写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

ベリーズ 杭の上の Green Heron (グリーン ヘロン)

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 中米の国ベリーズは熱帯地方に位置し、国全体の標高が低いことから国土に水場が多く、野生生物にとっては住みやすい環境になっていると思います。
 この国土の特徴はこの国最大の都市であるベリーズシティも同じで、都市部でありながら多くの自然が残っており、緑濃いジャングルとまではいきませんが、それに匹敵するほどの野生生物が生息しており、それが日常生活の中で目にすることができます。

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 具体例を挙げればきりがないのですが、私が最も驚いたのはある日自宅敷地隣の林で、大蛇のボアが大きなイグアナを飲み込んでいたこと、自宅周りの散歩道にある湿地になっている売地に、1.5mほどのクロコダイルがいたことなどです。ワニは時には市街地でも出ます。
 さて今日の写真ですが、毎週末にベリーズシティの住宅地にある自宅近くを散歩するのですが、そのたびに様々な野鳥に出会います。その中でも毎回必ず見かけるのが今日の写真の Green Heron (グリーン ヘロン)で、日本ではササゴイに当たる鳥だと思います。
 この鳥はいつも散歩道の道路側溝の縁や、散歩折り返し地点の川の岸部で水中の魚を狙っているのを見かけ、その時の獲物への集中は、人が近づいても気にしないほど強いものです。
 その狩りの様子を見ていると、魚が射程距離に入った途端、目にも止まらない電光石火の素早さでクチバシを飛ばします。たいていは獲物をくちばしでくわえるのですが、時には鋭いくちばしの先端で突き刺すこともあります。野生動物の反射神経の鋭さには本当に驚きます。
 今日の写真は、狩りの合間に岸辺の杭の上で一休みしている場面で、背景のヤシの木の葉が感じいいですね。
 この鳥も他の多くのこの国の鳥と同じく、人間をあまり怖がりませんし、現地の人たちも鳥に特に注意を払いません。ここでは両者が相手に干渉することなく自然に共存している感じです。

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 使用機材のカメラはSony α57に、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.6、1/160sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。