写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

ベリーズ チューリップフラワーとハチドリ

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 中米の国ベリーズは熱帯地方に位置しますから、温帯地方に位置する日本では見られない野鳥がたくさん生息しています。その代表がインコであり、そして今日の写真のハチドリたちです。
 同じ中米に位置するコスタリカでもそうだったのですが、ベリーズでもたくさんの種類のハチドリが生息し、またその数が非常に多く、普段の生活の中でほぼ毎日見ることができるほどです。

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 これはやはり冬の無い熱帯地方ですから一年中花が咲いており、彼らの餌となる密が途切れることなく供給されていることが最も大きな要因でしょう。
 ベリーズで見られるハチドリは10種類以上ありますが、その中で最もよく見かけるのがシナモンハミングバードと並んで、今日の写真の Rufus-tailed Hummingbird(ラフォステイルド ハミングバード)です。

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 ハチドリは体が非常に小さく、このハチドリは尾を含めた全長が10㎝ほどで、カメラには小さくしか写らないのですが、しかしハチドリたちは他のこの国の野鳥たちと同様かそれ以上に人をあまり怖がりませんから、かなり近くまで寄ることができます。
 そのため時にはかなり大きく鮮明に捉えることができるのです。ただ、彼らの動きは速いですから、鮮明な写真を撮るにはそれなりに苦労はありますが。
 写真のオレンジの大きな花は、この国では2月頃に一斉に咲くチューリップフラワーツリーの木で、青空にきれいに映えていますね。

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 使用機材のカメラは Sony α77Ⅱ、レンズは Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離70mm、35ミリ版換算105mm、ISO 400、F8.0、1/1,000sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。

ベリーズ 背景は湖畔の遊覧ボート

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 中米の国ベリーズの、この国最大の都市であるベリーズシティから、車で北西に1時間ほどの所に、湖を中心としたクルックドツリー野生生物保護区があります。ここはこの国で二つある湿地の保全を目的としたランクサール条約に加盟している場所の一つです。

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 乾季になってこの湖の水位が下がると、国境を越えて周辺からたくさんの水鳥たちが集まり、大変な賑わいを見せるのですが、そのシーズン以外は静かな湖となります。しかしそればかりか、雨が続く年には洪水となり、保護区の中にある村への道が冠水してしまい、車では通行できなくなってしまうこともあります。
 これがこの保護区の一番の悩みで、一年を通じて観光客を集められない原因ともなっています。

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 今日の写真は、鳥たちが集まるにはまだ早い1月に撮影したもので、背景には静かな湖面が広がっています。
 ただ大群の鳥を見るにはまだ早いのですが、野鳥の姿は他の地に比べれば多く、背後のホテルの桟橋に停めてある船に乗ってガイド付きで遊覧すれば、他ではなかなか見られない鳥たちに出会うことができます。

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 2枚目の写真は、湖畔のボートの上にたたずむコサギ、3、4枚目はやはり湖畔で餌探しをする Yellow-throated Vireo(イエロースローテッド ビレオ)で、こちらが静かに座っていると、手が届くほどの近さまで近寄ってきます。
 毎日忙しく働く日本人は、時にはこんな静かな湖畔でゆったりと過ごすのもいいのではないでしょうか。日本の喧騒が夢の中の出来事のように思えてきます。

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 使用機材のカメラは Sony α77Ⅱ、レンズは Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離70mm、35ミリ版換算105mm、ISO 400、F9.0、1/1,000sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。

ベリーズ クルックドツリー野生生物保護区の American Coot(アメリカン クート)

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 中米の国ベリーズは、国土が日本の四国ほどの大きさですが、人口が少なく36万人ほどしかいません。加えて国土全体の大部分が平野で、その標高が低いことから湿地が多く、土地の開発が遅れています。この結果として自然が多く残されています。
 この国最大の都市であるベリーズシティから、北西へ車で1時間ほどの所に、湿地の保全を目的としたランクサール条約に登録されているクルックドツリー野生生物保護区があります。

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 この保護区にある湖は、乾期になると大幅に水位が下がり魚が捕れやすくなるため、この魚を餌とする鳥たちが国境を越えて周辺から多く集まります。
 その水鳥たちが何万何十万と群れる様は圧巻で、その大自然のスペクタクルを見ようと世界中から観光客がここを訪れます。

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 しかしそういった観光客を引き付ける期間は一年中続くわけではなく、普段は静かな湖に戻ります。でも、そんな静かな湖畔でも必ず野鳥は見られますから、鳥好きの人にとってはこの保護区は貴重な場所なのです。
 今日の写真は保護区内の湖にて、水鳥たちが大挙して集まる時期にはまだ早い2月に撮影したもので、静かな水面に浮かぶのは American Coot(アメリカン クート)です。これは渡り鳥だと思います。
 3枚目の写真はやはり湖畔で見かけた、チドリの仲間で Sptted Sandpiper(サンド パイパー)だと思います。この仲間は似た姿が多いことから種類を特定するのが難しいのです。

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 使用機材のカメラは Sony α77Ⅱ、レンズは Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F8.0、1/1,000sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。

ベリーズ Vermilion Frycatcher(バーミリオン フラウキャッチャー)の習性

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 中米の国ベリーズで、美しい鳥であるにもかかわらず、街中でも郊外でもごく普通に見られる鳥たちがたくさん生息していますが、それらの代表例は、体が虹色に輝くようなハチドリ、鮮やかな緑色を基調として赤色、青色、黄色などのアクセントが美しいインコ類、そして今日の写真の Vermilion Frycatcher(バーミリオン フラウキャッチャー)などです。
 私はベリーズに住み始め、しばらくして自宅の敷地内でこの鳥に出会ったのですが、鮮やかな赤色を持つその体色に驚きました。身近にこんな鳥がいるのかと。

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 1枚目と2枚目の写真はメスで、オスに比べると地味なのですが、それでも十分に人目を惹き、3枚目のオスの写真ではご覧の通り、これだけの赤色を持つ鳥を他に思い浮かびません。
 ただオスの頭とおなかの赤色の鮮やかさに比べて、背中と尾の色があまりにも地味なのはどうした訳でしょうか。
 またこのフライキャッチャーの習性として特異なのは、人の往来があり更に人の手が届くところに巣を作ることです。ベリーズではこの鳥の巣を5個見ましたが、いずれもこの条件に当てはまる場所ばかりでした。

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 このフライキャッチャーが人間を信頼しているのは確かですが、同時に他の鳥から襲われるリスクを、人を利用して避けているとしか思えません。
 人に襲われるか、それとも人のいる場所に巣を作ることで天敵に襲われるのを防ぐか、それを天秤にかけているのです。
 バーミリオンフライキャッチャーはその賭けに成功しているようですが、彼らにはもう一つのリスクが存在していました。それは他の鳥に托卵されることなのです。
 野生の生存競争は厳しいですね。

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 使用機材のカメラは Sony α77Ⅱ、レンズは Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F8.0、1/1,000sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。

コスタリカ 背景は赤い屋根の教会

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 中米のコスタリカの首都はサンホセで、そこは標高が1,172mもあるおかげで、熱帯地方に位置しながら真夏でも気温は30℃を超えることはなく、一年を通じて過ごしやす気候が続きます。それどころか、11月から1月にかけては毛布なしでは寝られない程の寒い日があったりします。
 そんなサンホセの街中を、にぎやかな通りでファッショナブルな人々を眺めたり、シティマーケットで珍しい果物を買ったり、ウインドウショッピングをしながら散歩するのが、滞在していた当時の週末の日課でした。

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 昼食はその散歩の帰路のコース上にある、中国人がシェフを務める中華飯店で取るのが常だったのですが、その店で出される点心、特にエビシュウマイや水餃子、そしておかゆのうまさに舌鼓を打ちました。今でもその味を名残惜しく思っています。
 さて今日の写真ですが、当時住んでいた自宅からダウンタウンに向かう散歩コース上にある教会を背景にしています。
 サンホセ市内にはたくさんの教会があるのですが、このサンタテレシータは真っ白い外壁と赤い屋根のコントラストが、かわいらしくそして美しいことから、私のお気に入りの建物でした。

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 2枚目の写真の教会の手前にあるレンガ壁の建物は、かつては鉄道倉庫として使われていましたが、現在は多目的な展示施設として再利用されています。
 コスタリカでは建物を壊してしまうようなことは少なく、内外装などに手を加えながら使い続けています。この方法は、利便性において利点は少ないかもしれませんが、伝統や歴史などの文化的な側面では有用性があると思います。
 3枚目は教会の内部で、中に入ると外から想像するよりずっと広さを感じます。天井が明るくていい感じですね。

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 使用機材のカメラは Sony α100、レンズは Sony DT18-200 F3.5-6.3。大きな写真の撮影データは、焦点距240mm、35ミリ版換算36mm、ISO 100、F11.0、1/125sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。

セントルシア ピジョンアイランド国立公園のビーチ

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 カリブ海の島国セントルシアは、熱帯地方に位置しており、一年中温暖な気候に恵まれていますし、常に北東からの貿易風が吹き付けていることから、極端に暑くなるようなことは多くなく、過ごしやすい日々なのですが、さすがに日当では太陽光が肌を刺します。

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 セントルシアの首都であるカストリーズから北の方向に12㎞ほど行ったところに、この国の観光の中心地ロドニーベイがあり、その長い海岸線にホテルやレストランが並び、また東カリブ最大のヨットハーバーがあることから、この一帯はいつも観光客でにぎわっています。
 そのロドニーベイの端にピジョンアイランド国立公園があり、その公園内に小さいながらも二つの美しいビーチがあります。

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 そのビーチは園内に入るのが有料であることからなのか、普段から人は少なく、時には貸し切り状態になることもあります。
 ビーチの水中はサンゴで埋め尽くされているという状態ではなく、あちこちに散らばってある程度ですが、岩陰には多種多様な多くの魚を見ることができます。
 今日の写真は、そのビーチで撮影したもので、決して水族館で写したものではありません。

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 水の透明度は、ごくたまに何らかの関係で白っぽく濁ることはありますが、普段は高く、遠くの魚たちもよく見ることができます。これらいずれの写真も海面から撮ったものですが、どれも鮮明に写っているのがお分かりいただけると思います。
 4枚目の写真がビーチの風景で、ロドニー湾の中には多くのヨットが停泊しており、空にはここには写っていませんが、いつもグンカンドリが舞っています。
 この国に住む人たちは、こういったビーチを毎日のように味わえるのですから、うらやましい限りです。

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 使用機材のカメラは Canon Ixy Digital 700に、純正水中ハウジング使用。大きな写真の撮影データは、焦点距離7.7mm、33ミリ版換算39mm、ISO ?、F2.8、1/640sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 背景はクルックドツリー村の巨木の集まる場所

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 中米の国ベリーズの最大の都市であるベリーズシティから、車で1時間ほど北北西に走ると、一見乾燥したブッシュの草原の中に広がる、クルックドツリー野生生物保護区が見えてきます。
 この乾燥した大地のような土地は、実は大部分が常にぬかるんだ様な湿原で、雨期ともなれば水が溜まるとても開発が難しい土地なのです。

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 そんな中にあるクルックドツリー野生生物保護区は、川幅が広がったような湖のある大湿原地帯で、この国に二つあるラムサール条約に締結されているうちの場所の一つです。
 この湖は乾期になると大幅に水位が下がることから、そこに住む魚を餌だとする水鳥たちが、国境を越えて周辺から集まり、見事な野生の一大イベントを見せてくれるため、その様子を見ようとその時期、世界中から観光客がここを訪れます。

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 しかしこの保護区の魅力はそれだけでなく、湖に囲まれた保護区内の集落には、イギリス統治時代に切り倒されるのを免れた巨木があちこちに点在しており、それらの巨木自身と、それらを取り巻く自然がまた魅力なのです。1本の巨木にはそれ自体に一つの世界というか宇宙が存在するからです。
 今日の写真は、クルックドツリーの集落の中でも、巨木がたくさん集まっている場所で撮影しました。

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 長い年月を経た、空一杯に枝を広げる巨木は、人間の力など足元にも及ばないような見る者を圧倒する迫力と、一方で大きな日陰を作り、心を和ませるオアシスのようなやさしさがあります。
 またその巨木には多くの野鳥が集まり、巣を作って子育てする場所といった、巨木は彼らにとって母なる大地のような役割も果たしています。
 3枚目、4枚目の写真は、巨木のある場所の周辺で見かけた野鳥たちです。

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 使用機材のカメラは Sony α77Ⅱ、レンズは Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離70mm、35ミリ版換算105mm、ISO 400、F5.6、1/200sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。