写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

ベリーズ 自宅上空を舞う鳥たち コモンブラックホーク他

f:id:photolifenet:20190323210725j:plain
 中米の国ベリーズに滞在していた時、自宅はこの国最大の都市ベリーズシティの、中心部から車で15分ほどの住宅地にありました。
 自宅周辺は住宅はもちろん、スーパーマーケットやタイヤショップ、低層のホテル、雑貨店などがあり、景色は見通しのきく広々としたものでした。

f:id:photolifenet:20190323210743j:plain
 また、ベリーズシティ全体の土地は真っ平でその標高は低く、あちこちに湿地や水場が多くあり、街の中央を流れる川の両岸は、街中であるにもかかわらず背の高いマングローブがうっそうと茂っています。
 そんな周辺環境でしたから野生動物が多く住み、空にはいつも鳥たちが舞っていました。

f:id:photolifenet:20190323210804j:plain
 今日の写真は、そんな鳥たちを自宅上空で捕らえたもので、彼らは決して珍しい種類ではなく、日常生活の中で普通に出会える鳥たちです。
 1枚目は、コモンブラックホークで、自宅上空で見られる鳥の中で最も勇壮で美しい鳥です。
 2枚目が、多分ですがラーフィングファルコンで、主にヘビを狙う猛禽類です。

f:id:photolifenet:20190323210836j:plain
 3枚目は種類がよく分かりません。割とよく見かけるのですが、図鑑で調べても種類を特定できません。
 4枚目は、フリゲートバード、日本名グンカンドリで、遠くても独特の形をしていますからすぐにわかります。私はここに来るまで、街中でグンカンドリを見られるなんて想像もしませんでした。

f:id:photolifenet:20190323210855j:plain
 5枚目は、この国で最も多くみられる猛禽類であるハゲワシの一種で、このハゲワシたちも街中の上空を旋回しています。
 使用機材のカメラは Sony α57、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F8.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 アオジの美しい写真

f:id:photolifenet:20190322205153j:plain
 岐阜市近郊にある自宅の周辺を、お天気が許す限りカメラを持って散歩するのが日課になっており、その道で見られる四季の風景や動物を撮るのを楽しみにしています。
 特に冬場は木々の葉に邪魔されることなく視界が効き、また渡り鳥を含め多くの野鳥に出会うことができますから特に楽しみな散歩になっています。
 でもこの冬は例年になく雪の日が少なく、そのためか野鳥に出会う機会もいつもに比べて多くなく、少し残念なシーズンでした。

f:id:photolifenet:20190322205211j:plain
 しかしそんな中で毎回のように必ず出会える鳥が今日の写真のアオジです。この鳥は麦畑や柿畑で見ることはなく、必ず根尾川沿いの笹薮や草原(くさはら)、或いは杉林の下草の中で見かけます。なぜならそこには彼らの餌があるからです。
 アオジは他の鳥に比べて人に対する警戒心が低く、割と撮影しやすい鳥で、時には3mほどの距離まで近づくことができることもありました。
 彼らは人に気づくと一旦は飛び去るのですが、それ程遠くに行ってしまうことはなく、時にはこちらから良く見える枝につかまって辺りをきょろきょろします。
 今日の写真はそうしたところを捉えたのですが、距離が近いだけあって鮮明な写真になっています。
 アオジはどちらかと言えば地味な体色ですが、こうしてみると、特に1枚目は美しいですね。夏羽であれば更に鮮やかな色になるはずです。

f:id:photolifenet:20190322205133j:plain
 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 4.0、1/400sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 花桃近くのジョウビタキ

f:id:photolifenet:20190321202509j:plain
 岐阜市近郊にある自宅から、車で15分ほどの所に日本最古の観音霊場である西国三十三番満願霊場 谷汲山華厳寺があります。
 このお寺にはお参りついでに、普段の運動不足の解消も兼ねて歩きに良く出かけます。お寺の立派な建物や、境内の荘厳な雰囲気を楽しめるのは勿論ですが、長い参道に並ぶ茶店や土産物店を見ながら歩くのも楽しいひと時です。
 華厳寺を訪れる際は歩きも大事な目的ですから、車は参道の一番下に停めそこから歩き始めます。

f:id:photolifenet:20190321202527j:plain
 その駐車場の近くに花桃がたくさん植えられている場所があり、季節になると一面が花のピンク色に染まり、それはまるで桃源郷を連想させるような風景を見ることができます。
 先日の3月5日、その花桃は写真の通り花が咲き始めており、3月21日の今日あたりは既に満開を迎えているかもしれません。
 また参道の下の方にはあちこちに梅の木があるのですが、当時それらも写真の通り満開で、青空に映えていました。

f:id:photolifenet:20190321202546j:plain
 写真のジョウビタキのメスには、花桃の林の近くで出会ったのですが、去年も全く同じ場所で見かけましたから、多分同じ個体だと思います。
 渡り鳥を見る度に、毎年の長く危険な旅を無事に乗り切ってくれることを祈らずにはいられません。
 なおジョウビタキは、日本でも少しは繁殖するようですが、通常はチベットや中国北部、ロシアから冬鳥として渡ってきます。

f:id:photolifenet:20190321202429j:plain
 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 4.5、1/640sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 野生の習性

f:id:photolifenet:20190320215624j:plain
 野生の動物たちの習性は、その動物たちの行動を観察しながら理解していくのでしょうが、その学問を動物行動学というのでしょう。私はその学問について良く知っている訳ではないのですが、でも彼らのとる行動を知れば知るほどに興味深いと思うようになります。
 動物たちの行動は必ず意味を持っており、それは生死をかけた長い歴史の中で培われてきたものなのでしょう。
 鳥たちの中には一年中その土地で過ごす種類があれば、海を越えるような長い旅に出る渡り鳥たちもいます。危険な渡りなどしなくても子孫を増やしている種類がいるのに、なぜ一部の鳥たちは危険な旅に出るのか。現代の動物行動学は渡りに対する明確な答えを持っているのでしょうか。

f:id:photolifenet:20190320215652j:plain
 今日の写真は、中米の国ベリーズの最大の都市の住宅地にある自宅から、空を横切って飛ぶシロトキたちを撮ったものです。
 1枚目はシロトキが夕方、餌場から集団のねぐらに帰るために自宅上空を、いつもの通り整列して横切っている場面です。
 この鳥たちの飛行を見ると、2番手以降は前者の陰に入るような並びの隊列になっているように見えます。それも丁度目の位置が陰になるように。これはもしかしたら、夕日の強烈なまぶしさを避け、敵の襲撃の発見をより確かにするためなのでしょうか。
 でもこれは考えすぎかもしれません。影は自身の翼でできている可能性もありますから。
 2枚目は整列はしていますが、そんな凝った並びはしていませんね。
 なお、羽に色がついている個体はまだ羽毛が抜け替わり切っていない若鳥たちです。

f:id:photolifenet:20190320215541j:plain
 使用機材のカメラは Sony α57、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F8.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。    

日本 散歩道の野鳥たち アカゲラ、シメ、アオジ、キジ

f:id:photolifenet:20190319224853j:plain
 岐阜市近郊にある自宅周辺は、中央を根尾川が流れる、ある程度広い谷間にあり、川沿いには農地が広がり、両側の低い山のふもとには集落があるような、変化に富んだ自然がある里山地帯です。
 このような自然が広がる自宅の周辺を、雨が降らない限り毎日カメラを持って散歩するのが日課で、海外勤務を終了してから続けており、これまで2年と半年が過ぎました。

f:id:photolifenet:20190319224909j:plain
 自然が豊富といっても動物を頻繁に見られる時期は冬場ですから、バードウオッチャーの私としては、楽しみはほぼその時期に限られます。
 しかし今年は暖冬で雪の日が少なく、例年の様に沢山の野鳥たちに逢えなかったのは残念です。
 しかしこの冬は、古い友人のある言葉からキツツキを見逃さなくなったため、これまでの何倍もキツツキを見る機会が増やすことができました。何事も外部からの刺激は大事ですね。

f:id:photolifenet:20190319224925j:plain
 今日の写真は、先日3月16日の自宅周辺の散歩で見かけた野鳥たちで、この日はなぜか多くの種類に出会いました。
 1枚目は、柿畑の中で出会ったアカゲラのメスで、この日はいつも以上に近づくことができました。
 2枚目は、やはり柿畑の中で出会ったシメで、小さな群れの中の一羽でした。
 3枚目は、根尾川の川沿いの笹薮近くで餌探しをしていたアオジで、この鳥が一番警戒心が低く、近くまで寄ることができます。

f:id:photolifenet:20190320220210j:plain

 4枚目が、3月16日のこのブログ上でご紹介した時のキジで、メスばかりの大きな群れの中の一羽です。キジは警戒心が強いのですが、なぜか時には足元から飛び立ち、驚かされます。
 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 4.0、1/800sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 背景はクルックドツリー野生生物保護区の湖

f:id:photolifenet:20190318202109j:plain
 中米の国ベリーズの最大の都市ベリーズシティから、車で1時間ほどの距離に、国際的な湿地保全を目的とするラムサール条約に登録されているクルックドツリー野生生物保護区があります。
 保護区には川幅が広がったような大きな湖があり、雨期と乾期では湖の水位が大幅に変化し、11月から4月頃までの乾期には水位が下がり、魚が狭い地域に集中します。

f:id:photolifenet:20190318202129j:plain
 そうすると、その魚を餌とする水鳥たちが、国境を越えて周辺から集まり、その数は何万、何十万となるため、他では見られないような素晴らしい野生の景観を見ることができます。
 その時期には海外からその様子を見ようと、多くの観光客がこの保護区を訪れます。そういった観光役を受け入れるホテルは保護区内にいくつかあり、ローカルではありますが国際レベルと言えるのが2つあります。

f:id:photolifenet:20190318202147j:plain
 今日の写真はそのうちの一つで、1枚目は Bird's Eye View Lodge (バーズアイ ビュー ロッジ https://www.facebook.com/BirdsEyeViewLodge/ )
の庭から湖を望む形で撮りました。背景の中に桟橋と、湖を遊覧するためのボートが見えています。撮影時期は乾期の真っ最中の2月です。真っ平な地平線と広い空が気持ちいいですね。
 2枚目はロッジの建物の一部の外観で、3枚目がロッジ内部の、テラス形式になっている食堂です。
 ハイシーズンにはここから食事を取ったりやお茶を飲みながら、肉眼や双眼鏡で湖に群れるおびただしい数の鳥たちを観察することができる、バードウオッチャーにとってこのホテルは最高のロケーションなのです。
 なおこのホテルの女性オーナーは日本への訪問経験(沖縄)がありますから、お泊りの際にはぜひ話題にしてみてください。

f:id:photolifenet:20190318202211j:plain
 使用機材のカメラは Pnasonic Lumix FX60。大きな写真の撮影データは、焦点距離4.5mm、33ミリ版換算25mm、ISO 80、F5.6、1/800sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。
 

ベリーズ 背景はマングローブの川

f:id:photolifenet:20190317222913j:plain
 中米の国ベリーズに滞在していた時期、自宅はこの国最大の都市ベリーズシティの、中心部から車で15分ほどの距離にある住宅地にありました。
 ベリーズシティは、カリブ海に半島のように突き出た砂州によってできた土地で、全体の標高が非常に低く、市内のあちこちに湿地や水場があります。ここはかつてはマングローブに覆われた土地であったに違いありません。

f:id:photolifenet:20190317222940j:plain
 その名残は今でもあちこちに見られ、市内の湿地はマングローブの林となっていますし、市内の中央を流れる川の両岸はマングローブに覆われています。
 1枚目の写真は、自宅から1.5㎞ほどの距離にある橋の上で、背後の川がベリーズシティの中央を、市内を南北に分けて流れています。
 2枚目の写真は1枚目と同じく下流方向の風景ですが、両岸のよく繁ったマングローブ林がよく分かります。

f:id:photolifenet:20190317223008j:plain
 3枚目は同じ橋の上から上流方向を見た風景で、街中でありながら、まさにジャングルの中を流れる川のようです。この川は水上交通の重要な水路でもあります。
 川にはマナティジュゴン)、川イルカ、クロコダイルなどが住んでおり、両岸のマングローブの林には様々な動物が生息し、またこの川沿いでは、街中では珍しい種類の野鳥も見ることができます。

f:id:photolifenet:20190317223025j:plain
 4枚目の写真は、橋の上から見ることができるダツで、乾期の水が澄んでいる時期には、他にも様々な魚を見ることができます。
 ベリーズシティは文明社会の中で、身近に野生を体験できる世界でも珍しい都市ではないかと思っています。

f:id:photolifenet:20190317223056j:plain
 使用機材のカメラは Fuji FinePix F60fd。大きな写真の撮影データは、焦点距離10.7mm、33ミリ版換算50mm、ISO 200、F8.0、1/640sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。