中米の国ベリーズに滞在していた頃に住んでいたのは、街の中心から車で15分ほどの距離にある住宅地でした。
ベリーズはたとえこの国一番の規模の都市であっても、土地の標高が低く、そのためあちこちに水場があることから植生が豊かで、また水生生物がたくさん生息し、それを餌とする動物たちが多くいることから野生動物に溢れています。
例えば、街中を流れるベリーズ川には、そこが市街地であっても河イルカ、マナティ(ジュゴン)、そして巨大なクロコダイルなどが生息しているのです。
またその川の上空にはフリゲートバード(グンカンドリ)やミサゴが舞い、市街地の水路にはブラウンペリカンが群れているのです。
このベリーズシティにある水場の中で、普段最も目にするのが道路側溝ですが、そこには15㎝を優に超える魚はもちろん、何種類かの大型のカニ、大きなタニシ、少し広い場所ではワニさえもが住んでいるのです。
日本に住んでいる限り、こんな話は実際に現地で見てみないと信じられないと思いますが。
今日の写真は、住宅地にある自宅から歩いて20分ほどの距離にあるベリーズ川に架かる橋の上で撮影した3枚です。
当時週末に、この橋を折り返し地点にした散歩に行くのが楽しみの一つでした。橋の上から水中を泳ぐ魚を見たり、マナティやクロコダイルを探し、上空を舞う様々な鳥たちの写真を撮ったりしました。
1,2枚目が橋から下流方向を見た景色で、両岸のマングローブの森と住宅のコントラストが美しい、私のお気に入りの撮影ポイントです。
3枚目は橋から上流方向を見た場面で、都市の中でありながらまるでジャングルであるかのようにマングローブが良く繁っているのが分かります。
またこの川は水上交通路であり、重要な観光コースの一つでもあります。
使用機材のカメラは Fujifilm Finepix F60fd。大きな写真の撮影データは、焦点距離8.0mm、35ミリ版換算 37mm、ISO 100、F5.0、1/500sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。