写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

コスタリカ 巨木とシロアリ

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  先週28日のこのブログ上で、中米コスタリカの首都サンホセ市内のはずれに、大きな緑地公園があることをお知らせしました。

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 そして公園の一角に巨木が林立する林があり、その巨木の中にはシロアリの被害にあっている現実があります。
 今日の写真はその林を紹介するもので、林には直径が人間の背丈ほどもある巨木が何十本も、天にも届けとばかりに並んでそびえています。これほどの大きさに育つまでに一体どれほどの月日が流れているのでしょう。
 それほどの立派な木たちもシロアリの前には全く無力です。前回シロアリの被害によって倒れた巨木の写真を載せましたが、それ以外にもこの公園では半年に1本というほどのペースで巨木が倒されています。

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 熱帯では一年中夏ですから、草木はよく育ち成長が早いのですが、同時に日本よりはるかに多いシロアリの脅威にさらされています。
 使用機材のカメラはSony α700に、レンズは Minolta AF24-105/f3.5-4.5。大きな写真の撮影データは、焦点距離35mm、35ミリ版換算52mm、ISO 200、F11、1/125sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本の地方は猿の惑星

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 岐阜市近郊にある我が家周辺は、他の日本中の里山の地方と同じく農業や家庭菜園への鳥獣被害が深刻です。
 昔農村は広々とした田や畑の風景だったのですが、今では金属や青や緑色のプラスチックの網があちこちに張られ、何ともみっともない景色になってしまっており、風景写真は全く絵になりません。

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 自宅近くの農家の人によれば、畑の周囲に網を張ってもサルには何の効果もなく、収穫前のジャガイモを掘り起こされていたそうです。それに庭には今が食べごろの 琵琶(ビワ)が熟しているのですが、熟れた実から順にヒヨドリにつつかれています。
 鳥獣被害など農業をやっていない人には全く実感のないことですが、地方では本当に深刻です。自宅庭にもサクランボやグミがなるのですが、それはまるでカラスやヒヨドリ、サルの餌にするために育てているようなものです。
 今日のお昼頃ですが、自宅隣の栗畑を30頭ほどのサルが横切っていきました。今現在自宅の庭には何も実っていませんから、彼らは自宅周辺の他の家の庭木の実か、家庭菜園の野菜を食べに来た帰りなのでしょう。
 彼らは、私が部屋からガラス越しに写真を撮っていることにすぐに気づき、こちらを警戒しながらも急ぐでもなく悠々と歩いて林の藪の中に消えました。子供たちは栗の木に登ったりしてしばらく遊んでいましたが。
 今回の群れの特徴は、群れの半数以上が子供や赤ちゃんだったことです。彼らは人間の作った野菜などで大きく育ち、将来またたくさんの子供を産むのでしょうね。
 過疎が進む地方の農村部、今ではたぶん人口よりも猿口が上回っているのではないでしょうか。このままいけば間違いなく日本の地方は「猿の惑星」化します。

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 使用機材のカメラはSony α77Ⅱに、レンズは Sony 70-300 SSM G。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 640、F5.6、1/500sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 種類の特定が難しい Warbler の仲間

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 中米のベリーズで、日常の生活の中や、休日を利用して出かける観光などで、地方で見かける野鳥は非常に数が多く、そのどれもが日本では見かけない珍しい鳥たちですから、種類を知るためには図鑑が必要になります。

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 幸いなことにここベリーズでは、コスタリカと同じく何種類かの詳しい図鑑が店頭に並んでおり、手軽に入手することができますから、いつまでも名前が分からないということはありません。
 ところが、実際に見た鳥を図鑑の中から探し出し特定するのは、よほど特徴のある種類なら訳はないのですが、これがなかなか難しいのです。それは自然界で見る鳥たちは、姿のよく似た種類が多い中で、見かけた対象が羽毛の色がまだ十分に出ていない幼鳥であったり、メスであったりと、なかなか図鑑通りには見えない場合があるからです。
 この種類の特定で苦労する種類が Warbler (日本語でさえずる鳥の意味)の仲間で、非常に数が多く姿がよく似ています。
 今日の写真もその仲間で、とりあえず種類は Pine Warbler (パイン ワーブラー)と見当は付けたのですが、自信がありません。
 下の小さな写真は同じ鳥で、幹にへばりついている虫を引きはがしている場面です。この鳥も人をあまり恐れず、かなり近くまで寄ることができました。

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 使用機材のカメラはSony α57に、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 800、F5.6、1/200sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。
 

ベリーズ 道路端の Black-headed Trogon (ブラックヘディド トロゴン)

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 中米ベリーズは、この国最大の都市であるベリーズシティの街中であっても、自然が豊かであることから様々な野鳥を見ることができ、街路に立つ電柱にキツツキの子育てを見るのも楽しいのですが、少し郊外の緑が濃い場所では更に多くの野生動物に」会うことができます。

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 この国の最大の河川であるベリーズ川に沿って上流に向かうと、部落はあるのですが民家の数がまばらになり、所々ジャングル然とした風景が目につき始めます。 そういった道路をゆっくりと車を走らせ、両側の電柱や樹木を注意していると、この国でよく見られる鳴き声が大きなホーラーモンキーや、鷹の仲間のロードサイドホーク、水のある所では大きなカワセミ、電柱に営巣する街中で見かけるのとはとは違ったキツツキ、そして今日の写真のトロゴンなどに出会えます。
 写真は Black-headed Trogon (ブラックヘディド トロゴン)で、トロゴンの仲間内ではこの国で最も多くみられる一般的な種類です。
 その姿は、仲間の中では最も地味な体色ですが、オスの背中の輝くような青緑色と、おなかの濃い黄色は素晴らしいコントラストを見せていますし、それに眼のふちが青く、目の位置が良く分かるのも写真映えするうれしい特徴です。
 ベリーズを訪れた際にはぜひ見てもらいたい野鳥の一つです。
 下の小さな写真は、オスの近くの枝にいたメスで、背中はオスと違って地味な黒色です。

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 使用機材のカメラはSony α57に、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 800、F5.6、1/160sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

コスタリカ 倒れた巨木とカメラの発色

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 中米コスタリカの首都サンホセ市内のはずれに、広い面積を持った緑地公園があり、駐在していた当時、週末にはよく訪れました。
 公園入り口近くに水泳用のプールや小さなサッカーコートがあり、お天気の良い日は少年たちの歓声でにぎわっていました。

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 そこから坂をしばらく登ると、サッカーコートを何面も取れるような芝生の広場があり、その一画に巨木の立ち並ぶ林が広がっていて、そこには直径が1mを超える大木が天にも届けとばかり林立しています。
 ところがこの巨木たち、シロアリによって大きなダメージを受けています。外見からは想像もつかないほどに内部は食い荒らされ、中には直径1m以上の大木が、外側10㎝ほどの厚みを残してあとは空洞になっている倒木を見たことがあります。シロアリ恐るべし。
 今日の写真はそんな倒木の前で撮ったのですが、こんな巨木が、あんな小さなシロアリによって倒されてしまうのです。実際に目にしないとなかなか信じられません。
 ところで、下の小さな写真が上の大きな写真のオリジナルですが、発色が非常に悪く後処理が必然なほどであることがお分かりでしょうか。
 私の持っていたα700は、曇り空で更に少し暗い場所ではこのようにホワイトバランスが崩れ、発色が非常にに悪くなります。更にはピントも甘くなりました。
 しかしこの傾向は他のメーカーのカメラにもみられ、当時ではこれが普通でしたから、αだけの問題ではありません。
 うれしいことに、現在のカメラはこの問題が解消され、ほとんどのシーンで素晴らしい発色を楽しむことができます。

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 一番下の小さな写真は、倒木の断面を写しており、少し見難いのですが、幹の中は空洞になっています。そして残っている部分も穴だらけでグサグサでした。

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 使用機材のカメラはSony α700に、レンズは Minolta AF24-105/f3.5-4.5。大きな写真の撮影データは、焦点距離40mm、35ミリ版換算60mm、ISO 400、F4.5、1/80sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 売地の沼に立つシラサギ

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 中米の国ベリーズは、国全体が平野で、山地は国土の3分の1以下しかありません。
 平野の多くは標高が非常に低く、そのため湿地が多いのですが、雨期になるとその面積はさらに広がります。

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 この国最大の都市は海岸部にあり、それも岬の先端にありますから3方が海に囲まれ、市内のほとんどは標高50センチ以下しかありません。

 このため市内のあちこちに水場があり、それが街中であっても野生生物が多い要因になっているのだろうと思います。

 今日の写真の場所は、市内の住宅地にある自宅近くの売地ですが、ここも標高が低く、敷地の一部は常に水があり、沼のようになっています。
 そこには30センチもあるような大きな魚を含む、カニやタニシなどたくさんの水生動物が生息しており、そしてそれを狙って多くの野鳥たちがここを訪れます。
 今日の写真は、週末の日課としている自宅近所の散歩の際に撮った二枚で、緑の水草の中に立つシラサギが美しく、またその姿が水面に映り、とても住宅地とは思えないその風景に魅了されました。
 下の小さな写真も同じ売地にいた別のの種類のサギです。

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 使用機材のカメラはSony α57に、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F9.0、1/1,250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。 

間近を飛ぶ青空のトビ

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 岐阜市近郊にある自宅近くを、カメラを持って散歩するのが日課になっているのですが、春になって野鳥と出会う機会がぐっと少なくなって、現在の初夏の時点では、散歩中に一度もシャッターを押せない日が珍しくありません。

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 そんなこの頃、唯一の楽しみはキジとの遭遇ですが、キジは警戒心が強く、散歩道の柿畑に人がいると決して姿を現しませんから、遭遇の機会は非常に限られています。
 そんなある日の散歩の途中、トビが非常に近くを飛んでくれる機会があり、その時に撮ったのが今日の2枚です。
 その日は梅雨に入っているにもかかわらずよく晴れていましたから、背景となった青空がとてもきれいでした。
 でも少し残念なのは、これほど近くから撮ったにもかかわらず、ピントが今一つなことです。そんなことがこの機材ではよくあることで、その点、α57はもっとしっかりと写ると思っています。

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 使用機材のカメラはSony α77Ⅱに、レンズは Sony 70-300 SSM G。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F7.1、1/1,800sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。