中米の国ベリーズのこの国唯一の動物園が、この国最大の都市ベリーズシティから内陸に向かって車で1時間ほどの距離にあります。この動物園には国内に生息する動物のみが飼育されており、その動物たちは様々な理由により自然で生きてくけなくなったため、ここで保護されているのです。例えば幼いときに親を亡くしたとか、長い間人間に飼われていたとか、交通事故でけがをしたとかです。そうしたこともあってか動物たちの檻は自然に近いように広く開放的に作られており、彼らの動きに窮屈さは感じません。今日の写真は動物園で撮影した、この国でみられる猛禽ではオウギワシと並んで最も迫力のあるキング バルチャー（トキイロコンドル）です。足が骨太な感じがします。
この国では4種類のハゲワシが見られるのですが、他の3種類が市街地を含め各地で見られるのと違って、このトキイロコンドルは数が少ないようで普段なかなか見ることができません。
ナショナルジオグラフィックのサイトに次のような記述があります。「トキイロコンドルは、ほかのコンドルと同様に腐肉食の鳥である。気流に乗って滑空することで体力を温存しながら、眼下の森林やサバンナに動物の死骸がないかと探している。彼らが腐敗の進んだ死骸を処理することで病気の流行が食い止められていて、生態系の中で重要な役割を果たしているのだ。」でも腐った肉を食べられる胃はすごいですね。
私はベリーズで上空を舞う野生のトキロコンドルを2回見ましたが、これがその時の一枚です。このコンドルは写真でお分かりの通り全長は80㎝ほどと大きくはないのですが、翼長は最大で1.7mほどになります。飛ぶ姿は巣晴らしく美しいと感激しました。
使用機材のカメラはSONY α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。1枚目の写真の撮影データは焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 800、F 5.6、1/500sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。
