岐阜市近郊の本巣市にある自宅の周辺は、平野部から山間部に移る開けた谷間で、中央を根尾川が流れ、平野部には水田や柿畑、野菜畑が広がる変化に富んだ農村です。
こういった環境からか、一年を通じてたくさんの野鳥を見ることができ、日課にしている自宅周辺の散歩では、毎年のように新しい種類の発見があります。去年、それまでここで見ることを想像もしていなかったチョウゲンボウやハイタカを発見したときは本当に興奮しました。
一年で最も多くの野鳥を見ることができるのは、山の食料が乏しくなる冬のシーズンで、この時は珍しいのや初めての鳥との出会いだけでなく、普段見慣れた野鳥でも、他の季節では起こりえないほど近くで見られる機会があることも特徴的です。
例えば今日の写真のイカルは、自宅周辺ではとても数の多い野鳥ですが、冬のシーズン以外は鳴き声を聞いたり、遠くでその姿を見かけたりするのがせいぜいで、とても写真に撮れる距離に近づくことはできません。ところが冬になるとその距離がぐっと縮まるのです。
イカルは地味ながらも大変美しい鳥ですから、たとえ至近でも今日の写真の様な白い空が背景のシーンではなく、今年の冬こそは理想的な形でしっかりと撮りたいと思っています。
今日の写真はいずれも去年の12月19日に、自宅周辺のいつもの散歩コース上で捉えものです。
使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 4.5、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。