今日の写真は岐阜県の多く場所にある古い町並みを背景にして撮ったものです。岐阜県の伝統的な街並みは、小京都と呼ばれる高山市が有名ですが、他にも古川町、岐阜市の河原町、そして今日の写真の舞台である美濃市などがあります。中でも美濃市はうだつの上がる町としても有名で、近くに住む方は一見の価値があるかもしれません。でも今日は街のお話ではなく機材についての話題です。この写真のデータは9.6mmで35㎜版換算では47㎜、ISO200、 F3.5、1/100sでした。
ちなみに美濃市の建物は江戸時代から続いており、今なおそれがきれいに保存されているので価値があります。そしてそれらは飾りではなく今でも住まいやお店として使われています。各家の玄関にはその家の歴史が記された板がありますから詳細が分かります。
これらの美濃市での撮影には2005年11月に発売されたソニーのサイバーショットR1を使いました。このカメラのセンサーはAPS-Cよりは小さいのですがフォーサーズよりは大きいというCMOSセンサーが使われています。でも画素数が1020万と少ないのは時代を感じるのですが、カールツアイス銘の高性能5倍ズームレンズと相まって画質は当時としては他の追随を許さないほど最高でした。このカメラで撮ると人物が非常にきれいに写るような気がしますから、女性のポートレートには最適だと思います。当時の画像を見ても改めて感心するほどなのです。
その高性能なR1の血統を受け継ぐのがこの写真のRX10でしょうか。このカメラは1インチセンサーの2010万画素で、35㎜換算で24㎜から600㎜までの25倍ズームレンズ。R1に比べてセンサーが小さくなっていますが、600㎜までの望遠ズームレンズを実現するには妥当かもしれません。発売は2017年10月ですから既に7年が経とうとしています。これだけ経過すればセンサーや演算能力が格段に進歩していますから新型が発売されれば相当な高性能が期待されます。でもソニーはなぜそうしないのか不思議です。