写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

ベリーズ クルックドツリー野生生物保護区の Orchard Oriole (オーチャード オリオール)

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 中米の国ベリーズの、最大の都市であるベリーズシティから、北西に車で1時間ほどの距離にクルックドツリー野生生物保護区があります。この保護区は、世界の湿地を保護する目的のラムサール条約に登録されている湿地のうちの一つです。因みにベリーズにはこれ以外にもう一つが登録されいます。
 このクルックドツリー野生生物保護区は乾期になると湖の水位が下がり、魚が捕れやすくなることから、それを餌とする水鳥たちが国境を越えて周辺から大変な数が集まってきます。

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 しかしそのハイシーズンは短く、見頃は精々2、3か月程です。ただそのシーズンが、その年の雨の降り具合によって変わることから月がずれたり、期間が短く或いは長くなったりします。
 シーズンが終わって水鳥たちが他の湿地に移動してしまうと、それまでにぎやかだっただけに湖はさみしくなり、海外からの観光客も姿を消してしまいます。
 しかし保護区内の湖に囲まれた集落には豊かな自然があることから、その周辺で様々な野鳥を見ることができ、オフシーズンでも湖の美しい景色と、バードウオッチングを楽しむことができます。

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 今日の写真の1枚目、2枚目は、1月に保護区内の集落の中で出会った Orchard Oriole (オーチャード オリオール)で、この鳥はオレンジ色が美しいボルチモア オリオールとは色が違うだけのそっくりさんですが、羽毛が地味な茶色ですから華やさはありません。
 3枚目はこのオリオールに出会った集落の風景ですが、ここには直径が2mに迫るような巨木が多くあり、特にこの地点はそれらが林立している場所です。
 素朴な集落の中の豊かな自然の中に身を置くためだけでも、この保護区を訪れる価値があるような気がします。

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 使用機材のカメラは SONY α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.6、1/500sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。

日本 身近にいる猛禽ノスリ

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 今日の写真のノスリは去年の2月に撮影したもので、岐阜市近郊にある自宅周辺の散歩のコース上で出会いました。
 数年前までこの辺りでノスリが見られることを知らなかったため、彼が梢に停まっていたり、空を舞っていてもトビと思っていたのですが、ノスリの存在を知ってから注意深く種類を確認するようになりました。

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 それ以来ノスリをよく見かけるようになり、意外と身近にいることが分かりました。しかし見かけるのは冬の間だけで、これまで夏に出会ったことがありません。でも彼は留鳥ですから私が見つけられないだけなのかもしれませんが。
 手元の図鑑の説明によれば、ノスリは梢や上空を旋回したりしながらネズミや鳥、ヘビやカエルなどを探し、見つけると急降下して足を使って捉えるとありますから、見かけはやさしい顔つきなのですが、やはり猛禽なのですね。

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 以前このブログでもご紹介しましたが、ノスリが柿畑で見つけた大きなミミズをくわえて飛び去る姿を見かけました。ミミズは猛禽の餌にふさわしくないように思うのですが、背に腹は代えられないのでしょうね。勿論彼らのそんな猛禽としての誇りがあるとは思えませんが。あるのは野生の本能でしょうね。

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 3枚目、4枚目は空を旋回している姿ですが、飛んでいる時の姿でトビと決定的に違う特徴は、トビに比べておなかや翼が白いことと、開いた尾羽の先が扇のように丸いことです。
 皆さんも空を舞う大型の鳥をすべてトビと思わず、よく見てみれば意外と早くノスリを発見できるかもしれません。また時にはそれはオオタカかもしれません。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは焦点距220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 8.0、1/1,250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 文殊の森公園のカケスとアゲハチョウ

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 今日は昨日に続き、先日17日に岐阜市近郊にある自宅から車で10分ほどの距にある文殊の森公園を訪れた時の話題です。
 17日は気温と湿度が高く更に今現在、緑の葉が良く茂っているため、風の通りが悪くほとんど無風状態だったことから、登り始めから大変な汗をかきました。
 しかし山口城跡近くになり尾根を登る辺りになると視界が開け、風の通りもよくなって時折、弱くですが吹く風が気持ち良く感じられるようになりました。この時の清涼感はいいですね。

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 山登りの楽しみの一つは、登らないと見られない日常離れした視界ですから、散策道を整備する場合はその点も考慮してもらえたらと思います。
 今日の写真は1枚目がカケスで、これは昨日このブログでご紹介したコゲラのすぐ近くで出会いました。これまでここではほとんど見かけなかった種類ですが、ドングリなどの木の実が食べごろを迎えたため現れたのでしょうか。

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 カケスの撮影は途中の枝などに阻まれ、撮れた中ではこの一枚だけが何とか見れらるものでした。
 2枚目は頂上近くで見かけたアゲハチョウで、日本で見かけるアゲハの中で最もポピュラーな種類だそうです。自宅近くで見かけるのはクロアゲハが多く、こういった黒色以外のアゲハチョウを見ることは稀です。
 3枚目は山口城跡にある四等三角点で、四等が何を意味するのか知りませんが、近頃の測量ってまだ機材を背負って山を登っているのでしょうか。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは焦点距220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 640、F 4.0、1/250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 文殊の森公園のコゲラ

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 昨日の17日、岐阜市近郊にある自宅から車で10分ほどの距離にある文殊の森公園に行ってきました。
 この公園はいくつかの山に散策道を縦横に整備し、四季折々の自然を楽しみながら山歩きができることから私のお気に入りです。無論普段の運動不足の解消にも役立ちます。

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 山はそれぞれ高さが違いますが、体力に合わせて登ることができ、近頃は登り口からの標高差が300mほどの山口城跡を目的地にしており、所要時間は登りで1時間弱です。
 この山歩きは景色を楽しむだけでなく、当然ながら野鳥にも出会えますからそちらの楽しみもあります。でも思ったほど多くの野鳥に出会えるわけではありません。
 これまでに、ここで出会って写真にお収めることができた野鳥の種類は、ホオジロシジュウカラヤマガラエナガ、ミヤマホオジロイカル、サンショウクイ、サメビタキ、キジバトカワラヒワメジロキクイタダキ、カケスなどです。
 キツツキ類では今日の写真のコゲラだけで、彼にはよく出会うのですが、不思議なことにアオゲラアカゲラには出会ったことがありません。なぜでしょうか。

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 昨日出会ったこのコゲラは、道路脇すぐ近くの桜の木にいたのですが、エサ取りに夢中でカメラを構える私にはほとんど無関心だったことから、大分近くまで寄ることができました。
 1枚目、2枚目は同じ個体ですが、3枚目は離れた場所で出会ったことから別の個体と思います。
 それにしてもキツツキは幹にさかさまに張り付き、更には走るかのように移動できるのですからすごいですね。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは焦点距220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 4.0、1/800sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 街中の Northern Jacana (ノーザン ジャカナ)

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 中米の国ベリーズは国土の大半が平地で、おまけにその平地のどこでも標高が非常に低いのですが、この国最大の都市であるベリーズシティも、カリブ海岸に広がった扇状地形であることからやはり低く、市内平均で50㎝もないと思います。
 ですから市街地でも水場が多く、そこには様々な野生動物が生息しています。緑もまた豊富で、道路側溝にマングローブはさすがにありませんが、街中を流れるベリーズ川両岸、市内あちこちにある空き地には大きなマングローブが青々と茂っています。

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 その街中のマングローブの湿地や茂みにはクロコダイルや、大蛇のボアが生息しているなんて、日本人にはにわかに信じがたいことです。
 ベリーズシティはそんな環境ですから、普段の生活の中で様々な野生動物に出会うことができますが、自宅の庭を1mを超えるようなイグアナが横切っても、現地の人は誰も気にもしません。
 今日の写真は、週末の日課になっている自宅周辺の、散歩の際によく出会う Northern Jacana(
ノーザン ジャカナ)で、彼は魚とりの名手です。
 1枚目は、彼の持つ鋭いくちばし部分の拡大で、その鋭利な切っ先がよく分かります。小さな魚はくわえて捕えますが、大きくなるとその鋭い切っ先で突き刺します。私は彼が突き刺して捕った場面を何度も見ています。

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 2枚目は水草の上を魚を狙って歩いているシーンですが、水草の間に魚を認めると目にもとまらぬ速さでくちばしを飛ばします。その電光石火の速さは驚くばかりで、野生の反射神経の鋭さに脱帽します。
 3枚目はやはり魚を狙っている場面ですが、水面がそれほど遠くなければ、カワセミのように魚をめがけてクチバシから飛び込みます。
 ジャカナは、人が近くで見ていても気にせず漁に専念しますから、こちらもそれに見入ってしまします。これは散歩の時の一つの楽しみでもありました。

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 使用機材のカメラは Sony α57、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F8.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 背景はベリーズ川下流方向

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 中米の国ベリーズに滞在していた頃に住んでいたのは、街の中心から車で15分ほどの距離にある住宅地でした。
 ベリーズはたとえこの国一番の規模の都市であっても、土地の標高が低く、そのためあちこちに水場があることから植生が豊かで、また水生生物がたくさん生息し、それを餌とする動物たちが多くいることから野生動物に溢れています。
 例えば、街中を流れるベリーズ川には、そこが市街地であっても河イルカ、マナティジュゴン)、そして巨大なクロコダイルなどが生息しているのです。

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 またその川の上空にはフリゲートバード(グンカンドリ)やミサゴが舞い、市街地の水路にはブラウンペリカンが群れているのです。
 このベリーズシティにある水場の中で、普段最も目にするのが道路側溝ですが、そこには15㎝を優に超える魚はもちろん、何種類かの大型のカニ、大きなタニシ、少し広い場所ではワニさえもが住んでいるのです。
 日本に住んでいる限り、こんな話は実際に現地で見てみないと信じられないと思いますが。
 今日の写真は、住宅地にある自宅から歩いて20分ほどの距離にあるベリーズ川に架かる橋の上で撮影した3枚です。

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 当時週末に、この橋を折り返し地点にした散歩に行くのが楽しみの一つでした。橋の上から水中を泳ぐ魚を見たり、マナティやクロコダイルを探し、上空を舞う様々な鳥たちの写真を撮ったりしました。
 1,2枚目が橋から下流方向を見た景色で、両岸のマングローブの森と住宅のコントラストが美しい、私のお気に入りの撮影ポイントです。
 3枚目は橋から上流方向を見た場面で、都市の中でありながらまるでジャングルであるかのようにマングローブが良く繁っているのが分かります。
 またこの川は水上交通路であり、重要な観光コースの一つでもあります。

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 使用機材のカメラは Fujifilm Finepix F60fd。大きな写真の撮影データは、焦点距離8.0mm、35ミリ版換算 37mm、ISO 100、F5.0、1/500sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ クルックドツリー野生生物保護区の水鳥の群れ

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 中米の国ベリーズの国土面積は、日本の四国より少し広い程度の大きさで、土地の形状は2割ほどの山地を除いてほぼ真っ平です。これは海に入っても続いており、遠く沖の方まで遠浅のカリブ海で、そこにオーストラリアに次いで世界第2位の規模を誇るサンゴ環礁があります。世界遺産となったブルーホールもここにあります。
 どこまでも続く真っ平な土地は、あちこちに湿原が広がっており、特に海岸地方はその規模が大きく、人間の開発を拒んでいますし、一般の人は容易に近づくことができません。

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 でもそんな未開の土地があるからこそ野生の自然が保たれているのでしょう。
 今日の写真は、この国最大の都市であるベリーズシティから、北西に車で1時間ほどの距離にあるクルックドツリー野生生物保護区で撮影した3枚です。
 この保護区はベリーズに2か所ある、湿原の保護を目的としたラムサール条約に登録されているうちの一つで、毎年乾季になると周辺から国境を越えて大変な数の水鳥たちが集まります。

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 湖は魚の漁が制限されており、そのため鳥たちは毎年十分な餌を捕ることができますから、彼らは安心してこの湖に集まることができるのです。
 1枚目の写真は、岸近くで餌を捕るシラサギやコサギたちの集団で、この湖にやってくる鳥たちの中の一大勢力です。
 2枚目はシラサギたちの集団から飛び立つヘラサギで、美しいピンク色の羽毛が印象的です。
 3枚目はシラサギやトキコウたちの群れを遠くから捉えた場面で、見渡す限りの群れる鳥たちのほんの一部です。

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 使用機材のカメラは SONY α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F10.0、1/3200sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。