写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

背景は土手の彼岸花

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 農村のあぜ道や野原を赤く染めた彼岸花は、現在盛りを過ぎ色褪せ始めていますが、その花を名残り惜しんで昨日の秋晴れの中、自宅周辺を探し歩きました。
 でももう周辺の彼岸花は白く色あせ始めていますから、鮮やかな色をしたものは近所には見当たらず、そこで前日の散歩の時に、川向こうの河原の土手にありそうなのを見たことから、そちらへ出向くことにました。

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 秋の空気がすがすがしい日でしたから、車を途中で乗り捨て、下の小さな写真の通り、美しい水の流れる根尾川沿いに歩きます。途中から田園地帯に入りますが、既に稲は収穫が終わり、田はグランドみたいに広々としています。こんな風景も秋らしくていいですね。
 さわやかな日本の典型的な秋の空気の中、景色を楽しみながら着いた河原の土手には、やっぱりまだ鮮やかな彼岸花がありました。
 人物写真や花を撮る場合、逆光がきれいだと思うのですが、その様に花と人物を位置決めすると、すぐ近くにある看板が邪魔になります。でも邪魔だからとそれを取り去るわけにもいかず、人物と撮影場所の位置を工夫し、看板を避けながら撮った一枚が今日の写真です。しかしそれでもまだ背後に看板の錆びた脚が写っていますが。

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 でも戸外での写真は、こういった様々な条件の中でそれをいかに消化して絵にするかが醍醐味でもありますね。
 ところでこの写真のレンズは、ミノルタ時代の少し古いタイプですが、今でも素晴らしい描写を見せてくれます。この写真については絞りを開放にしておくべきでしたが、それを忘れてしまいました。

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 使用機材のカメラはSony α7Ⅱに、レンズは Minolta AF28-105/F3.5-4.5。大きな写真の撮影データは、焦点距離60mm、35ミリ版換算60mm、ISO 500、F8.0、1/200sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 尾羽が特徴の Fork-tailed Flycatcher (フォークテイルド フライキャッチャー)

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 今日の写真は、中米の国ベリーズの最大の都市ベリーズシティから車で30分ほどの郊外で見かけた Fork-tailed Flycatcher (フォークテイルド フライキャッチャー)で、街中ではもちろん、郊外でもそれほど頻繁に見られる種類ではありません。
 このフライキャッチャーの特徴は、写真でご覧の通り非常に長い尾羽を持つことで、この辺りでは他の鳥には見られない姿をしています。

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 ところでこの尾羽の長い理由は何なのでしょうか。この尾羽を何かの穴にでも差し込み内部の様子を調べたり、或いはこれを疑似餌に見せかけ、餌となる昆虫を誘っているようではありませんから、食料を得るために使っているとは思えません。
 そうでないとすれば可能性として、天敵への威嚇であったり、鳥類のオス特有の飾りであることが考えられます。しかし威嚇とすれば相手は猛禽類でしょうが、この細い形では効果は期待できそうにありません。

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 鳥たちは、鳥に限ることではないのですが、交尾期になるとメスの注意をひくためと思われるダンスをしたり、羽を変えて着飾ったりしますが、このフライキャッチャーの尾羽もそのたぐいかもしれません。
 メスを引き付けるためのこのオスの習性、野生動物も一見感情を持っているかのように見えますが、恐らくそうでなく、生命が生き抜くための手段としてのプログラミングなのだろうと思います。自然って本当に不思議ですね。

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 使用機材のカメラはSony α57に、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離55mm、35ミリ版換算82mm、ISO 400、F5.6、1/640sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。 

ベリーズ 沼地の Northern Jacana(ノーザン ジャカナ)

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 今日の写真は、中米の国ベリーズに住んでいた頃、自宅周辺でもよく見かけた水鳥の仲間である Northern Jacana(ノーザン ジャカナ)で、頭にある黄色の王冠のような飾りが特徴的な鳥です。これは日本のバンなどが持っている額の飾りと同じものだと思うのですが。

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 彼らの餌は、オオバンなどと同じく水草や水生動物の様で、ある時この辺りでたくさん見られるタニシの卵をついばんでいるのを見かけました。
 タニシが卵を産む時期には、水草や水路の壁などに白色やピンク色の卵がびっしりと付き、その数の多さに驚くのですが、そのタニシは、昨日のこのブログ上でご紹介したとおり、鳥たちの大切な食料になりますから、ここの自然の豊かさの証かもしれません。

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 この国最大の都市ベリーズシティの住宅地にある自宅周辺を散歩し、このジャカナを含む多くの鳥たちを見るたびに、街中でありながらの自然の豊かさを実感し、いつまでもこの、人間と野生が共存している状態が続くことを願わずにはいられませんでした。

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 使用機材のカメラはSony α57に、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離55mm、35ミリ版換算82mm、ISO 400、F8.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。 

ベリーズ タニシをわしづかみにする Snail Kite(スネイル カイト)

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 昨日のこのブログ上での記事でもお話ししましたが、ベリーズ最大の都市ベリーズシティは街全体の標高が低く、そのためあちこちに水場多くがあります。道路側溝はその一つで、一年を通じて水量があることから、水生動物たちの格好の住みかとなっています。
 そんな水場の中の主な生き物は、幾種類にも及ぶ魚たち、甲羅だけでも10㎝以上になる大きなカニ、そして無数のタニシたちです。

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 魚を狙うのはシラサギやササゴイたちで、日常生活の中でその狩りを目撃することがあるのですが、それは実に鮮やかで、時には20㎝になるような大物を捕らえ、苦労しながら飲み込む場面に出くわしたりします。このブログ上でもこれまでにそういったシーンをご紹介しています。
 また水中に無数にいるタニシも多くの鳥たちにとって貴重な食糧で、それを気性の荒いブラックバードと今日の写真の Snail Kite(スネイル カイト)が狙います。
 スネイルカイトは毎日こうして道路側溝を、上から覗くことができるフェンスの上部から水中を注視し、タニシを探します。彼らの目は水面の反射を避けて水中が良く見えるような構造になっていますから、水上からでも問題なく探せるのです。

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 日本のトビほどの大きさのスネイルカイトは、小さなタニシには目もくれず、常に大物を狙っています。大物が水中の泥の中で動くのを辛抱強く待ち、見つけた瞬間に水中に飛び込み、長い爪のある足でタニシをわしづかみにします。
 ここから私の持論ですが、この「わしづかみ(鷲掴み)」という言葉について、足で獲物を捕るのはワシやタカなどの猛禽類だけで、それ以外の種類はくちばしで獲物を捕まえますから、まさにこの「わしづかみ」できる種類は言葉通り猛禽類なのです。このスネイルカイトも相手はタニシですが、それをくちばしで捕るのではなく足でつかみ捕りますから猛禽類と言えるのではないでしょうか。ちなみに日本のトビも、空中で昆虫をわしづかみにして捕る場面を見ることができますし、フクロウたちももちろん足で餌(ネズミ等)を捕ります。
 この観点で見ると例外はハゲワシたちで、彼らが餌を足でつかむ場面を見たことがありません。ハゲワシたちは子育ての場合でも、子に与えるエサを足でつかんで巣まで運ぶのではなく、その他の種類と同様一旦飲み込んで運び、ヒナの前で吐き出します。ワシやタカは決してそうしません。
 話がそれましたが、スネイルカイトのクチバシは、写真の通り長く、そして大きく曲がっています。これはタニシの中身を殻から引き出すために進化した形で、このことからも分かるように、その名の通り彼らはタニシ食いのスペシャリストなのです。

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 使用機材のカメラはSony α57に、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 800、F8.0、1/800sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。 

ベリーズ 背景はマングローブの繁る川

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 中米の国ベリーズに住んでいた頃は、この国最大の都市ベリーズシティの住宅地に自宅があり、都市であるにもかかわらず周りは豊かな自然に溢れていました。
 ベリーズシティの街全体は、岬状にカリブ海に突き出した半島にあるのですが、これは地形から見て多分、長い間に川が、上流から運んできた土砂が溜まってできた土地と思われます。
 そしてそこに広大なマングローブの森ができたのですが、街はその森を切り開いて出来上がっているのです。しかし地盤は軟弱で、建物は長い杭を打たないと建てられません。
 また土地が低いことから街には水場が多く、あちこちに水鳥がたむろする沼のようになった空き地があり、雨が降るとすぐに道路や敷地が冠水します。

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 今日の写真は、そんなベリーズシティの中を二つに割って流れるベリーズ川の支流が背景になっています。水面に対岸のマングローブが映り込み、街中を流れる川とはとても思えない景観になっています。
 ベリーズシティは街でありながら水場が多いことから、野生動物が多く住み、様々な野鳥や、背景になっている川ではワニやマナティジュゴン)、川イルカなどもを見ることができるほどです。
 下の小さな写真は、川岸に生える木の上にいたインコたちで、時には彼らの大きな群れを見ることもできます。

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 使用機材のカメラはSony α57に、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離55mm、35ミリ版換算82mm、ISO 400、F6.3、1/200sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。 

ベリーズ フェンスの上の Green Heron (グリーン ヘロン)

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 中米の国ベリーズに住んでいた頃、自宅はこの国最大の都市ベリーズシティの住宅地にありました。
 ベリーズは国土全体に平野が多く、そしてその土地全体の標高が低いため、多くの湿原がありますが、ベリーズシティの土地もまた平らで低く、標高は50㎝以下だと思います。

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 土地が低いということで水場が多くあり、よってそれだけ生き物が多く生息し、野生の活動が活発ですから、都市部と言えども野生動物たちの生活を垣間見る機会が多くあります。
 今日の写真は、自宅に隣接する道路の反対側にあるフェンスの上の Green Heron (グリーン ヘロン)で、夕方になってこのフェンスの下の道路側溝に住む魚を狙いに来たところです。

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 ベリーズシティの道路側溝には多くの生き物たちが住み、もちろん魚も幾種類かがたくさん生きており、魚食の水鳥たちはその側溝の魚を生活の糧にしています。
 また側溝にはたくさんのタニシたちも生息していますから、そのタニシを狙って、下の小さな写真の通りタニシトビも、こうして毎日定期的に漁に来ます。
 自宅周りでは水鳥たちが魚を捕えたり、タニシトビがタニシを捕る瞬間を目にしたりと、野生の生活がとても身近にあるのです。

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 使用機材のカメラはSony α57に、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5,6、1/400sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。 

散歩道の彼岸花

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 今現在日本の多くの地域で、野に彼岸花が咲き誇っている秋真っ盛りを迎えていることと思います。この彼岸花が咲くとほぼ同時に大きく実った栗が、あちこちの道の駅で出回ります。先日早速生栗を食べてみましたが、まさに秋の味でした。

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 畑に実る大きな栗は、山に住む動物たちも好物の様で、地面に落ちた栗を拾っておかないとすぐに持っていかれてしまいます。人間が栽培した栗ですから、山の他の木の実に比べれば大きく、多分おいしいと思いますから無理もないかもしれません。

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 さて今日の写真は、自宅周辺のいつもの散歩コースで見かけた彼岸花を題材にしました。この花は他のどれにも似ない独特の雰囲気があり、とても写欲をそそるようで、コンテストに多くの出品があります。
 今回は野鳥に遭遇してもいいようにと望遠ズームレンズ装着での散歩でしたが、機会があればマクロレンズをつけて本格的に彼岸花に取り組んでみようかと思います。そんな気にさせる花ですね。

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 使用機材のカメラはSony α77Ⅱに、レンズは Tokina AF100mm Macro 。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.6、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。