写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

50周年記念レンズ Tamron SP AF24-135 F3.5-5.6 の試写

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 今日の写真は、本ブログ初登場のレンズで撮った2枚です。このレンズはずいぶん前に購入したのですが、これまで使う機会がなく、ずっと防湿庫で眠ったままで、その存在すら忘れていました。

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 現在フルサイズミラーレスカメラの登場で、これまで発売されたほぼすべてのレンズが使えることから、防湿庫の中を確認していたところ、このレンズを発見したのです。

  このレンズはニコンマウントですが、ニコンのボディはこのレンズの存在を忘れていたことから、既に処分してしまっていました。

 でも大丈夫、α7Ⅱがあれば、アダプターさえ用意すればレンズ本来の画角のままでこのレンズが使えます。しかも手振れ補正付きです。

 このレンズは使用頻度の高い標準域を含む、広角24㎜から望遠135㎜までをカバーする高倍率ズームです。タムロンの創立50周年記念として発売されたモデルで、SP仕様ですから高級品であり、画質は悪くないと期待できます。

 写真の場所は揖斐川町谷汲の美しい新緑に彩られた横蔵寺です。境内は樹木が多く、空を枝葉が覆っていますから暗く、よって木漏れ日のある場所ではコントラストがとても高くになってしまいます。

 さてその性能ですが、解像力に関しては目を見張るほどではないと思いますが、絞り解放近くでも十分に実用範囲で、5倍以上の高倍率ズームであることを考慮すれば高性能と言えると思います。

 次に発色ですが、こちらは素晴らしく現実以上の色ではないかと思うくらいで、これがいいのか悪いのか、或いカメラボディによる部分が大きいのか分かりませんが、どちらにしても日陰であっても色が出ないと心配することはないと思います。

 逆光時はレンズ枚数が多い分だけフレアーが出ますが、とりたてて欠点というほどではないと思います。

 大きな写真で見るとおり、ボケは汚くなく、臨場感はよく出ていると思いますし、ピントがしっかりしていますから立体感も出ています。 下の小さな写真は、大きな写真と同じ場所を広角で撮ったもので、歪曲等は感じられません。

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 撮影機材のカメラはSony α7Ⅱに、レンズは Tamron SP AF24-135 F3.5-5.6。大きな写真の撮影データは、焦点距離不明、35ミリ版換算不明、ISO320、F5.6、1/100sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 森の中の Golden-fronted Woodpecker (ゴールデンフロンテッド ウッドペッカー)

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 中米ベリーズにキツツキの仲間はたくさんの種類が生息していますが、今日の写真の Golden-fronted Woodpecker (ゴールデンフロンテッド ウッドペッカー)はもっとも一般的なキツツキです。

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 彼らは人間に対する警戒心はありますが、しかし過度に恐れることなく、街中で人と一緒に暮らしており、街中に立つ電柱や、人家の板壁に穴をあけて巣を作ります。

  木造の板壁の家に穴をあけるとき、その衝撃はすさまじく、まるで家のそばで削岩機が暴れているかのような感じで、家人は驚いて家から飛び出るほどです。電柱に穴を掘って巣を作ってしまうのですから、家の壁の薄い板など朝飯前です。でも野生の力ってすごいですね。

 キツツキが巣を作るのは、生きている元気な生木であることは少なく、今日の下の小さな写真のように枯れた木であることが多いのです。ですから彼らは森を傷つけることは少なく、枯れ始めたような木をつつき、虫を取ってくれます。また、木の中ばかりでなく、普通に飛んでいる虫を捉えます。むしろそちらの方が多いようです。

 彼らは人間の近くで暮らしていますが、ジャングルでも見かけますから、雀のように人間と共に暮らすだけの鳥ではありません。餌があればどこでも暮らしていけるのでしょうね。

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 使用機材のカメラはSony α55に、レンズは Minolta AF100-300 Apo。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 800、F7.1、1/800sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。 

中米ベリーズ最大最長のベリーズ川

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 今日の写真は、中米ベリーズの国内最大、最長の川であり、河口はこの国最大の都市ベリーズシティとなるベリーズ川の中流域で、河口からおよそ25㎞程の所です。

 この辺りはまだ人家がたくさんあるものの、川の両岸は濃い緑に覆われ、ジャングルを流れる川の雰囲気は十分にあります。またすぐ近くにリゾートホテルがあり、欧米からの観光客を見かけます。

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 この写真を撮った時点は乾季で水位は低いのですが、雨季になると、私の感覚では3m以上水かさが増し、両岸は冠水し、川幅がとても大きくなります。そしてその洪水は平地であることから2か月、3か月と長く続き、いつまでも引きません。

  ある日ここで釣りをしていた地元の人に話を聞いたところ、この辺りでも水深は10m以上もあるそうです。また、ここでも川イルカを見ることがあるとのことでした。

 下の小さな写真は、その地元の人がここで釣った魚で、日本では見かけない種類です。以前ベネズエラにいた頃に見た、高級淡水魚であるパボンに似ているような気がします。

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 その下の写真は、両岸に乾季の頃に咲く美しいピンクの花が満開でした。枝から下がっている黒いエンドウのさやのようなものは、黒いさやに入ったこの木の種です。

 使用機材のカメラは Fujifilm Fine Pix F200 EXR。大きな写真の撮影データは、焦点距離6.4mm、35ミリ版換算29mm、ISO 200、F9.0、1/200sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズのクルックドツリー野生生物保護区のオスプレイ

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 中米ベリーズは日本でほとんどなじみがない国ですが、欧米では中米唯一の英語圏ということもあるのか、特に北米から毎年多くの観光客が訪れます。

 この国の観光資源はいろいろあるのですが、その中の一つに最近欧米でブームになっているバードウオッチングを楽しむために訪れる人が増えています。

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 ベリーズでバードウオッチングのメッカと言えば、6月5日の記事でもご紹介しましたが、今日の写真の舞台となっているクルックドツリー野生生物保護区で、毎年乾季には素晴らしい景観や野生のドラマを見ることができます。

  乾季になって湖の水位が下がると、そこに住む魚を食べようと国境を越えてたくさんの鳥たちが集まります。その数たるや数えたことはありませんが、おそらく何万という単位です。

 今日の写真のオスプレイ(日本名ミサゴ)も魚を狙ってここに集まり、空中でホバリングしながら狙いを定め、水中に飛び込む姿を見ることができます。大きな写真は今まさにそのホバリングの瞬間です。

 下の小さな写真の2羽のオスプレイは番か、あるいは親子でしょうか、お互いが近くで狩りをしていました。

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 更に下の写真は、湖の中央部に群がる水鳥の、シラサギなどのサギ類、シロトキ、コウノトリペリカン、ジャビル、カワウたちで、魚を腹いっぱいに食べています。

 使用機材のカメラはSony α55に、レンズは Minolta AF100-300 Apo。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F9.0、1/1,250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。 

オールドレンズを楽しむ Minolta AF35-105 F/3.5-4.5

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 岐阜市内の北東部に、一つの山全体が巨大な共同墓地になっている光輪公園がありますが、先日お天気の良い日にそこを訪れてみました。

 もう既に20年以上前になるのですが、この墓地に近い公営団地に住んでいたことがあり、当時子供たちを連れてここを訪れたことが何度かありました。

 山全体が墓地として開発されており、スギなどの針葉樹が少なく、桜などの花の咲く木や、秋になると紅葉する木が多いことから、とても季節感のある場所になっています。それに何といっても見晴らしが素晴らしく、墓地ながら歩くには気持ちの良い場所です。

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 今日の写真はその墓地で写した2枚で、この場所のすがすがしい新緑の季節の気持ちよさを分かっていただけると思います。 この写真のレンズは、今では値段もつかないような不人気の古いズームレンズですが、その素晴らしさをこれまで何度もこのブログ上でお伝えしています。

  そのレンズをこれまで4本所有し、現在は2本を現役として使用いるのですが、そのうちの、この写真を撮った1本の解像力が特に素晴らしく、お肌のピークを過ぎた女性を撮るには少々酷なほどの性能です。この解像力たるや、F2.8通しの高性能ズームや単焦点レンズに匹敵すると思います。

 ただ、今日の写真は屋外の太陽下でしたから、レンズの特性が現れにくく、どれで撮ってもそれほどの違いは見つからないシーンでしたが、少し周辺光量が落ちているのが分かります。

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 撮影機材のカメラはSony α7Ⅱに、レンズは Minolta AF35-105 F/3.5-4.5。大きな写真の撮影データは、焦点距離45mm、35ミリ版換算45mm、ISO320、F8.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

 しかしこのレンズ、市場での値段は安いのですが、古いことからカビがあるなど状態の悪いレンズがあります。でもそれが軽微で、撮影に大きな影響がなければそれでいいのですが。

ベリーズ マヤ遺跡の Masked Tityra (マスクド ティタイラ)

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 中米ベリーズは日本ではなじみの少ない国ですが、欧米からはたくさんの観光客が訪れます。彼らの目当ては美しいサンゴ礁のつカリブ海、紀元前からの歴史を持つマヤの遺跡群、そして緑濃い熱帯雨林です。

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 マヤの遺跡はほぼ全国に点在しており、それらは2,3の例外を除いてすべてジャングルの中にありますから、そこを訪れるとかつてのマヤ族たちの暮らしが偲ばれますが、動物好きにはまた別の楽しみがあります。

  それはバードウオッチングで、遺跡はこれに最適の場所でもあるのです。というのは、遺跡がジャングルの中にあるため野鳥の生息密度が濃く、また遺跡周辺は切り開かれていますから、鳥たちを発見しやすいのです。更には遺跡に登ればそれだけ鳥に近づけることになるのです。

 今日の写真は、この国最大の都市ベリーズシティから車で1時間ほどの所にある、都市に最も近いマヤ遺跡、アルツンハ遺跡公園で見かけた Masked Tityra (マスクド ティタイラ)で、体色からしてオスの若鳥と思われます。下の小さな写真にあるのがオスの成鳥です。

 このアルツンハマヤ遺跡は、遺跡見物と同時にバードウオッチングも楽しめる、都市から便利な日帰りコースとして人気があります。

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 下の小さな写真は、アルツンハ遺跡公園全体をピラミッドの上から見た景色です。なおこの写真のみ Fujifilm Fine Pix F200 で写しています。

 使用機材のカメラはSony α55に、レンズは Minolta AF100-300 Apo。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 800、F8.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

パノラマで見るベリーズのクルックドツリー野生生物保護区

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 今日の写真は、中米ベリーズのクルックドツリー野生生物保護区で撮った2枚です。ここはベリーズ最大の都市のベリーズシティから車で1時間ほどの所にあり、保護区内には大きな湖があります。

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 その湖は雨季に水かさが増し、乾季には逆に湖が干上がるほどに水位が下がり、多くの魚が狭い場所に集まることから、それを目指して周辺からたくさんの水鳥たちがやって来ます。またその鳥たちを見ようと、多くの海外からの観光客もこの時期に集中します。

  私は自宅がベリーズシティにあり、この保護区に気軽に行けたことから、乾季のシーズンには毎週末のように訪れ、素晴らしい野生の営みを楽しみました。

 写真の中央に写っているのは、この保護区のマスコット的存在である Jabiru (ジャビル)で、翼を広げたときの翼長は米州で最大の大きな鳥です。飛ぶ姿を間近で見るとなかなかの迫力です。

 後方にも一回り大きく、首の赤いのが目立つジャビルが何羽か見られますが、こうしてたくさんを一度に見られる機会はそれほど多くはありません。そうそう、この湖にはワニもたくさんいます。

 今日の写真、パノラマ写真風に上下をトリミングしました。こうすると広々した感じが出ますね。

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 使用機材のカメラはSony α55に、レンズは Minolta AF100-300 Apo。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F9.0、1/1,250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。