日本に三大桜というのがあって、その一つが自宅に近い根尾の薄墨桜です。毎年この桜が満開を迎える頃、特に週末は、この桜に続く道路が車でいっぱいになり、何かと付近住民は迷惑をこうむります。桜の時期は全国的にそうなんでしょうから仕方ないですね。
今日の写真は、その薄墨桜がある丘の上から、未だに雪を頂く能郷白山、地元では権現山とも呼びますが、それと美しい農村風景を背景に、既に葉桜になりかけた桜の木を背景に撮った一枚です。この日はお天気が良く、見る物総てが美しく光に映えていました。
海外にいると分かるのですが、日本の風景の中に貧困を思わせる建物などが見られないことから、カメラをどこに向けても美しい風景を損なうことがありません。
でも多くの海外ではこうはいきません。板を張り付けただけのようなみすぼらしい住宅、貧弱なインフラ、あちこちに散らかる生活ごみなどは、貧困さと共に、社会の発展度合いを如実に表しています。
日本の桜が世界で称賛されるのは、桜を見に来た人たちが、花だけでなく、日本の人々の態度も含めて、成熟した日本社会を実感するからではないでしょうか。この日本社会が桜の美しさを引き立てているという気がしてなりません。
カメラはSony α700に、レンズはSigma AF18-125/F3.5-5.6。大きな写真の撮影データは、35ミリ版換52mm、ISO200、F10.0、1/200sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。