写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

ベリーズ アルツンハ遺跡の復元に思う

 中米の国ベリーズの、この国最大の都市ベリーズシティから車で1時間ほどのところに、古代マヤ遺跡のアルツンハがあり現在は公園として一般公開されています。ここは都市に近くアクセスも良いことから観光スポットとして人気があります。その人気の中心は石積みのピラミッドですが、ここアルツンハでは修復・復元が進んでおり建設当時の面影を知ることができます。1枚目の写真はピラミッドの中央の広場に面した表側ではなく、その反対の後ろ側の石積みを背景にしています。この風化が進んだような様子からして、ここはオリジナルのままかもしれません。石積みは単純ではなく、かなり手の込んだものです。

 ピラミッドの修復・復元は、当時の写真や図面は全くなく、また知る人もいませんから総てが調査と研究の上での想像に頼るしかありません。ですからこの復元された姿が全く正しいとは限らないのでしょうが、しかし形あるものとして残すことはとても価値のあるものだと思います。このベリーズで、ジャングルの中にある復元されていないままのピラミッドを見たことがありますが、それがピラミッドとは分からないほどに朽ちていました。そのような状態のピラミッドの復元は難しいと思いますが、ある程度形を残しているものは早急に復元に取り掛かるのが好ましいと思っています。しかし問題は予算です。このアルツンハ遺跡の復元にはアメリカの協力があるようです。写真2枚目は広場に面して建つピラミッドですが、表側はこのようにきれいに復元されています。1枚目の写真はこの写真の左側に写っている遺跡の後側を撮ったものです。

 このアルツンハに限らず国内のどの遺跡群もジャングルの中にあります。ですから遺跡のある場所が公園化され切り開かれていても、そこは野生の自然の中ですから、街中では遭遇しない様々な生き物に出会うことができます。3枚目の写真は園内で見かけたバッタで、体長は、私の記憶の中では10㎝近くもあるような大きなものでした。

 4枚目も園内で出会ったチョウです。この国でこのチョウは特に珍しくはないのですが、かわいらしい花との組み合わせがとてもきれいでした。

 カメラはSONY α57、レンズはSony DT55-300 。1枚目の写真の撮影データは焦点距離55mm、35ミリ版換算82mm、ISO400、F5.6、1/150sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。