昨日に続いて、岐阜市近郊にある自宅から、車で約20分ほどの距離にある横蔵寺の話題です。
このお寺は典型的な山寺で、両側に切り立つ山が迫る細い谷に沿ってありますから、奥に細長く続く境内となっています。
境内に入る山門までの参道もやはり狭く、右手に歴史を感じさせる苔むした高い石垣、左手には、きれいな水のせせらぎの音が心地よい小さな谷川が流れています。
参道の入り口はこの谷川を渡るのですが、そこに架かる橋が小ぶりで朱色に塗装され、新緑の中によく映えとても絵になる景色を作っています。
そこでこの橋を背景に写真を撮るのですが、橋をどのように取り込むのか、古い町並みをバックにするのとは違って、これがなかなか難しく、迷いながらも撮れたのが今日の2枚です。
橋を渡る場面をと考えたのですが、路面は色が落ちてしまっており、欄干のような美しい朱色ではないことが気になり、その場面は撮っていません。
下の小さな写真の、橋の正面に人物を配した一枚は、シンプルであるのはいいのですが、参道の美しい石垣や石畳、回りの樹木が写っておらず、その場の雰囲気が全く見えていません。
その点上の大きな写真は赤い橋はもちろん、石垣、石畳、樹木と総てが入っており当初の目的は達成されているのですが、それ故なのか、いかにも記念写真的で、まるでコンパクトカメラで撮ったような仕上がりになっています。
ところで、この場所は空を枝葉が覆い、昼なお薄暗く、少し前のカメラでは発色が悪くなります。α700の場合ではカラバランスをオートで撮ると、回りの緑色に引きずられ、人物の肌色が病人の様になってしまいます。今のカメラではこのような癖はなくなっていますが。
使用機材のカメラはSony α700に、レンズは Tamron AF18-250mm F/3.5-6.3 Di II LD Aspherical。大きな写真の撮影データは、焦点距離18mm、35ミリ版換算27mm、ISO 200、F5.6、1/50sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。