

中米の国ベリーズの、国土面積は日本の四国ほどですが、人口は約32万人と非常に少ないのが特徴です。それには様々な要因があると思いますが、その一つに国土の標高が低く湿地が多いことがあげられるかと思います。しかしその人口の少なさ及び水場が多いことが野生にとっては好都合です。そしてもう一つの効果は水場が多いことは水路として機能するということで、この国の全土に広がるマヤ文明の発達はこの水路無しには成しえなかったと言えるかもしれません。当時他部落や他部族との交易は水路無しには考えられません。なぜならジャングルを歩くことは体力的負担が大きく、動物の襲撃など危険でもあります。更に歩いて荷物を運ぶには限界があります。その点水路で舟を使えばこれらの問題の多くは解決できますし、その水路は高低差が低いことからゆっくりと流れていますから移動には好都合です。こういったことからベリーズには古代マヤ遺跡は多く存在し、それらは現在この国の主要な観光資源として大きな役割を果たしています。今日の写真の遺跡は、この国最大の都市であるベリーズシティに最も近いアルツンハ遺跡で、この国では中規模クラスのピラミッドが園内にいくつも残っています。ここはアクセスが良いことから人気の観光地となっています。

アルツンハ遺跡はジャングルの中にあり、周辺は緑濃い熱帯雨林ですから、野生動物に近い環境となっています。もちろん野鳥も多くの種類が見られ、遺跡見学を目的とした人々だけでなく、バードウオッチャーにとっても魅力的な場所です。3枚目は園内で出会ったミソサザイで、ベリーズの図鑑ではハウスウレンとなっています。ミソサザイは日本ではそれほど多く目撃できる種類ではありませんが、こちらでは比較的容易で、街中の民家近くでも巣作りをします。

4枚目は、こちらも園内で出会ったブラックヘディッド トロゴンで、トロゴンの仲間では最も一般的な種類です。この個体はメスですから体色が地味ですが、オスは青緑色が鮮やかです。この鳥はいつも仲間同士で鳴きあっていますから発見するのは容易です。ミソサザイもそうですが、人を怖がりません。
カメラはSONY α57、レンズはSony DT 55-300 。1枚目の写真の撮影データは焦点距離55mm、35ミリ版換算82mm、ISO 400、F 9.0、1/400sでした。写真はクリックして大きく見ることができます。