今日のお天気はこれまでと打って変わって、まるで秋を思わせるさわやかな朝を迎えました。そんな陽気に誘われ、久しぶりに岐阜市近郊にある自宅周辺のいつもの散歩に出かけました。これまではあまりにも暑くて外を歩く気になれなかったのです。
いつものように杉林に囲まれた国道沿いの歩道を歩き、そこから少し下って根尾川沿いの、両側から草が迫る狭い道を過ぎて、実が大きくなり始めている柿畑の道に入りました。
その舗装路を少し行くと、前方の柿畑の中に茶色の動物がいました。なんとそれはイノシシで、地面の草をついばんでいます。私は驚いて思わず立ち止まりました。
イノシシは私が気付く前から私が近づいていることを知っていたようで、草をはみながら横目でこちらを見ています。その距離10mほど。しかし彼は慌てる様子は全くなく、私がカメラを向けても悠然と草を食べています。
それはまるでどこかの飼い犬が道端にいるかのように、自分がイノシシであり、人間と遭遇すればただでは済まないという緊張感はなく、この事態でありながらイノシシの振る舞いに野生動物という不自然さがありません。
私もそっちがその気ならと意固地になり、普段通りに、写真は撮りはしましたが、彼を気にする素振りを見せないようにしてその場を去りました。
ちょっと変な体験でしたが、その時の写真がこれらです。このイノシシ、体長は60㎝ほどで、まだ子供に見えましたが、この落ち着き様、以前人間に飼われていたのでしょうか。
使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離159.7mm、35ミリ版換435mm、ISO 400、F4.0、1/320sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。