写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

日本 帰ってきたマガモたち

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 昨日のことでした。岐阜市近郊にある自宅近くの日課にしているいつもの散歩コースで、これまで長いこと姿を見せていなかったマガモを見ることができました。やっと帰ってきたようです。
 ここ3週間ほど、それまでいつもの根尾川の淵にいたのが見られない日が続いたのですが、昨日はこの写真の通り5羽が岸に上がってゆったりと休んでいました。そのリラックスした様子から、猟師に銃で追われたというのは私の杞憂だったのかもしれません。

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 マカモたちは、私の住むこの地域では冬鳥で、夏になると北のどこに行くのか分かりませんが、4月の終わりには見られなくなります。
 そのカモたちにとってこの地は冬の故郷ですから、いつでも暖かく迎えたいと思いますから、彼らを狩猟の対象にするのは反対です。我々の食料が少なく、カモたちを食べて命を繋いでいるなら、或いは農家の作物を荒らすならともかく、一部の人たちの趣味のために彼らの命を奪うのはどうしても納得がいきませんから。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換600mm、ISO 400、F5.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 農園のカワラヒワ

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 岐阜市近郊にある自宅の周辺を毎日のように散歩するのですが、そのコース上にフェンスに囲まれたとても広い、今は荒れ地となっている農園があります。
 かつてはここで色々な農産物を栽培していようですが、今は全く行われておらず、大型の温室だったと思われる建物も朽ちて廃墟のようになっており、農地も荒れ放題で雑草が茂っています。またあちこちでフェンスに大きな穴が開いています。

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 でもこんな農園の環境は、野生動物にとってはとても快適な場所となっているようで、この農園にキツネが出入りするのを数回見たことがあり、またイノシシもここで巣くっているようです。この農園には人がほとんど入らず、周りにおいしい食料である畑の野菜や果物がありますから、野生動物にとってはまさに天国のような場所なのです。
 野鳥たちもこの農園の豊富な雑草の実を、人のことを気にせずに食べることができますから、至極快適な場所のはずです。それを証明するかのように、園内の大きな樹には大抵イカルやシメ、カワラヒワなどの群れのが羽を休めています。

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 今日の写真は1月14日の、雪の積もった日の午後に撮った3枚で、1枚目、3枚目は冷たい風が吹く中、沢山のカワラヒワが梢で休んでいました。レンズを通して見ていてもとても寒そうな感じでした。
 2枚目は、私の散歩コースになっている柿畑の遠景で、この左の方に、ここには写っていませんが、今は荒れ地となっている農園があります。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換600mm、ISO 400、F5.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

 

コスタリカ 国家公園でのスナップ

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 中米コスタリカの首都サンホセの、市内中心部のダウンタウンから少し東寄りに、政治の中心地ともいえる場所があります。
 そこには国会、議員会館憲法裁判所、国立図書館、国立文化センターなどが集まり、それらは2街区分ほどの広さの国家公園を中心に配置されています。また近くには外務省もあります。
 その国家公園内は比較的まばらな樹木だけで、うっそうとした感じはなくて明るく、また様々な熱帯の植物が植えられているため一年を通じていろいろな表情を楽しむことができます。

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 海外では公園は治安上危険な場所の一つですが、さすがにここは政治関連の施設が多いことから、公園内は警察が常にパトロールしており、犯罪に対するの緊張感はありません。
 この公園は週末の日課にしている散歩の、自宅からダウンタウンへのコース上にありますから、毎回必ずここに立ち寄って今日の写真の通り、園内の様々な植物などを背景にスナップしたり、時にはリスや野鳥を狙うこともあります。
 コスタリカは赤道近くに位置していることから、一年中どの時期でも太陽が高く熱帯の明るさに満ちています。こういったところに住んでみると、日本がいかに厳しい自然条件の中にあるかよく分かりますし、こういった環境に住むラテンの人たちの明るさも納得できる気がします。

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 使用機材のカメラはSony α100、レンズは Sony DT18-200。大きな写真の撮影データは、焦点距離35mm、35ミリ版換算52mm、ISO 100、F6.3、1/125sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 自宅周辺の猛禽 ノスリ

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 岐阜市近郊にある自宅周りで、これまで空を飛んでいる大型の鳥はカラスかトビだろうと思いこみ、特に注意を払わなかったのですが、ある時高い梢に停まっているトビほどの大きさの鳥が、トビとは少し違う体色をしていることに気づき、その姿を写真に撮って図鑑で調べたところ、それはノスリであることが分かりました。

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 それ以来、空を舞う大型の鳥はカラスやトビばかりでないと、注意して見るようになりましたが、そしたらこれまで見たことのない色々な鳥が見えるようになったのです。
 そうしてこれまで見つかったのが、オオタカハイタカチョウゲンボウ、そして今日の写真のノスリたちです。これには我ながら驚きでした。
 ノスリはトビによく似ていますが、比較するとわずかに小さい感じで、背中の羽毛の色が薄く、空を飛んでいる時に見えるおなかの色は、トビの茶と白のまだらに対して白色ですから分かります。それに尾羽の形が違いますね。

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 ノスリは開けた農地や荒れ地で、高い梢や電柱のてっぺんなどで地上をじっと見ていることが多く、トビほどに頻繁に空を大きく旋回していることは少ないようです。
 今日の写真は、自宅近くを舞うノスリですが、その姿は猛禽類特有の美しさがあります。
 それにしても、こんな身近なところに多くの猛禽類がいることに本当に驚くとともに、普段の観察眼の低さを大いに反省しています。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離146.8mm、35ミリ版換400mm、ISO 400、F8.0、1/3,200sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 水門近くのカルガモ

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 岐阜市近郊にある自宅近くに、私が物心つく以前からセメント工場があり、今も変わらず高い煙突から煙が出ているその姿は昔のままです。でも一つ大きく変わったのは、昔は製品のセメントを鉄道で運んでいましたが、今はその仕事を総てトラックが担っています。

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 聞くところによれば、このセメント工場が持つ石灰石の埋蔵量は今後100年経っても堀つくせないほどだそうです。
 そのセメント工場のすぐそばに山口用水の水門があり、そのため根尾川の水の流れがせき止められ、流れが穏やかになっているのですが、そこに今日の写真のカルガモがいました。

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 カルガモに近い岸辺の道路から写真を撮っていると、何に驚いたのか飛び立ちました。驚かすつもりはなかったのですが。
 3枚目の写真は、根尾川の向こうに見えるセメント工場が持つ山で、すべて石灰石でできているそうです。ということは、ここはかつては海の底だったということでしょうか。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換600mm、ISO 400、F5.6、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

コスタリカ 背景は豪邸の高いレンガ塀

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 コスタリカに住んでいた頃、自宅は首都サンホセの住宅街にあり、そこは中流以上の人たちが住む独立家屋が多い地区でした。近くに大きなショッピングモールがあり、またダウンタウンまでは歩いて40分ほどと便利な場所でした。更に自宅前の道路を定期バスも走っており、通勤通学にも適したロケーションでした。

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 コスタリカは、治安の悪い中米の中では比較的犯罪件数は少ない方ですが、それでも日本の比ではなく、いつでも注意が必要ですが、その中で我々が住んでいた住宅地は比較的安全な場所でした。
 ですから週末にはダウンタウンに散歩に出かけたり、自宅周辺を歩いて都市部でも見られる色々な野鳥を観察して楽しむことができました。
 今日の写真の背景となっているのは、自宅前の道路を挟んで向かいに建つ邸宅ですが、周りが高い塀で囲まれているため、中の様子は見えません。でも毎日専属の庭師が通っていましたから豪邸だろうと思います。ただしこちらでは家庭で雇う使用人の給与は低いですから、日本の事情とは少し違いますが。

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 その豪邸の高いレンガの塀にブーゲンビリアが咲いており、他の手入れされた庭木などが美しかったことから、ここはスナップするに丁度良い背景になりました。
 3枚目の写真は、自宅前の、ということは豪邸のレンガ塀のすぐ近くの道路並木の一本に巣を作っているキツツキです。サンホセに限らずコスタリカなど中米では街中でもこうした野鳥を多く見ることができます。

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 使用機材のカメラはSony α700、レンズは SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO 。大きな写真の撮影データは、焦点距離100mm、35ミリ版換150mm、ISO 400、F8.0、1/125sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。なお、三枚目の写真はフジフィルムのコンパクトカメラZ70で撮りました。

 

日本 今年初めてのヒバリ

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 近頃何となく厳しい冬が終わりを告げているような気配を感じています。朝晩の冷え込みはまだまだ厳しいのですが、太陽の光が春めいているように感じられるのは私だけではないのではないでしょうか。
 そんなある日、2月21日の岐阜市近郊にある自宅周辺の、いつもの散歩の道で今年初めてのヒバリに出会いました。

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 皆さんは春の鳥というと何が思い浮かぶのでしょうか。まずはウグイスだろうと思います。あの鳴き声はまさに春ですね。そしてその次に私はこのヒバリを思いうかべます。彼らが晴れ渡った空を飛びながらさえずるあの様は、厳しい冬が終わり、これから来る新緑の季節を予感させるような、どこか心を晴れやかにする響きがあるように思います。有名な歌手の美空ひばりの命名は、まさにそんな歌姫を目指したからではないでしょうか。
 さて写真1枚目は単独のヒバリですが、2枚目にはつがいで写っています。この2枚目の写真ではそう言われなければ見逃してしまうほどに絶妙な保護色であることが分かります。
 写真を撮っていて、彼らが動きを停めると、それまでファインダーで追っているにも拘らず見失ってしまうほどの保護色なのです。本当に見事ですね。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換600mm、ISO 400、F4.0、1/800sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。