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カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

日本 湖北のオオワシ ナターシャ

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 昨日このブログ上は、私のバードウオッチング史上、記念の日となったオオワシとの出会いの話題でしたが、今日もその続きです。
 オオワシカムチャッカ半島樺太で繁殖し、冬鳥として日本各地に飛来するのですが、多くは北海道で越冬します。しかしその中で少数が日本の各地に飛来し、その一つがこの琵琶湖の湖北の山本山で、ここがオオワシを見ることができる日本最南端になっているそうです。
 今日の3枚目の写真の通り、湖北野鳥センターに展示されているパネルの説明に依れば、

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 「オオワシはタカ目タカ科に属する大型の鳥で、樺太北部やカムチャッカ半島で繁殖し、11月ごろ越冬のために北海道などに渡来します。
 全世界でも総生息数は5000~7000羽前後と考えられており、絶滅が危惧されることから、日本では天然記念物として保護しています。
 またワシントン条約によって、国際的な保護も行われています。
 地味な色をしている種類が猛禽類の中では珍しく、白と黒と黄色という目立つ色彩をしており、世界一美しいワシとも言われています。
 その特徴的な外観と、分布の狭さから、日本だけではなく世界中のバードウオッチャーのあこがれの的となっています。」
 とあります。

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 この湖北に毎年飛来する個体には名前が付けられており、ロシア生まれだからなのか、ナターシャというそうです。毎年11月から2月にかけてここで越冬します。
 このナターシャは2代目で、初代がいなくなると、それを待っていたかのようにこのナターシャが現れたということです。それが2003年のことですから、ナターシャは今年で16年目の越冬となります。
 1枚目の写真は、ナターシャがカラスとにらみ合いをしている場面ですが、この画像、容量が大きいために、掲載するにあたり残念ながら画質を落とさざるを得ませんでした。
 2枚目は野鳥センター周辺の風景で、右端に見える建物がセンターです。ナターシャがいつも停まっている木がある山本山は、センターを中心に湖の反対側になります。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ。大きな写真の撮影データは焦点距220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 5.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 初めて見るオオワシ

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 12月21日土曜日、この日私のバードウオッチング人生で記念に残る日となりました。それは、まさか見ることはないと思っていた憧れのオオワシを肉眼ではっきりと見ることができたからです。
 そのオオワシを見ることができるポイントが、何と岐阜市近郊にある自宅から71㎞、車で1時間20分の近さだったのです。
 これまでオオワシを観察できるポイントは、自宅に最も近いところで若狭湾と思っていましたから、この正月休みには行ってみなければと思っていたのですが、先日松尾池で出会った鳥好きの人から、琵琶湖のオオワシの情報を聞きつけ、早速今日行ってみたという訳です。

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 でも行ってもどうせ徒労に終わると、それ程期待をしていなかったですが、まさかこんなに簡単にオオワシに出会えるとは思ってもいなかったのです。
 湖北に着いて最初に訪れた野鳥センターで、2階に設置してあるフィールドスコープを覗いてみると、なんとそこに小さくオオワシが見えるではありませんか。今日の写真の3枚目がそのスコープが設置されている部屋で、その壁に貼ってあるオオワシが翼を広げている絵は原寸大です。人物と比べればその大きさが分かります。
 私は最初、スコープの中に見えるオオワシが何を意味しているのか分からず、事態を理解するのに少し時間を要しました。だってこんなに簡単にオオワシを見ることができるとは夢にも思っていなかったからです。

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 野鳥センターでオオワシが停まっている詳しい場所を聞き、その場所に向かって歩きました。15分ほど歩くと、そこではオオワシが最もよく見えるポイントにたくさんのカメラマンが三脚を広げ、超望遠レンズを付けたカメラを載せて構えていました。
 それが2枚目の写真で、レンズはどれも600㎜、800㎜の高級品ばかりでした。皆さん、惜しみなくつぎ込んでいます。
 そのポイントから撮った記念のオオワシの写真が1枚目で、写真としては、幸運にも近づいたカラスを威嚇している動きのある場面となっています。
 今日は夢のような一日でしたが、次回はオオワシが大空に羽ばたいている場面を見たいですね。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ。大きな写真の撮影データは焦点距220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 5.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 風光明媚で複雑な思いの徳山ダム

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 以前このブログ上で、日本一の貯水量を誇る徳山ダムに行ったことはお話ししました。
 そこは岐阜市近郊にある自宅から、車で1時間弱で行けるとはつゆ知らず、これまで訪れることはなかったのです。恥ずかしながら私の頭の中に、このダムの地理的位置関係が全く入っていませんでした。

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 思いがけず訪れたそのダム湖は想像以上に大きく、これがとんでもなく大がかりなプロジェクトであることを実感しました。それに何といっても当時そこに人が住んでいるにも拘らず、村一つ総てを水に沈めてしまうというその無謀ともいえる発想に驚きました。
 建設当時、この徳山ダムのニュースを耳にしながら特に何も考えていなかったのですが、今思うと、もし自分の故郷が総て沈んでしまうのかと想像するに、たとえそれが有益な事業であっても賛成をためらうのではないかと考えてしまいます。そんな複雑な思いでこのダム湖を眺めました。

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 皆さんもぜひこの、風光明媚で複雑な思いが湧く徳山ダムを訪れてみられてはいかがでしょうか。
 今日の写真はその徳山ダム湖を背景にした写真で、11月17日に撮影しました。ダム湖の山々は植林場所が少なく、ほとんどが広葉樹林ですから、紅葉の最盛期は美しい景色を見ることができると思います。またダム湖周辺の道路は素晴らしく綺麗に整備されています。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ。大きな写真の撮影データは焦点距12.3mm、35ミリ版換算34mm、ISO 400、F 4.0、1/400sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 松尾池のコゲラ、エナガ、シジュウカラ

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 岐阜市内の長良川沿いから少し山に入ったところにある松尾池は、これまでお話ししている通り、山の中にある貴重な水場であることから、この池の周辺に様々な野鳥が集まります。
 でもそれだけでなく、ここに他では見られないほどに集まるのは、一部の鳥たちはここでは餌に容易にありつけることを知っているからでしょう。
 こうして、どちらかといえば人工的に集められた鳥たちの写真を撮るのはたやすく、初めのうちは喜んでシャッターを押すのですが、そのうち何となく違和感を感じ始めます。

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 野鳥の撮影は野山を歩き、自分で見当をつけて探したり、偶然のめぐり逢いで遭遇するなど、数少ない訪れた小さなチャンスをものにするのが大きな喜びだと思うのですが、この松尾池では、あまりにも簡単に野鳥たちの写真が撮れてしまうことから気分の高揚が少ないのです。ワクワクドキドキ感がないのです。
 この松尾池で綺麗に撮れたヤマガラより、自分で見つけて撮った不完全なヤマガラの写真の方が価値があるような気がします。

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 野鳥写真は結果も大事ですが、一方で撮影に至るまでのその過程を楽しんでいるのではないでしょうか。松尾池での撮影は、まるで動物園で撮影しているような気分に近いのかもしれません。
 今日の写真は総て松尾池で撮ったもので、1枚目はコゲラです。2枚目がエナガで、3枚目がシジュウカラ。彼らはいずれも餌付けをされていません。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ。大きな写真の撮影データは焦点距220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 4.0、1/500sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 松尾池のヤマガラ

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 今日は、先日お話しした長良川沿いの松尾池に行った時の続きです。
 松尾池の周辺には小道があり、ぐるりと散策できるようになっています。その道の途中、池のほとりに休憩所があり、東屋が建っています。
 その東屋にはたくさんのヤマガラがやって来ます。近くに餌代があり豊富な餌が用意されているからなのですが、それに加えてもう一つは、ここを毎日訪れるという人が、ヤマガラたちに手から直接餌を与えていることから、彼らは手乗りになっているほどに人を恐れなくなっているからです。

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 ヤマガラは人に慣れやすいと言われていますが、確かにそれをここでは体験できます。
 彼はヤマガラだけでなく、カワセミが魚を捕り易いように小池を作って魚を放したり、倒れた木の幹にゴカイなどを置いて鳥を呼び寄せ、コマドリの撮影にも成功しています。
 今日の写真の一枚目は、人の手に来たヤマガラですが、エサを持っていなくとも彼らは手にやって来ます。

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 2枚目はエゴの木のみを採るために容器の中にまで入ったヤマガラです。ここまで出来るのは一部のヤマガラだそうで、3枚目の写真の通り、中へ入るのを恐れて容器の外から実を採ろうとつつく個体もいます。
 野鳥をここまで餌付けしてしまって良いのかどうか私は答えを持っていませんが、彼らが野生として生きてゆけるのなら、これは人間と野鳥のほほえましい関係だと思います。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ。大きな写真の撮影データは焦点距220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 4.0、1/500sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 松尾池の野鳥

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 今日12月16日、岐阜市長良川沿いにある松尾池で、オシドリが見られるということを聞きつけ行ってきました。
 ところが、現地にいた人で毎日ここを訪れているという方から、オシドリは池の水位が下がったことから、残念ながら先週を最後に見られなくなったとのことでした。池にいたのはマガモカルガモで、全部で30羽ほどでした。彼らは人間に慣れているようで、人を見て慌てて飛び立つようなことはありませんでした。

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 以下は松尾池に関する観光情報サイトからの転載です。
https://www.kankou-gifu.jp/spot/4260/
 「山に囲まれた静かな雰囲気の池で、灌漑用貯水池として明治18年に整備されました。春には桜が咲き、秋には木々の紅葉が見られるほか、一年を通して様々な水鳥が遊ぶ野鳥観察スポットとしても知られています。 東海自然歩道が通っており、ながら川ふれあいの森などを結ぶ快適なハイキングコースがあります。また、この池から100mほど奥に入ったところに「岐阜県の名水50選」に選ばれている自然滝「萩の滝」があります。 桜の見頃:4月上旬 紅葉の見頃:11月中旬~下旬」

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 オシドリに出会えなかったのは残念でしたが、ヤマガラシジュウカラエナガカワセミコゲラなど、野鳥がたくさんおり、彼らの写真を沢山取れたことから満足な訪問でした。
 ここではこれらの野鳥のほかに、コマドリやカモを狙うオオタカも現れるそうですから、また是非来たい場所になりました。
 1枚目の写真は、池にいたマガモで、中央でのんびりとしていました。
 2枚目は松尾池の全体風景で奥に合掌造りが見えますが、朽ち果てていました。
 3枚目は岐阜市によるこの松尾池の案内版です。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ。大きな写真の撮影データは焦点距220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 4.0、1/320sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ ベリーズシティと野生

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 中米の国ベリーズに滞在していた間、自宅はこの国最大の都市であるベリーズシティの、市街地中心部から車で10分ほどの距離にある住宅地にありました。
 ベリーズシティはこの国最大の都市といっても、人口は10万人以下と少ないことから土地には余裕があり、また、標高が低く海に近いことから水場が多く、街のいたるところに緑あふれる自然豊かな土地でした。

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 自宅の近くをベリーズ川の支流が流れていましたが、その両岸はマングローブにびっしりと覆われ、ごく一部を除き川には簡単に近づくことはできませんでした。
 そのマングローブの景観を楽しむには舟に乗って水上からか、或いは今日の写真のように、自宅から歩いて20分ほどの距離にある、新しく架けられた橋から眺めることです。

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 2枚目の写真にある通り、この川は街中を流れているにも拘らず、まるでジャングルの中のような、とてもワイルドな眺めなのです。この光景に魅せられ、週末にはこの橋を散歩で訪れるのが楽しみでした。
 3枚目、4枚目はこの橋の近くに咲く、中米の桜と言われるフランボイヤの花に来た野鳥で、鮮やかなオレンジ色が美しいボルチモアオリオールと、この国で最も一般的なインコであるオリーブスローティッドパラキートです。

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 1枚目の写真の左端にそのフランボイヤがわずかに写っています。
 このほかにもここに来ると様々な野鳥に出会う機会が多く、そればかりか、橋の上からは水中の魚まで見ることができますし、そして更にその魚を狙うカワセミも現れます。
 私はこれまでに多くの国の多くの街に滞在しましたが、このベリーズシティ程、街中で身近に野生を体験できる都市はありませんでした。
 快適な都市の暮らしの中でジャングルや湿原の野生を体験できるという、これは他にはない素晴らしい観光資源だと思います。

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 使用機材のカメラは Fujifilm Finepix F60fd。大きな写真の撮影データは、焦点距離9.2mm、35ミリ版換算 42mm、ISO 100、F5.6、1/500sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。