写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

自宅バルコニーのクモ

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 今日は久しぶりにクモの写真です。岐阜市近郊にある自宅のバルコニーに、今日の写真のクモがいました。体の色と模様が美しく、以前にも自宅庭に巣を張っているのを見かけたことがあり、今回が二度目です。
 クモの種類は多く、日本だけでも1200種類もいるそうで、これは野鳥の類数を超えているのではないでしょうか、すごいですね。

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 野鳥がいなくなる時期には、マクロレンズを付けて自宅庭で生き物を探すのですが、その時に見かけるクモは,
見つけるたびに種類が違うというほどに、小さな庭の中だけでも相当な種類のクモが生きているのに驚きます。
 その沢山の種類の中で、とてもきれいで絵になるクモたちがいますから、いつか彼らと出会い、撮るのが楽しみです。
 ちなみにご存知かと思いますが、クモは目が8個あり、足も8本あって昆虫の仲間ではありません。
 なお写真の背景が黄色いのは、自宅バルコニーのペンキの色です。

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 使用機材のカメラはSony α77Ⅱに、レンズは Tokina AF100 Macro F2.5。大きな写真の撮影データは、焦点距離100mm、35ミリ版換算450mm、ISO 150、F4.5、1/200sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 散歩道のカミキリムシ

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 日本の夏は本当にたくさんの虫たちに出会えるのですが、その代表はセミではないでしょうか。夏にセミの声が聞こえるのは当たり前で、日本の夏の風物詩と言えるのですが、海外では決しそうではありません。
 これまでにカリブ海の常夏の国セントルシア、中米のコスタリカベリーズと、いずれも熱帯地方の国で、それぞれ数年間を過ごしたのですが、これらの国のどの時期にもセミの声を、どこかで数回しか聴いた記憶がありませんし、姿は見たことがありません。場所によると思いますが、少なくともこれらの国では、セミはそれほどポピュラーではありませんでした。熱帯地方だからといって必ずセミが多くいるとは限らないようです。

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 さて今日の写真ですが、夏の虫の代表格のセミではなく、カミキリムシです。
 先日、岐阜市郊外にある自宅近くの散歩コースを歩いていたところ、どこからか飛んできたカミキリムシが、まるで自身を私に誇示するのが目的かのように、すぐ目の前の草の葉に停まりました。
 子供の頃、このカミキリムシを初めて見た当時、その不気味な姿が恐ろしく、この虫を大きく避けて通りぬけたことを思い出します。
 今見ても、そのごつい姿はカブトムシやクワガタムシよりも迫力があり、私にとっては虫の中の王者です。
 ところでこのカミキリムシ、どことなくダースベーダーに似ていませんか。というか、ダースベーダーはこの虫がモデルになっているのでは思わせるものがあります。

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 使用機材のカメラはSony α77Ⅱに、レンズは Sony 70-300 SSM G。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.6、1/640sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

コスタリカ 背景はサンホセの街角 (狂った露出)

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 コスタリカの首都サンホセに住んでいた頃、この国は中米にしては比較的治安が良く、国内で最も治安が悪いと言われる首都のサンホセでも、危ない場所にさえ近づかなければ自由に歩くことができます。
 赴任当初は治安状態がよく分からないことから、週末のダウンタウンの散歩は恐る恐るでしたが、そのうち状況が分かってくると、一眼レフのカメラでも持って歩けるようになりました。

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 私の散歩コースである中心部に設けられた歩行者天国は、ブロックごとに警官が立って警戒に当たっていることが多く、事件は起こりにくいと思いました。2年間の滞在中ほぼ毎週末ここを訪れましたが、事件らしい状況は一度も見ませんでした。
 そんな気軽に歩ける歩行者天国で、街の様子を背景にしたスナップポートレートを毎回撮ったのですが、気になるのがこの時の露出です。
 下の小さな写真がプログラムオート、JPEGで撮ったオリジナルですが、明らかに露出が大幅にアンダーで、顔が黒くなっています。それで露出は画面のどこに合っているかというと、多分ベージュ色の帽子です。設定の測光方式はマルチでしたがその効果は全く表れておらず、帽子かまたは背後の空の明るさに引っ張られた形になっています。これではマルチ測光の意味がありません。
 大きな写真は、この露出アンダーのオリジナルをPICASAを使って修正したものですが、大事な一枚がこんな結果ではがっかりです。でも考えようによっては、もしこれが逆にオーバー露出で大部分が白く飛んでいたら、その部分のデータがないことになり救いようがありませんから、狂うのであればアンダーの方がまだましです。
 この後カメラの進化によってこの問題は解決され、α57からは顔認証で露出を決めるようになり、顔が黒くなるような失敗は全くなくなりました。

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 使用機材のカメラはSony α100に、レンズは Minolta AF24-105 F3.5-4.5。大きな写真の撮影データは、焦点距離50mm、35ミリ版換算75mm、ISO 100、F7.1、1/250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 葉の陰の Black-Headed Trogon (ブラックヘデッド トロゴン)

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 野鳥写真は、自然の中で生きている動物を狙うわけですから、様々な障害があり、なかなか思うようには撮れないのが普通だと思います。そして使用機材については、遠くの小さな動く物体を鮮明に撮りたいですから、それを実現するにはそれなりの高機能と高性能が要求されます。

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 さて今日の写真は自然の中にある障害についてのお話です。鳥は何も障害のない見通しの良い砂漠にいる訳ではなく、大抵は樹木の枝葉の中や、地上では草木の茂みの中だったりします。
 そんな自身ではどうにもならない自然環境の中での撮影ですが、時には障害物なく対象被写体全身を捉えるチャンスもあります。でもそんな恵まれた機会は決して多くありません。
 ただ、野鳥の姿の一部が枝葉の陰に隠れる写真にも、それはそれで臨場感あふれ、魅力ある野鳥写真だと思いますし、全身が見えない場合の写真の本物っぽさがいいのではと思います。
 写真の鳥は Black-Headed Trogon (ブラックヘデッド トロゴン)で、中米の国ベリーズに生息するトロゴンの仲間の中では最も地味な体色ですが、それでも青緑色に光る背中と、鮮やかなおなかの黄色とのコントラストの美しい鳥です。この国で初めてトロゴンを見たときに、その美しさに感動しました。
 トロゴンたちは独特の音色で、仲間を呼ぶかのようによく鳴くことから、近くにいれば発見はそれほど難しくありません。ただこの写真のように葉の多い樹にいることが多いのです。

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 下の小さな写真は、同じトロゴンの背中かからの一枚ですが、明るくないとその美しい色が分かりません。
 小さな花の二枚の写真は、このトロゴンのいた場所の地上に咲いていた花で、変わった咲き方はいかにもトロピカルな感じですね。

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 使用機材のカメラはSony α57に、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.0、1/400sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 杭の上の Green Heron (グリーン ヘロン)

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 中米の国ベリーズは熱帯地方に位置し、国全体の標高が低いことから国土に水場が多く、野生生物にとっては住みやすい環境になっていると思います。
 この国土の特徴はこの国最大の都市であるベリーズシティも同じで、都市部でありながら多くの自然が残っており、緑濃いジャングルとまではいきませんが、それに匹敵するほどの野生生物が生息しており、それが日常生活の中で目にすることができます。

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 具体例を挙げればきりがないのですが、私が最も驚いたのはある日自宅敷地隣の林で、大蛇のボアが大きなイグアナを飲み込んでいたこと、自宅周りの散歩道にある湿地になっている売地に、1.5mほどのクロコダイルがいたことなどです。ワニは時には市街地でも出ます。
 さて今日の写真ですが、毎週末にベリーズシティの住宅地にある自宅近くを散歩するのですが、そのたびに様々な野鳥に出会います。その中でも毎回必ず見かけるのが今日の写真の Green Heron (グリーン ヘロン)で、日本ではササゴイに当たる鳥だと思います。
 この鳥はいつも散歩道の道路側溝の縁や、散歩折り返し地点の川の岸部で水中の魚を狙っているのを見かけ、その時の獲物への集中は、人が近づいても気にしないほど強いものです。
 その狩りの様子を見ていると、魚が射程距離に入った途端、目にも止まらない電光石火の素早さでクチバシを飛ばします。たいていは獲物をくちばしでくわえるのですが、時には鋭いくちばしの先端で突き刺すこともあります。野生動物の反射神経の鋭さには本当に驚きます。
 今日の写真は、狩りの合間に岸辺の杭の上で一休みしている場面で、背景のヤシの木の葉が感じいいですね。
 この鳥も他の多くのこの国の鳥と同じく、人間をあまり怖がりませんし、現地の人たちも鳥に特に注意を払いません。ここでは両者が相手に干渉することなく自然に共存している感じです。

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 使用機材のカメラはSony α57に、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.6、1/160sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

オールドレンズの旅  TAMRON  80-210mm F/3.8-4 CF MACRO その2

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 フルサイズミラーレス機を入手依頼、手持ちの古いレンズを試し撮りしていますが、今のところそれに必要なマウントアダプターは、ライカLレンズ用、同Mレンズ用、同Rレンズ用とニコンFマウントの4種類しか持っておらず、使用できるレンズはこれらのマウントに限られています。
 しかしその限られたマウントだけでも、まだ手持ちレンズの半分以下しか試写できていませんから、今後ペースを上げていかなければと思っているところですが、しかし連日の蒸し暑さにまいり、カメラをぶら下げて出かけるのが少々億劫になっているところです。

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 ところで近頃気になっているのが、フィルム時代当時に購入し、その後使う機会がなく防湿庫に眠っているサードパーティ製レンズです。それというのも、今なら撮影後に現像の必要がなく、すぐにパソコンモニターで大きく拡大することも容易で、その画質や特徴を十分に検討でき、カムカメラメーカーのレンズとの比較が容易にできるからです。これには興味がそそられます。
 今日のレンズは7月20日、このブログ上に登場したものと同じですが、今回は撮影場所が違って、前回よりも木の陰になった薄暗いところで、背景は逆光に照らされた草木を入れてみました。焦点距離も少し伸ばして100㎜ほどにしています。
 ピント合わせはマニュアルですから狂いはなくしっかりしていますが、顔の描写は逆光による悪影響は出ておらず、細部においても破綻することなくくっきりと写っています。こういった場面をAFで撮ると大抵はピントが甘くなり、コントラストの低いはっきりしない描写になることが多いのですが。
 背景の逆光に照らされた草木の描写はとても自然でまた発色もよく、遠くに写っているものが美しくぼけていることなど、総合的に見てこのレンズの描写能力は高いと思っています。
 こういった実力の高いサードパーティ製レンズ、デジタル時代になって見直されていいレンズではないかと思っているこの頃です。古いレンズ、面白いですね。

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 撮影機材のカメラはSony α7Ⅱに、レンズは TAMRON 80-210mm F/3.8-4 CF MACRO。大きな写真の撮影データは、焦点距離100mm、35ミリ版換算100mm、ISO320、F5.6、1/100sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 初めて見た Black-cheeled Woodpecker (ブラックチークド ウッドペッカー)

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 中米の国ベリーズに住んでいた頃、この国に多くある熱帯のジャングルに建つホテルに何度か観光で行ったことがあります。目的はジャングルそのものを体験したいことと、そこに住む動物、特に野鳥を見たかったからです。

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 自宅のあるこの国最大のベリーズシティから、車で2.5時間ほどの所の国立公園の中にホテルがあり、そこはジップライン、空中に張ったワイヤーにぶら下がって空中を滑空する施設が有名で、その長さはこの国一番の規模を誇ります。
 そのホテルを訪れてみて分かったのですが、私にとってここの魅力は長いジップラインではなく、ホテル敷地内でさえも見られるたくさんの野鳥でした。それらは都市部では決してみられない種類が多く含まれており、ここで初めて出会った野鳥も何種類かありました。

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 今日の写真はそんな中の一種類で、ホテルに続く国立公園の入り口ゲートの頭上にいた Black-cheeled Woodpecker (ブラックチークド ウッドペッカー)で、この時初めて出会ったキツツキの一種です。
 このキツツキは、街中でよく見られるゴールデンフロンテッド ウッドペッカーに姿かたちが似ていますが、出会えるのはジャングルの中やその周辺だけで、都市部では見られません。

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 写真は非常に高い枝の上で、親が子に餌を与えている場面で、その餌は木の実ですが、この樹は都市部には生えていない種類で、郊外でないとありませんし、大きなクチバシのトゥカンもこの木の実を好んで食べます。
 写真は強烈な逆光でコントラストが低いのですが、肉眼で見ても鳥たちは真っ黒の状態にしか見えませんでしたから、何とか色が分かる程度に撮れただけでも良かったと思っています。
 使用機材のカメラはSony α77Ⅱに、レンズは Sony 70-300 SSM G。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F9.0、1/1,250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。