岐阜県本巣市を流れる根尾川の河原の一部に毎年多くのレンジャクが集まる場所があり、その時期には多くのカメラマンが大砲のようなレンズを構えます。カメラマンは岐阜県近隣だけでなく静岡県からも駆けつけるようですから、ここは有名な撮影スポットのようです。レンジャクはシーズンによって数の増減があるようですが日本に多く飛来するそうです。しかし一般的にはそれほど簡単に見られる種類ではないため珍しく、また姿が美しいことからカメラマンには人気の野鳥です。
レンジャクはヤドリギの実が好みですから、ヤドリギの群生を見つければ冬にはたいていそこに現れます。またヤドリギは河原の柳の木に多く寄生するようで、少なくとも根尾川沿いはそうです。レンジャクはヤドリギの実を食べて、そのべとつく糞でヤドリギの分布を広げるのを助けています。こういうのを共生というのでしょうか。
根尾川沿いで見られるレンジャクはほとんどがヒレンジャクで、キレンジャクも混じっていますがその数はわずかです。またヤドリギは宿主の養分を吸ってしまう形の寄生ですから、ヤドリギが育つほどに宿主の木が枯れてしまいます。ヤドリギの寄生、そして鳥との共生と興味深い植物です。
使用機材のカメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 500、F 4.0、1/250sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。
