今日の写真は中米の国ベリーズの、この国最大の都市であるベリーズシティから車で西に30分ほどの郊外で撮影したものです。この国の国土面積は日本の四国ほどですが人口は約23万人と極端に少ないのが特徴です。四国の人口が400万人ほどであることを思うといかに密度が低いか分かります。その要因は様々あると思いますが、その分自然が豊かで多くの野生が生息しており、彼らと出会う機会は日本とは比べ物になりませんから、バードウオッチャーにとってはうれしい自然環境なのです。1枚目は人家の少ない集落周辺をぶらぶらと歩きながら野鳥を探したり、目についた草花を撮ったりして楽しんでいるところです。
2枚目はこのブログのベリーズ編で最も多く登場する猛禽のロードサイド ホークです。日本のハイタカほどの大きさで道路沿いの電線でよく見かけます。数は多いのですが日本のトビよりだいぶ精悍な感じです。
3枚目は空を舞っている姿をよく見かけるハゲワシで、ターキーバウチャーです。全長は76㎝ほどでトビより大きいと思います。ベリーズは家庭から出るごみは燃やすことなく、収集した後は空き地に捨てるのですが、その上空で舞っている姿をよく目にします。貴重な荒野の掃除屋さんですね。ベリーズのごみについて付け加えると、最近はごみを捨てて放置するのではなく、土壌汚染に気を配り、それなりの施設を作り始めています。これにはJICAを通じて日本の専門家が協力しています。
4枚目は郊外でよく見かけるユカタンクロホエザルです。彼らの鳴き声は独特の音で遠くまで届きます。彼らは一生を木の上で過ごし地上に降りることはないそうです。人を全く恐れず危害を加えるようなことはありません。
カメラはSONY α57、レンズはSony DT 55-300 。1枚目の写真の撮影データは焦点距離135mm、35ミリ版換算202mm、ISO 400、F 6.3、1/400sでした。写真はクリックして大きく見ることができます。