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カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

ベリーズ ポウイと Baltimore Oriole (ボルチモア オリオール)

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 中米ではベリーズに限らず、どの国でも3月から4月にかけて、中米の桜と呼ばれるピンク色の花が一斉に咲き、それを遠くから眺めるとまるで桜のように見えることから、中米に住む日本人の間でそう呼ばれます。その花はポウイです。
 この花は、桜と同じく葉が出る前に花が木いっぱいに咲き、その見事に咲き誇った姿は決して桜に劣りませんが、さすがに熱帯の花だけに花そのものは形が大きく、中には色もピンクが強く派手な色合いの木もあります。

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 この花には多くの蜜があるようで、日本の桜にメジロヒヨドリが集まるように、ポウイにも様々な野鳥が集まります。
 今日の写真は、ベリーズ最大の都市であるベリーズシティから、車で1時間ほどの距離にあるアルツンハ遺跡公園内で撮った Baltimore Oriole (ボルチモア オリオール)で、ポウイの蜜を吸っている場面です。
 この花の蜜を吸う鳥の中に、たくさんのオリオールの仲間がいるのですが、彼らはハチドリのような長いくちばしを持っていませんから、花の正面から蜜を吸うことができません。

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 そのため彼らは花の根元に穴を開け、そこから吸うのです。これでは花が彼らに蜜を与えても受粉という見返りがありませんから、自然界で大切な生き方の一つである共存が成立しませんね。
 それにしても南国の青空を背景に、ピンク色のポウイにオレンジ色の鮮やかな美しいオリオール、とてもきれいな光景ですね。
 このポウイが咲く頃になると、その咲きっぷりの見事な光景に毎年ワクワクします。

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 使用機材のカメラは SONY α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換450mm、ISO 400、F8.0、1/1,000sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。