中米の国ベリーズに滞在していた頃、住まいはこの国最大の都市ベリーズシティの中心部から車で15分ほどの住宅地にありました。ベリーズシティはカリブ海に突き出た扇状地ですから山などの起伏は全くなく、どのまでもまっ平です。
そのどこまでも見通せる市内の上空を夕方になると野鳥の群れが、ねぐらに帰るため飛び過ぎていきます。それを毎日自宅のバルコニーから眺めるのが楽しみで、カメラを構えて待ちます。多い時にはシロトキだけでも300羽を超えますし、それ以外にもサギ類やブラックバード、インコ類が上空を横切っていきます。この写真は White Ibis (ホワイトイビス、日本名シロトキ)です。青空を背景に白い体と赤い顔とくちばしが美しいですね。
彼らは素晴らしいスピードで通り過ぎるのですが音は全くありません。その飛ぶさまを見ていると効果音が欲しいのですが、鳴き声一つあげません。彼らはわき目も振らずに目的地に向かいます。後ほど気づくのですが、彼らは猛禽類の襲撃を警戒しているのです。
これが自宅バルコニーから見た北西方面の景色で、この上空を野鳥たちが横切っていきます。時にはシロトキが中央に写っているビルのすぐ上を飛ぶこともあります。
使用機材のカメラはSONY α57、レンズは SONY DT55-300。1枚目の写真の撮影データは焦点距300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F 10.0、1/1,600sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。