写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

名古屋城見学

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 名古屋城へは子供のころに訪れた記憶があるのですが、それが遠足だったのか、私的だったのか思い出せません。それくらいですから名古屋城の記憶は薄く、今回の訪問が初めてのようなものです。

 地下鉄市役所前駅を降り、地上に出るとそこはもう城公園の入り口で、場内へは東門から入りました。城を広く囲む堀は広くそして深いのに驚きますが、訪問当時堀の水は抜かれており、そのため余計に深く感じたのかもしれません。

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 名古屋城場内がとても広いため堀はとても長く、これを造るための土木工事に費やしたエネルギーを思うと脅威以外の何物でもありません。何しろ機械がない時代のことで、これらすべてが人力で行われたなど信じられないほどです。この堀の深さ、石垣の高さはこれまで見た中でも1,2位を争います。

 門を入るとあとこちに堀とは別の石垣があり、その角石の大きさ、立派さに感心します。かつてはこの石垣の上に建物があったのでしょう。

 ただ江戸城の石垣に比べると積み方は少し雑な感じはありますが、それは江戸城が素晴らしいのであって、決して名古屋城の価値を落とすものではありません。

 今日の写真は、天守閣を支える石垣の前で撮った一枚ですが、なぜかこの石垣、他の石垣に使われているきれいに面取りした石は使われておらず、より自然に近いものになっています。でもその大きさ、立派さには圧倒されます。それに下の小さな写真にある通り、天守閣の大きいこと、その巨大さに驚きました。当時の徳川家康の権力の大きさが偲ばれます。でも妻によれば大阪城はもっと大きいそうですが。

f:id:photolifenet:20170325222932j:plain カメラはCanon Power-shot S95 。大きな写真の撮影データは、焦点距離7.5mm、35ミリ版換算 37mm、ISO200、F5.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

遠いカワラヒワ

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 お天気のいい日には岐阜市郊外にある自宅周辺をカメラを持って散歩し、そこで出会う鳥たちを撮るのが楽しみなのですが、毎回そんなに都合よく出会えるものではなく、ほとんどシャッターを押すことがない日がたくさんあります。

 この時期には川面に浮かぶ水鳥たちや、柿畑のツグミには大抵毎回出会うのですが、既にこれまでたくさん撮っていますからそれほど積極的に撮りたい被写体ではなくなっています。

 そんな具合で毎回チャンスは少ないのですが、それでもほぼ毎日のことですから、この散歩で多くの鳥に出会い、多くの種類を写真に収めることができました。しかしながら以前から撮りたいいと思っているある鳥が撮れていません。それは今日の写真のカワラヒワです。

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 カワラヒワはこのあたりで珍しくないとても一般的な鳥で、毎日のようにその鳴き声を聞き、姿も見ているのですが、これまで満足できる写真を撮れていないのです。今日の写真は自宅裏にあるヒノキの高い梢にいたところですが、このように距離もアングルも鳥写真としては中途半端です。

 彼らは人間を非常に警戒している風で、なかなか近づけず、これまで良いチャンスはありませんでした。この鳥をなんとか撮りたいという目的もあって、自宅庭に餌代を作ったのですが、残念ながら未だに現れていません。

 期待は薄いのですが、これからも気長にチャンスを待つつもりです。

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 カメラはSonyα77Ⅱに、レンズは Sony 70-300 G SSM 。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO400、F6.3、1/640sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

女性をきれいに撮る不思議ななカメラ Cyber-shot R1

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 今日の写真は、ソニーがまだミノルタを買収する以前の最後の高性能カメラ、R1で撮った二枚です。このカメラの特徴は、その存在感のあるスタイルをはじめ、スペックの総てが豪華であったことです。

 まずデジカメの心臓部であるセンサーですが、そのサイズは大きく、フォーサーズを抜きAPS-Cに迫るもので、画素数は1,030万画素と当時としては十分な数字、極めつけは、搭載されたレンズが「カールツァイス」ブランドで当然のことながら T*コーティング、大口径5倍ズームというのもカメラファンをわくわくさせました。

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 そのレンズの描写ですが、このカメラで撮るたびに思うのは、女性の肌が実際以上にきれいに表現されることで、なぜそうなるのか分かりませんが、不思議なことにこのカメラで撮った写真の総てがそうなのです。

 では解像力が低いためにソフトに描写されるのかというと決してそうではなく、下の小さな写真の通り、木の葉や門の細部などが克明に描写されています。昔からカールツァイスのレンズは描写が柔らかいといわれますが、この女性の肌の描写がまさにそれかもしれません。それがこのカメラの最大の特徴なのです。

 更に、背景のボケが自然で美しいせいか、臨場感と立体感のある描写が写真の品質を上げているように感じます。2005年発売のこのカメラ、今でも他にはない素晴らしい性能を持っていると思います。

 撮影場所は岐阜県揖斐川町谷汲の華厳寺参道です。背景参道の新緑が気持ちいですね。

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 カメラはSonyCyber-shot R1 。大きな写真の撮影データは、焦点距離44.7mm、35ミリ版換算 ? mm、ISO160、F4.5、1/250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

300mmマクロで撮るコスモス

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 今日の写真は、去年の秋に自宅周辺の散歩の際に見かけたコスモスを撮った時の二枚いです。コスモスは山口百恵の歌にも多少影響されているのかわかりませんが、秋によく似あう花で、青空の下に一面に咲く花畑はこの世のものとは思えないほどに美しいと感じることがあります。

 またコスモスにはミツバチがよく集まりますから、マクロレンズでの昆虫写真にはうってつけの被写体です。

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 今日の写真を撮ったレンズは、望遠300mmのマクロで、すでに発売から相当な時間が経っていますから、オークションでもなかなか見かけなくなっていますが、昆虫を撮るには離れて撮影できることからとても重宝します。

 その描写ですが、さすがに単焦点でマクロを名乗るだけあり素晴らしく、解像力、発色とも期待を裏切ることはありません。ただ、鳥などの遠距離の撮影には、マクロ撮影時に見せるほどの切れは感じられません。それにもう一つの欠点は、古いだけにAF速度が遅く、この点でも鳥撮影にはあまり向かないように思います。

 下の写真は、上の大きな写真の部分拡大ですが、この緻密な描写を見れば、このレンズはマクロで本来の能力を発揮するのだろうと思われます。

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 カメラはSonyα77Ⅱに、レンズは Sigma Apo Tele Macro 300mm F4.0 。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO400、F7.1、1/640sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

群れて通過する White Ibis (ホワイト イビス、日本名シロトキ)

 

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 中米ベリーズ最大の都市、ベリーズシティの住宅地にある自宅上空を、朝晩に鳥たちが通過します。朝はねぐらから餌場に向かい、夕方は逆に餌場からねぐらに向かうものと思われますが、その代表が、ムクドリの仲間で全身が真っ黒なブラックバード、緑色が美しい中型のインコ、シラサギ、コサギなどのサギ類、そして今日の写真の White Ibis (ホワイト イビス、日本名シロトキ)たちです。

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 シロトキはこのベリーズにたくさん生息しており、どこでも見られる一般的な鳥で、たいていの場合は群れて生活しています。ベリーズ市内の水場でもあちこちで見ることができ、彼らが朝夕に自宅上空を通過しているものと思います。

 シロトキは他の鳥と違い、飛ぶときはいつも美しい編隊を組み、その形は縦の一列であったり、横一列の山形であったりします。ただの集団でバラバラに飛ぶより、きれいな編隊を組んで飛ぶそのいかにも統制のとれた様は美しく、また彼らの飛び方は上下に波打つことなく、一直線に弾丸のごとく、素晴らしいスピードで飛び去りますから、つい見とれてしまいます。

 それに、写真でお分かりの通り、白い体色に翼の先だけが黒く、顔と口ばし、足が鮮やかな赤で、これがシンプルでとても美しく、その彼らが編隊を組んで飛ぶさまは本当に美しいのです。

 ベリーズにいた頃は、それを毎日夕方に見られたのですが、今はさみしい限りです。

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 カメラはSony α57に、レンズはSony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F8.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ アルツンハのピラミッドの上にて

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 中米ベリーズ最大の都市はベリーズシティですが、それでも人口は6万人ほどで、都市(シティ)と形容するほどの規模ではありません。他の地方の中心地ともなるともう決して都市ではなく、町(タウン)レベルです。

 そのベリーズシティに最も近いマヤ遺跡はアルツンハ公園で、そこは周りをジャングルに囲まれ、手入れされた敷地に大小のピラミッド群があり、かつてのマヤ文明の名残りを見ることができます。

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 アルツンハは自宅から車で1時間弱の距離でしたから、当時週末にはよく出かけ、バードウオッチングをしながら各ピラミッドに登り、普段の運動不足を補っていました。

 今日の写真は、ある週末に訪れた時の一枚で、公園の入り口に寝そべっていた犬が我々と共にピラミッドに登った時の一枚です。このピラミッドのある公園は、週末に観光客が少なく、たいていは我々と数組の欧米からの観光客だけです。それというのも週末にはクルーズ船が寄港しないためで、船が来る週日は結構な数がこの公園を訪れます。

 犬との記念写真はピラミッドの上で撮ったため、背後のジャングルが見上げるアングルではなく、樹頂とほぼ同じ高さになっています。ジャングルをこの高さで眺められる機会はそう多くはありませんから、登れるミッドは貴重ですね。

 下の写真は、このピラミッドの全体像です。機械や鉄器もなかった時代によくこれだけのものを作ったと、ここを訪れるたびにいつも感心します。

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 カメラはSony α57に、レンズはSony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離55mm、35ミリ版換算82mm、ISO 400、F9.0、1/640sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

沼地のコサギとセイタカシギ

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 中米ベリーズに住んでいた頃の自宅は、この国最大の都市の住宅地にあり、周りは自然に恵まれていました。

 この国は国土全体の標高が低く、海岸にあるこの最大の都市は特に低く、海抜は平均50㎝以下です。ですからあちこちに水場が多く、空き地が沼になっているところがたくさんあります。

 今日の写真の場所は自宅すぐ近くの売地ですが、ごらんのとおり沼地で、いつも水鳥たちの餌場になっています。ここでサギが大きな魚を捕まえたり、時にはクロコダイルを見ることもあります。街中の住宅地でワニを見られるのですから、いかに自然が豊かかわかりますね。

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 写真は美しいコサギと背後にはセイタカシギが写っています。鳥たちはなぜいつもこんなに羽毛が美しいのでしょう。特に真っ白なサギたちはなぜ薄汚れてこないのでしょうか。

 小さな写真は、やはりこの沼地を含め周りにたくさんいる、甲羅だけでも15㎝はある大きなカニです。ここまで大きくなれば鳥たちの餌になることはないかもしれませんね。

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 カメラはSony α55に、レンズはMinolta AF100-300 Apo。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35㎜版換算450mm、ISO400、 F9.0、 1/1,250でした。大きな写真はクリックして更に大きく見ることができます。