今日の写真は日本の冬鳥として、岐阜市近郊にある自宅周辺でもよく見られるジョウビタキです。
野鳥のことなどよく知らなかった子供の頃、このジョウビタキのオスを見て美しい鳥だなと思ったのを覚えています。多分背中の黒色と、おなかの鮮やかなオレンジ色との、はっきりしたコントラストが印象的だったのだと思います。
大人になった今でもその印象は変わらないのですが、しかし写真に収めて改めて見てみると、実際に目で見たときほど美しく印象的でなことがあります。
それはこの辺りでよく見られるカケスにも言えることで、雪の降った朝などに杉の木の梢に現れるその姿に見とれてしまいますが、写真ではそれほど印象的ではありません。
ただし、写真より現実に見た方が野鳥はすべて美しく見えるのかというと決してそうでもなく、写真で初めてその鳥の美しさを発見することもよくあります。その典型がキジです。
キジは人を見るとすぐに逃げてしまいますから、じっくりと見る暇がなく、ただ緑色だけが印象的な鳥ですが、写真で見るその羽毛は実に繊細で美しく、身近にこんな鳥がいることに感謝したくなります。
今日の写真のジョウビタキは、自宅から車で10分ほどの距離にある、谷汲山華厳寺を訪れた際に見かけた個体です。
使用機材のカメラは SONY α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 500、F5.6、1/500sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。
