中米の国ベリーズはメキシコが領土の大部分を占めるユカタン半島の付け根にあり、東側はカリブ海に面しています。ユカタン半島はとても特異な地形をしており、広大な土地であるにもかかわらず山がなく平坦でおまけに川も流れていません。
ベリーズはそんなユカタン半島の地形の特徴を有しながらも南部ではまた違った姿を見せています。今日の写真の川は、この国では少ない山岳部から流れ出し、平野を長く蛇行しながらベリーズシティの河口に注ぎます。川の両岸は街近くの河口付近でも緑濃いジャングルに覆われており、その景色を空港から街に向かう間に見ることができますが、この写真はそんな風景の一部です。
河口近くにしては川幅は驚くほど広くはないのですが、そこには人を襲うクロコダイル、カワイルカ、ジュゴン（マナティ）が泳いでいます。この川は雨期はもちろん乾季でも水量があり、引き潮の時は波を作りながらごうごうと流れます。
これが対岸に見えるジャングルで、かつて大木は輸出のために切り倒されましたが、それでもうっそうとした密林であることに変わりはありません。そこからはジャングル独特の動物たちの鳴き声が聞こえ、野生の楽園であることがわかります。この川をボートでめぐるツアーは大型クルーズ船観光客に人気です。
使用機材のカメラはCanon IXY Digital 700。1枚目の写真の撮影データは焦点距離7.7mm、35ミリ版換算39mm、ISO ?、F 7.1、1/200sでした。1枚目はクリックするとさらに大きく見ることができます。
