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日本 古い普及型レンズの描写

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 今日はレンズのお話です。先日このブログ上でタムロンの高性能レンズSPシリーズで撮った写真をご紹介しましたが、今日のレンズはSPの付かない通常のシリーズです。このレンズは35-70㎜という標準域をカバーするレンジで、明るさがF3.5の通しとなっています。このレンズが発売された当時は各社ともこれと同じ仕様を出しており、そこからズームレンズが一般化するきっかけとなったような気がします。ズームレンズは解放F値が暗くなりがちですから、当時のフィルム感度性能ではこのF値3.5が普及のための妥協点だったのかもしれません。今日のこの初期のズームレンズの性能もさることながら、特徴であり最大の魅力はそのコンパクトさにあったような気がします。
 揖斐川町谷汲の華厳寺参道で行った実写での描写は文句なく優秀で素晴らしい写りを見せてくれますが、さすがに逆光ではフレアーを感じます。

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 そしてこのレンズのもう一つ特筆すべきは、この写真の通り対物側レンズの美しさです。メーカーのサイトでの商品情報は以下の通りです。
 「標準50mmを中心に、広角35mmから中望遠70mmまで日常的な撮影がこの1本でカバーできます。またM.O.Dセレクターシステムにより本格的なマクロ撮影(最大撮影倍率1:2.8)を可能にしました。焦点距離全域の開放F値が3.5の通しのため、オートストロボの使用が容易となりました。ズーミンググリップの採用、明るさの向上を計りながら全体をコンパクト化した高い画質を持つ高性能ズームです。」( 17A (tamron.co.jp) ) なお発売時期は1982年となっていますから40年前のレンズということになります。
 高性能フルサイズのデジタルカメラの登場によって、かつて発売されたそれぞれレンズの持っている性能をフルに引き出せるようになりました。フィルム時代を含めて総てのレンズの本来の能力を再確認し楽しめるのは本当に良い時代だと思います。

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 使用機材のカメラはSony α7Ⅱ、レンズは Tamron SP AF35-70mm F3.5 CF Macro。1枚目の写真の撮影データは焦点距60mm、35ミリ版換算60mm、ISO320、F4.0、1/500sでした。また1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。