今年もお彼岸を迎え、この時期にまるで計ったように道路端や田畑の畔に赤い彼岸花が咲き始めました。彼岸花を見ると本当に秋の到来を感じます。
海外暮らしが長かったせいで、海外滞在中は日本の季節に飢えており、日本からの季節の便りを聞く度にその景色や香りに憧れていました。こんな気持ちは日本で暮らしている限り分からないかもしれません。
むろん海外は海外のいい部分があり、たとえそれ程季節変化のない無い熱帯であっても、それはそれでまた感じるものがあります。
私が日本の秋の到来を強く感じるのは、ひんやりとした朝晩の空気、空の羊雲、梢でのモズの鳴き声、稲刈りの匂い、田んぼ一面に咲くコスモス、そして今日の写真の彼岸花です。これらは海外では味わえない日本独特のの風景です。
今年もすでに彼岸花があちこちに咲いてはいるのですが、勤め始めてなかなか自由時間が取れないことから、未だに写真が撮れておらず、ここには以前の写真を載せました。
場所は岐阜市近郊にある自宅近くの農道で、周辺はのんびりとした田園風景が広がっており、山は近いのですが、それらが紅葉するともう一つ魅力的な風景となります。
2枚目は彼岸花に来たクロアゲハで、自宅周辺で見るアゲハチョウはほとんどがこの種類です。
3枚目はオレンジ色のコスモスのある農道風景です。
これら3枚を撮影したレンズは、古いニコンのAFズームレンズで、久しぶりに使ってみましたが、その性能のすばらしさに改めて驚ろかされます。1枚目の写真の立体感、彼岸花が浮き出ているように見えます。
そして2枚目の彼岸花が、まるで濡れているかのように艶やかに写っています。当時の4倍弱のズームレンズでこれだけ写るのです。そしてまた、それらのレンズの性能を存分に引き出すカメラボディもまた素晴らしいと思います。
使用機材のカメラは SONY α7Ⅱ、レンズは Nikon AF Nikkor 35-135 F3.5-4.5。大きな写真の撮影データは、焦点距離50mm、35ミリ版換算50mm、ISO 320、F5.6、1/250sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。