今日の写真はコスタリカに滞在していた時に住んでいた自宅の裏庭で撮ったものです。当時の自宅は首都サンホセの市街地中心部から歩いて20分ほどの住宅地にあり、建物はタウンハウス形式の3階建てでした。お隣周辺も似たような建物でしたから、そこからの視線を遮るために建物裏に高い塀があり、そのスペースが上からしか光が射さない裏庭となっていました。この裏庭大きさは、幅は家の間口サイズでしたが奥行きは外壁からせいぜい4mほどの細長い形でした。でも今日はその話題ではなく、この写真に使われた撮影機材についてです。その機材とはニコン クールピクスE5400です。この写真、コンパクトカメラとは思えないほどの緻密な描写に驚きです。
2枚目は現地の朝市で買い求めたランの花ですが、花自体はとても小さく、これを写すためには接写をすることになり、接写になれば被写界深度が浅くなりピントはシビアになります。そして焦点の合っている前後のボケは大きくなります。コンパクトカメラでは被写界深度が深いために普段の撮影でボケを経験することは少ないのですが、接写ではそれを見ることができます。このカメラ、ピントはしっかりしており、またそのボケは前後ともきれいに表現されています。
2枚目で写っているランの花はこの大きさで、その小ささがお分かりかと思います。さてE5400は PCUPdate:COOLPIX5400 (itmedia.co.jp) のサイトによれば
「2003年6月28日 発売の「COOLPIX5000」の後継となるハイエンドモデル。35mm判換算28~116mmの4倍ズームニッコールレンズ搭載により、風景撮影などで作画に凝るハイアマチュアのニーズに対応した。また、静止画を等間隔で撮影し、動画として記録可能な「微速度撮影」、大容量バッファメモリによる連続撮影機能などを搭載する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は10万円前後。」
と紹介されており発売から既に19年が経過している、そんな昔のカメラが一眼レフの写真と言われても信じてしまうようなこの描写ですから本当に素晴らしいカメラだと思います。ニコン渾身の一台ですね。
撮影機材は Nikon Cool Pix E5400。1枚目の写真の撮影データは焦点距離 15.6 mm、35ミリ版換算 75 mm、 ISO 100、F 5.7、1/102sでした。写真はクリックして大きく見ることができます。