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カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

ベリーズ 都市郊外で見る野鳥たち その2

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 中米ベリーズの最大の都市はベリーズシティですが、最大といっても人口規模は小さく、建物の密度が低いことから空き地や緑、湿地が多く、街中でも多くの野生動物を見ることができます。
 街の中心部を出るとすぐに農牧地や荒れ地、湿地が広がり、日本では想像できないのですが、そこは既に野生の王国になります。

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 街の中心部から車で25分ほどの所に、街に最も近いリゾートホテルがあり、時々週末にそこへ食事に行きました。
 そのホテルはこの国で一番大きな川のほとりにあり、敷地は森のようにたくさんの樹が茂っています。
 そのホテルの敷地周辺では、街中では見られない種類の野鳥に出会うことがあることから、それを期待して出かけたのですが、今日の写真はその際に撮った3枚です。

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 1枚目は Grayish Saltator (グレイシュ サルタトール)で、餌となる木の実でしょうか、赤いものをくわえています。この種類は都市部で見かけたことはありません。この鳥は托卵の習性があるかもしれません。
 2枚目は、全国都市部、郊外にかかわらずどこにでもいるシードイーターで、いつも群れで草の実をついばんでいます。写真の個体はメスです。
 3枚目は、やはり都市部、郊外どこでも見られるキツツキで、写真の個体は羽毛がまだ生え揃っていない巣立ち間もない若鳥です。これが成長するに従い、顔や胸などの灰色の羽毛が、Golden-foronted Woodpecker の名前の通り、薄い茶色に変化します。

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 使用機材のカメラはSony α57に、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F6.3、1/800sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。 

日本 谷汲山華厳寺参道 冬の風景

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 岐阜県の谷汲山華厳寺は、西国33番満願霊場の札所として有名で、春の桜、秋の紅葉の時期は特に人出が多く、たくさんの出店と共に賑わいます。
 500mほど続く参道には、両側に茶店や土産物屋が並び、普段でも営業していますから、いつ訪れても名所気分を味わえますし、それらの建物が古い木造であることから、昔の日本の観光地といった懐かしい雰囲気も楽しめます。

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 今日の写真は、その参道に建つ一軒の店ですが、かつての家庭の日常品が外壁に所狭しと並んでおり、その様が絵になっていることからスナップしてみました。冬のまぶしい光が店の品物と共に、子供の頃体験したような懐かしい光景を思い出させます。
 2枚目は華厳寺山門ですが、冬枯れの木々が寒さを想像させますが、しかしさわやかな青空がぬくもりを感じさせます。

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 3枚目の写真は、近頃こんなモダンな和風建築も参道にできつつあることをお知らせする一枚です。

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 使用機材のカメラはCanon Power-shot S95。大きな写真の撮影データは、焦点距離6.9mm、35ミリ版換算34mm、ISO 200、F4.0、1/160sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。 
 このコンパクトカメラは、コンパクトとは思えないような画質で、特にスナップではその威力を発揮します。

日本 谷汲横蔵寺の紅葉

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 11月3日に紅葉で有名な谷汲の横蔵寺を訪れたお話をしましたが、その後6日に再度行ってきました。なぜなら3日の訪問時に双眼鏡のキャップをなくしてしまい、それは横蔵寺内で落とした可能性が高かったことから探しに出かけたためです。
 この日は平日にもかかわらず、3日の時よりさらに観光客の数が増えており、結構賑やかでした。でも出店があるわけではなく、その意味での華やかさはありません。

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 前の訪問からわずか3日後のことですが、紅葉は確実に進んでおり、お寺は秋の色に染まり始めています。
 1枚目の写真は、山門の前にある手水場がある場所で、その右側に、多分住職の住まいなどがある門を写した一枚で、門の前に立つ白い杭には「横蔵寺寺門」と書いてあります。写真の通り、ここのもみじが緑色から赤色に変わりつつあるのが分かります。この写真、明暗差が大きく難しい条件ですが、カメラはこの場の雰囲気をうまく捉えています。

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 2枚目の写真は、山門をくぐって三重塔のある広場から山門の左を見た場面で、こちらはすっかり紅葉しており、きれいな赤色に染まっています。
 3枚目は山門から参道を見た場面で、こちらも紅葉が盛りを迎えています。このお寺の見ごろはこの週末になると思いますから、たくさんの人出があることでしょう。

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 使用機材のカメラはSony α7Ⅱに、レンズは Tamron SP AF24-135 Macro。大きな写真の撮影データは、焦点距離24mm、35ミリ版換算24mm、ISO 500、F5.6、1/100sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 都市郊外で見る野鳥たち

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 中米の国ベリーズに滞在していた頃、自宅はこの国一番の都市ベリーズシティの住宅地にありました。
 都市と言っても人口規模は小さいのですが、その割には面積があることから敷地は広く区画されており、そのためもあって緑が多く、また土地の標高が低いことから湿地の多い街です。

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 その市内では、街中とは思えないような多くの野鳥を見ることができるのですが、少し郊外へ出ると更に多くの種類の野鳥たちに出会うことができます。
 同じく中米にあるコスタリカは、野生生物の宝庫として世界的に有名で、バードウオッチングなどで海外からも観光客が訪れ盛んですが、ベリーズは無名です。しかしそれはベリーズに野鳥が少ないことを意味しているのではなく、ただ単に知れ渡っていないだけなのだと、こちらに来て知りました。
 今日の写真は、ベリーズシティから車で20分ほどの郊外にある、田舎の道路沿いで出会った野鳥たちです。

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 上の大きな写真は Golden-fronted Woodpecker (ゴールデンフロンテッド ウッドペッカー)、が道路脇にある枯れかけたような木の巣穴から上半身を出している場面です。このキツツキは都市部でも多く見られます。
 その巣穴がある木が焦げているのは、農民が野焼きをすることから、立木の多くがこうして焦げてしまいます。野焼きは政府が禁じているのですが、一向に無くなりません。でももしかしたら出火は火の不始末が原因かもしれませんが。
 2枚目は違う種類のキツツキで、都市部では見られないのですが、少し郊外に出ると人家近くに多くいます。この写真の木も黒く焦げているのが分かります。
 3枚目は都市部では全く見られない、上下に大きなくちばしを持つ鳥で、いつも草むらの地表近くで餌を探しています。

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 使用機材のカメラはSony α57に、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.6、1/250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。 

α77Ⅱと Tamronn 記念レンズの描写力

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 先日11月4日に、岐阜市近郊にある自宅近くの横倉寺に、紅葉の様子を見るために出かけたことは既にこのブログでお話ししました。結果としては、紅葉は既に始まっておりますが、その程度はまだ低く、見頃はあと1週間先といったところでした。
 むろん訪問の目的は写真撮影ですから、なるべく紅葉が始まっているもみじを背景に何枚か撮ったのですが、その中で、今回は機材の印象についてお話ししたいと思います。

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 1枚目の大きな写真ですが、腰から上の人物が、日陰の暗い部分と、日当の明るい部分が混じった背景の中で立っています。
 人物の顔のわずかな一部と、体の上半身の大部分に光が当たり、顔の日陰の部分に対して強いコントラストを形作っています。こんな場合これまでのカメラであれば、顔は真っ黒に表現されるのですが、カメラの顔認識機能のおかげで露出はドンピシャリで問題ありません。
 半面セーターの一部が白く飛んでいますが、この明暗差を考えると仕方ありません。この写真で大事なのは顔の適正露出ですからこれが正解と言えると思います。結果として、難しいシーンでもカメラ任せで適正露出が得られることが分かります。
 そしてこの写真で最も驚いたのが、ピントの確かさとその描写力でした。下の小さな写真は上の写真の顔の一部を等倍近くで切り取ったのですが、その解像度と先鋭さがお分かりいただけると思います。私がこれまで使ったカメラでは決してこんな描写はできませんでした。このカメラボディとそしてレンズ、本当に素晴らしいと思います。

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 使用機材のカメラはSony α7Ⅱに、50周年記念レンズ Tamron SP AF24-135 Macro。大きな写真の撮影データは、焦点距離40mm、35ミリ版換算40mm、ISO 500、F5.6、1/200sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 川岸のアオサギ

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 今日の写真は、先日11月3日の当ブログでご紹介したウと、ほぼ同じ場所で見かけたアオサギです。この日はまだ数日前の台風による大雨の影響で根尾川の水かさが多く、透明度も落ちていたのですが、このサギは水際に立ちながら餌を探している様子でした。
 野生の生き物たちは、人間のように食料を作り出したり、長期の貯蔵ができませんから、その日その日の食料を得る必要があります。でも大雨で川が濁ったり、雪で地面が覆われたときなど、餌の確保が難しくなると思うのですが、そんなとき彼はどうしているのでしょうか。

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 岐阜市郊外にある自宅周辺では、シカやイノシシ、サルが多く出没し、農作物に被害が出ています。そして最近は野鳥たちによる、果物の被害も無視できないほどになっています。サギやウによる養殖魚や各家庭の魚の被害も増えているようです。
 彼ら野生動物にとって、人里は餌が豊富で魅力的な場所なのでしょうが、人間にしてみれば獣害、鳥害であり、それを避けたいと思うのは人情です。
野生動物の数が少なかった頃はよかったのですが、それが増え、人里で食べ物を共有するようになった最近、野生と人間の共存は簡単にいきそうもありません。

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 使用機材のカメラはSony α77Ⅱに、レンズは Sony 70-300 SSM G 。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F8.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 谷汲横蔵寺の紅葉の始まり

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 先日は、自宅より標高の高い根尾の奥に位置する大須ダムの紅葉を確かめ、その美しさを存分に楽しんだのですが、平地はどうなのかと、秋の3連休の初日である昨日、自宅から車で15分ほどの所にある、揖斐川町谷汲の横蔵時に行ってきました。このお寺は紅葉が有名で、華厳寺と共に秋にはたくさんの観光客が訪れます。
 自宅庭のもみじはまだ全く色づいていないことから、それほど期待しなかったのですが、東西両方に山が迫る横蔵寺は深い谷間になっており、そのため朝晩が冷えるのか、参道や境内の何本かのもみじは既に紅葉が始まっていました。

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 大きな写真は山門の直前で、背景は赤色になりきる前の黄色、オレンジ色、そしてまだ所々に緑色が残る、これはこれで美しい美しい紅葉の始まりを逆光で捉えました。
 2枚目は、1枚目と同じもみじを山門を背景に順光で撮った一枚で、現時点では横蔵寺で最も絵になるシーンかと思います。

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 3枚目は参道にある石垣で、ここはもみじが並んで植えられており、ここ横蔵寺一番の見どころですが、紅葉にはまだ早く、おそらく1週間先頃から楽しめるのではないでしょうか。
 この日はやはり、混雑するというほどではありませんでしたが観光客が多く、次から次へと訪れ、特に熟年の方たちが目立ちました。ここが初めての人が多いらしく、この山深いところにある寺にしては、境内の立派な建物に驚いている様子でした。

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 使用機材のカメラはSony α7Ⅱに、レンズは Tamron SP AF24-135 Macro。大きな写真の撮影データは、焦点距離35mm、35ミリ版換算35mm、ISO 500、F5.6、1/160sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。
 それにしてもこのレンズ、タムロンの50周年記念レンズだけあって、いつも素晴らしい描写を見せてくれます。高倍率ズームでありながらその透明感と発色は素晴らしいと思います。