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ベリーズ クルックドツリー野生生物保護区の洪水

 今日の写真は中米ベリーズの話題です。ベリーズはメキシコの領土がほとんどを占めるユカタン半島の付け根にある、日本の四国ほどの面積を持つ小さな国です。気候は熱帯に属しますから一年は雨季と乾季に分かれています。乾季には雨が少なくなり土地はからからに乾きますが、雨期になると乾季の時の借りを返そううかとするかの如く大量の雨が降ります。ベリーズは国土のほとんどが平坦な土地ですから降った雨は簡単に流れてくれません。おまけに、ベリーズの国土は狭いのですが上流には他の国があり、そこに降った雨が海側に位置するベリーズに流れ込みます。ですから雨期には洪水が頻繁に起き、そして平野であるだけに水はなかなか引かずそれが長く続きます。1枚目の写真はベリーズシティから1時間ほどの距離にあるクルックドツリー野生生物保護区ですが、幹線道路から保護区に通じる道路が水没していることからボートで住民の往来を支援している様子です。この写真で注目なのは、黄色いカッパの人がライフルを手にしていることです。軍からの派遣だそうですが私にはその理由が理解できないことと、彼は軍人なのでしょうが、どうしてライフルを携えてビーチサンダルを履いているのでしょうか。

 2枚目の写真はクルックドツリー野生生物保護区の入り口にあるインフォメーションセンターの横から撮った1枚ですが、保護区の湖の水位が非常に上がっているのが雰囲気でお分かりのことと思います。幹線道路から保護区に通じる道は電柱が並んでいることから分かるのですが完全に水没しています。

 3枚目はボートに乗り込むために桟橋で待つ住民たちです。右の方にもう一つの桟橋が見えています。この写真を撮った数日後にボート同士が衝突し一人の学生が亡くなっています。痛ましい事故でした。

 1枚目の写真の撮影機材は Sony Cyber-shot WX5。撮影データは焦点距離 4.3 mm、35ミリ版換算 ? mm、 ISO 200、F 2.4、1/250sでした。写真はクリックして大きく見ることができます。