中米の国ベリーズのこの国唯一の動物園が、この国最大の都市ベリーズシティから内陸に向かって車で1時間ほどの距離にあります。この動物園には国内に生息する動物のみが飼育されており、彼らは様々な理由により自然で生きてくけなくなったため、ここで保護されているのです。例えば幼いときに親を亡くしたとか、長い間人間に飼われていたとか、交通事故でけがをしたとかです。
そうしたこともあってか動物たちの檻は自然に近いように広く開放的に作られており、彼らの動きに窮屈さは感じません。そんな彼らの餌をお目当てに自然の鳥や獣たちがやってきます。これらの写真は園内のシカのための餌の果物を食べにやってきたゴールデンフォロンテッド ウッドペッカーです。このキツツキはバナナやパパイヤが好物です。
キツツキの頭の赤色部分が多いことから、この個体はオスであることが分かります。また首からおなかにかけての羽毛の色が黄色でなく白色に近いことから若い個体であることも分かります。頭の赤色が光って美しいですね。
このキツツキはジャングルでも見られますが、ベリーズシティ市内でもよく出会うことができます。彼らは道路に建つ電柱に穴を彫って巣を作り子育てをしますから、市内の電柱をよく見ながら歩くと、その巣や、巣穴から顔を出す子供たちを見つけることができます。キツツキでありながら彼らはとても身近な存在です。
動物園内部は動物たちの檻が広くゆったりと造られているのですが、それらの檻の間隔も広くとられており、園全体が植物園を思わせるような緑のくつろぎの空間になっています。ですから園内は動物園でありながら植物を背景にした撮影スポットも多いのです。
使用機材のカメラはSONY α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。1枚目の写真の撮影データは焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 800、F 5.6、1/100sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。