中米ベリーズに滞在していた間の住宅は、この国最大の都市であるベリーズシティの市街地中心部から車で15分ほどの距離にある住宅地にありました。ベリーズシティは扇状地であることから標高が低く道路側溝をはじめ市内のあちこちに多くの水場があります。そのためか野生動物が非常に多く日常生活の中での彼らのとのふれあいはごく当たり前のことでした。自宅の敷地は集合住宅のために大きく、3方は道路に囲まれていますが残る一方はマングローブの茂ジャングルのような林となっています。また敷地中央には大きな池があり、魚、カニ、カメ、タニシなどの水生動物が生息しており、建物の床下にはイグアナも住んでいます。今日の写真はそんな自宅敷地内で見かけたバーミリオン フライキャッチャーです。
この鳥は人間に対する警戒心が全く無いのではないかと思うくらいに人を恐れません。人通りの多い道路の、人の手が届く垣根に営巣したり、玄関入り口の鉢植えの木に巣を作ったりします。この習性は天敵から巣を守るための手段かもしれません。この鳥は日本のスズメと同じように人里離れると見かけなくなります。
上の写真の個体は成鳥になる前のオスなのか、あるいは成鳥のメスなのかよく分かりません。3枚目のこの写真に写っている赤色の美しい鳥は成鳥のオスです。頭からおなかまで目の覚めるような美しい色をしています。
これが自宅のあった敷地の北側を見た一部です。緑の芝生部分に樹木が植えられていませんが家主曰く、埋め立てた土が悪く育ちが悪いとのことでした。どこまでの平坦な国土のこの国では土は貴重品のようです。
使用機材のカメラはSony α55、レンズは Minolta AF100-300 Apo。1枚目の写真の撮影データは焦点距300mm、35ミリ版換算450mm、ISO400、F5.6、1/500sでした。また1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。