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カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

ベリーズ 通勤するコサギ

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 中米の国ベリーズに滞在していた期間、住まいはこの国最大の都市であるベリーズシティの、市街地中心部から車で10分ほどの距離にある住宅地にありました。
 ベリーズは最大の都市であっても人口は10万以下と人口密度は非常に低く、国全体でも36万にほどしかいません。
 人口の少ない理由は色々あると思いますが、その一つに国土の形状が関係していると思います。

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 ベリーズの地形は一部の山間部を除いて真っ平な平野が続き、その標高は極めて低いのです。特にカリブ海沿岸部の多くが湿原となっており、開発が非常に困難で、土地利用が進んでいません。
 このように人口が少なく未開発で、豊富な水のある湿原が多ければ野生の王国になることは容易に想像がつきます。
 ベリーズシティの標高も例にもれず低く、市内の平均の海抜は50㎝以下と思われ、市内のあちこちに道路側溝や水路、運河、池、河川などの水場があり、それらで野鳥たちが餌を探しています。

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 それらの野鳥、特に水鳥たちは郊外にコロニーを形成しており、日の出と共に餌場に向かい、夕方にはねぐらに帰るという、まるで通勤のように毎日2か所を行き来しています。
 今日の写真は、コサギたちが夕方にねぐらに帰るため、自宅上空を通過する場面で、こうして群れになって移動するのです。
 その群れで数が最も多い種類がブラックバードで、何百或いは何千という数に達します。次がシロトキ、そしてコサギと続きます。
 3枚目の遠くにコサギたちの群れが見えますが、手前はブラックバードたちです。ヤシの木が、ここが南国であることを感じさせます。

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 使用機材のカメラは SONY α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換450mm、ISO 400、F5.6、1/500sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。