中米ベリーズの最大の都市は内陸部にある首都のベルモパンではなく、カリブ海に面する海岸にあるベリーズシティです。そのベリーーズシティから北西に車で1時間ほどの距離に、世界の湿地の保護を目的としたラムサール条約に登録されているクルックドツリー野生生物保護区があります。そこには地平線しか見えないまっ平らな土地の中に大きな湖があり、乾季になると国境を越えて周辺から多くの水鳥たちが集まります。無論公園には水鳥たちだけでなく一年を通して様々な野鳥が生息し、それを見ることができます。1枚目の写真はオレンジ色が美しいボルチモアオリオールです。この名前、アメリカメジャーリーグの球団にもありますね。
このボルチモアオリオールを見かけたのは湖畔にあるホテルの庭先で、高さ4mほどの低い木の枝に停まっていました。庭には欧米からの観光客がおり、私と同じようにこの鳥の写真を撮っていたのですが、人が4mほどに近づいても警戒する様子が見られませんでした。このオリオールに限らず、こちらの鳥はどれも警戒心が薄いのですが、日本でこの距離はありえないことです。この違いはいったいどこから来るのでしょうか。
3枚目は同じ湖畔に建っているのですが上記とは別のホテルから見た湖の夜明けです。この日は早朝の湖のボートツアーに出かけたのですが、新鮮な朝の空気の中で珍しいのも含めて多くの鳥たちを見ることができました。最近はベリーズにも日本人が訪れるようになりましたが、機会があれば是非この公園に行ってみてください。時期は現地が乾季となる12月から4月くらいがおすすめです。
使用機材のカメラはSony α550、レンズは Minolta AF100-300 F3.5-4.5。1枚目の写真の撮影データは焦点距300mm、35ミリ版換算450mm、ISO200、F8.0、1/500sでした。また1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。