写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

ベリーズ 鳥の托卵

 野生の世界では不思議なことがとても多いのですが、野鳥の托卵もその一つだと思います。今日の写真は中米の国ベリーズで見た托卵の現場です。

 親はオレンジ色が美しいフーディッドオリオールで、托卵している鳥の名前が分かりません。でもベリーズシティ市内やその郊外ではよく見かける種類です。日本ではカッコウホトトギスの托卵が有名ですが、この托卵している鳥はホトトギスらの仲間ではないような気がします。ということは彼ら以外にも托卵する鳥が居るということですね。

 托卵する鳥たちは、どうして他の鳥に子育てをさせようという発想ができたのでしょうか。そういった発想ができた賢い鳥類なのに、どうして托卵される方はそれに気づかないのでしょうか。托卵される親鳥たちは、自分と似ている鳥とつがいになるのに、その相手とは似ても似つかない子供に、これはおかしいとなぜ気付かないのでしょうか。

 托卵する方の母親は巣に卵を1個産んで、その数を合わせるために巣にあった元の卵を1個捨てて減らします。そしてその子は他より早く孵り他の卵を巣から落とします。そのためにヒナの背中は卵を乗せやすい形状になっています。それは餌を独占するためと、たぶん本来のヒナとの違いを気付かせないためだと思います。自然界は本当に不思議ですね。

 カメラはSONY α57、レンズはSony DT55-300 。1枚目の写真の撮影データは焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F 5.6、1/250sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

日本 散歩道のベニマシコなど

 2024年3月17日は朝の冷え込みがなく、昼間の気温もそれほど低くはなかったのですが、空はほぼ一日中雲に覆われ時折小雨もありました。よって文殊の森公園はあきらめ午後に自宅の周辺を散歩しました。今日の写真はその時に出会った野鳥をご紹介します。散歩コースの一つである根尾川沿いの笹薮の多い道で今シーズン初のベニマシコに出会いました。4,5羽ほどの群れでしたが写真が撮れたのはこのメスだけでした。群れの中にはオスもいたと思うのですが残念です。例年であればこの辺りではいつもアオジカシラダカ、それにこのベニマシコによく出会うのですが、今シーズンはどれもほとんど見かけていません。そんな中で今日ベニマシコに出会えたのは幸運でしたが、今シーズンの鳥たちとの出会いの少なさは、鳥たちの数の減少ではないかのと心配しています。

 2枚目は散歩コースの柿畑で出会ったツグミです。ツグミには常にここで出会うのですが、今シーズンは他の冬鳥と同要個体数が少ないように思います。ところでこの柿畑の柿の木がまた随分と切られてしまいました。サルによる果実被害が年々増え続け、それもあって後継者問題は益々深刻なようです。

 3枚目は今日の散歩ではなく、先日15日に文殊の森公園の文殊山に登った際に出会ったコゲラです。このとき3羽が激しく飛び回っていましたが、もしかするとメスをめぐっての争いだったのかもしれません。この写真のように体を真っすぐに伸ばす姿勢はキツツキ特有なもののように思います。

 カメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 9.0、1/320sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

日本 2024年3月16日の野鳥たち

 2024年3月16日は朝から快晴で風も弱く暖かい春の日となりました。昨日開花を確認した自宅のサクランボが今日は4分咲きまで開きました。いよいよ春の訪れを感じます。開いたその花に今日初めてメジロがやって来ました。1枚目はその様子です。

 これが4分咲きの桜、品種はサクランボが採れる暖地です。こうして開花直後はピンク色が強く美しいのですが、だんだんとこの色が薄れ白くなり、ついには薄い肌色になって散ってゆきます。そのころになるとソメイヨシノが咲き始めます。

 午後は自宅周辺の散歩に出かけました。そのコース上に放置された広い農園があるのですが、そこは現在重機が入って整地しています。その工事で農園内で一番の大きな木が切り倒されてしまいました。この木には時々オオタカノスリ、そしてイカルなどが停まっていたのですが、もう無くなってしまいました。ああショック。その農園の次に柿畑を通って根尾川に出るのですが、そこでカワアイサのオスとメスに出会いました。3枚目はそのオスです。

 4枚目は3枚目のオスと共にいたカワアイサのメスです。昨日までこのブログに掲載したウミアイサと見比べると面白いですね。それにしても海水と淡水で住み分ける必要があったのでしょうか。或いは水の質とは別の住み分けの理由があるのかもしれませんが。

 カメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 4.0、1/2,000sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

日本 伊良湖岬のウミアイサなど

 今日の写真は今月13,14日と渥美半島を旅行した際に出会った野鳥たちの続きです。1枚目は昨日の当ブログに掲載したオスと同じ群れにいたウミアイサのメスです。オスと同じように盛んに潜っていました。

 2枚目は上記の写真と同じ群れにいたやはりメスですが、こちらは彼女とは顔つきが異なり、また首から胸にかけての色が違います。多分こちらが若く、もしかしたら去年生まれの若鳥かもしれません。顔つきが好奇心旺盛の、おしゃまな若い娘らしく見えます。それに比べて上のメスはいかにも経験豊富な落ち着いたお母さんという感じに見えます。同じようなメスがこの群れにもう一羽いましたから、彼らは夫婦とその娘たちかもしれません。

 3枚目はフェリー乗り場で出会ったのと同じ個体かもしれないメスです。彼女とは灯台近くで出会ったのですが、2か所の距離はそれほど離れていません。オスに出会えなかったのは返す返すも残念でなりません。できればもう一度近いうちに海岸地方を尋ねてみたいものです。
 カメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 4.0、1/3,200sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

 

日本 2024年3月14日 伊良湖岬の野鳥たち

 2024年3月14日の写真は渥美半島の先っぽにある伊良湖岬で出会った野鳥たちです。この日は昨日までの強風が収まりかなり穏やかな海となり、空は晴天で風の当たらない日向では暖かい日となりました。でも空気はまだ冷たく春を感じることはできませんでした。さて1枚目は伊良湖岬灯台の近くにいたウミアイサのオスですが、この鳥は初めて見ました。カワアイサに似ています。赤色の目が印象的です。水の中に頭を入れ餌となる魚を探していたようで、見つけるとすぐに潜っていました。

 2枚目はイソヒヨドリのメスです。昨日もメスしか見られ無かったのですが今日もやはり同じでした。ここから数十キロ離れた海岸でもイソヒヨドリを見かけたのですがやはりメスでした。今回はついていなかったようです。

 これが伊良湖岬灯台です。この灯台に続く道は、この写真の通り大きな石を並べた形でできており、その様はなかなかの景観です。ここへは車が入って来ませんから海を見ながらの散歩にぴったりです。石にはたくさんの短歌を彫った石が埋め込まれていました。

 カメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 100、F 8.0、1/1,000sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

日本 渥美半島の野鳥たち

 2024年3月13日の今日は愛知県の渥美半島の先端、伊良湖岬に来ました。お天気は終日晴天だったのですが風がものすごく強く、時にはあおられてよろめくほどでした。今日はその旅先で出会った野鳥などをご紹介します。1枚目は岬の先端に近い海岸で撮ったもので、強い風に翻弄されながら舞っていたミサゴです。はじめは近かったのですが、カメラを取り出すのが遅れたために遠ざかってしまい、こんなに小さくしか撮れませんでした。久し振りのミサゴだったのに残念です。

 2枚目は岬の先端近くにある伊勢湾フェリー乗り場にいたイソヒヨドリのメスです。近くにオスはいないかと探しましたが見つかりませんでした。今回の旅では何とか美しいオスを撮りたいものです。今日の強すぎる風は、鳥撮影にとって条件が悪すぎました。

 3枚目は、1枚目の写真のミサゴに出会った海岸です。ずっとずっと遠くまで砂浜が続いていました。ただ海は大荒れでした。

 4枚目は伊勢湾フェリー伊良湖岬の港から鳥羽に向かって出てゆくところです。この写真では波が穏やかに見えますが、波しぶきが陸に向かって常に飛んで来ていました。

 カメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 100、F 8.0、1/1,000sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

ベリーズ 散歩道上空の野鳥たち

 中米の国ベリーズユカタン半島の付け根にあり、日本の四国ほどの大きさの国土に人口わずか23万人ほどと、人の密度が非常に少ないのです。また国土全体の標高が低く湿地などが多いことから開発は進んでおらず多くの自然が残されています。これはこの国最大の都市であるベリーズシティでも同じで、日頃の生活の中でも野生をとても身近に感じます。今日の写真は週末の日課にしている自宅周辺の散歩の際に見かけた野鳥たちです。1枚目は一生のほとんどを空中で過ごすと言われているグンカンドリです。この国に来て、空にいつもこの鳥が飛んでいるのを見て驚いたものです。

 2枚目は日本のトビより少し小さいくらいのラーフィングファルコンです。その名の通り鳴き声がまるで笑っているように聞こえるのは、オーストラリアのワライカセミと同じです。通常は郊外の原野でよく見られるのですが、こうして時々市内の上空に現れます。

 3枚目は朝と夕方に空を横切って群れで飛んで行くシロトキです。赤いくちばしと顔がとてもきれいな鳥で、いつも自宅上空を通過することから毎日彼らに出会うのを楽しみにしています。写真は夕方6時半頃の撮影です。

 4枚目は散歩の折り返し地点である近くのベリーズ川支流に架かる橋です。この辺りは満潮時に川が逆流しまが、橋の上から見ているとその流れに乗って多くの魚が泳いでいるのが分かります。ただし雨季には水が濁るため見えません。川の両岸はマングローブの林に覆われています。

 カメラはSONY α77Ⅱ、レンズはSony 70-300 G OSS 。1枚目の写真の撮影データは焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F 9.0、1/1,250sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。