ベリーズは熱帯地方に位置する国ですから、温帯地方にある日本では見られない様々な熱帯特有の野鳥が生息しています。
その典型的な鳥が、蜜を吸う飛ぶ宝石と呼ばれるハチドリ、カラフルで大きなクチバシを持つオオハシの仲間のトゥカン、いつも視界のどこかで空を舞うコンドル(ハゲワシ)、そして今日の写真のインコの仲間など、カラフルで変わった形など、その種類は多彩です。
写真のインコは Olive-throated Parakeet (オリーブスローテッド パラキート)で、この国で最も一般的であり、街中からジャングルまで、あちこちで見られるインコの仲間では最も個体数の多い鳥です。
自宅の庭先や、その周辺の散歩の途中、また週末にどこかへ出かけると必ず目にする鳥で、あまりにも一般的で珍しくはないのですが、美しい緑色の体色、インコ独特の笑顔に見える表情が愛らしく、ついカメラを向けたくなります。
今日の写真を撮影した場所は、この国最大の都市であるベリーズシティから車で30分ほどの所の、この国最大のベリーズ川のほとりで、下の小さな写真の通り、両岸に樹が迫っている、いかにもジャングルの川然とした見ごたえのある風景が広がっています。
この川の乾期と雨期の水位の差は激しく、この間の川幅が大きく変わりますから、それにつれて景観もまた変わりますし、どこからどこまでが川なのかよく分かりません。
写真のパラキートは、その川の岸にあるマメ科の木で花をついばんでいましたが、近くまで寄ってカメラを構えてもそれほど気にする様子はありませんでした。
日本では難しい、このような野鳥とのフレンドリーな関係はうらやましいですね。
使用機材のカメラはSony α55に、レンズは Minolta AF100-300 Apo。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 800、F9.0、1/1,250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。