中米の国ベリーズの最大の都市であるベリーズシティから、車で1時間ほどの距離にこの国唯一の動物園ベリーズズーがあります。そこには獣や鳥たちが飼われていますが、彼らはただ単なる見世物ではなく、様々な理由があって野生で生きていけなくなったためにここで保護され、そして飼育費を得るために料金を取ってここで一般に公開されているのです。子供の時に親を亡くしたり、人に飼われて自分で餌を捕れなくなったもの、事故でけがを負っているものなど理由は様々です。
その中で今日の写真は King Vulture (キング ヴォルチャー)で、日本ではトキイロコンドルと呼ばれているこの国最大の猛禽です。
この動物園で飼われている動物は総てこの国に生息していますから、当然このトキイロコンドルも自然界にいます。私はベリーズにいる間に空を舞っているところを2回目撃しましたから極端に数の少ない種類ではないと思いますが、バードウオッチャーあこがれの鳥であることは確かです。でも稀にしても普段の生活圏でこんな鳥がみられるのですからここの自然は本当に驚きです。
目撃した2回のうち1回はベリーズシティから車で30分ほどの郊外で、2回目はやはり1時間ほどの距離にあるマヤのアルツンハ遺跡でした。飛ぶ姿は堂々としており、翼の幅が広く尾が短い独特の形でとても迫力がありました。何度でも見たい鳥の一つです。
使用機材のカメラはSony α77Ⅱ、レンズは Sony SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。1枚目の写真の撮影データは焦点距300mm、35ミリ版換算450mm、ISO800、F 5.6、1/160sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。