写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

ベリーズ どこでも見られる野鳥たち

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 中米の国ベリーズ住んでいた頃、週末はベリーズの豊かな自然に触れようと車であちこち出かけました。
 最もよく訪れたのはこの国唯一の動物園ベリーズズーや、自宅から最も近いマヤ遺跡のアルツンハ、そしてラムサール条約に登録されているクルックドツリー野生生物保護区でした。

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 これらはいずれの場所も自宅から車で1時間と程よい距離にあって行きやすく、またいつ訪れても新たな発見のある興味深い場所でした。
 これらどの場所でもたくさんの野鳥を見かけるのですが、どの種類も日本ではなじみのない鳥ばかりで、そればかりか日本では当たり前のカラスやトビなどはおらず、それに似たような種類も見当たりません。日本と中米は距離的に遠く、また気候も違うのですが、私はこれが不思議に思えるのです。

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 今日の写真の鳥たちは、大きな湖のあるクルックドツリー野生生物保護区で見かけたもので、これらはこの国では郊外でごく普通に日常生活の中で見ることができる種類です。
 1,2枚目が、変わった形のくちばしを持つ Groove-billed Ani(グルーブビルド アニ)ですが、日本でこれに相当する種類は思い当たりません。

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 3枚目が Brown Jay(ブラウン ジェイ)で、森の中でジェイジェイと騒がしく鳴くことから、あえて言うならば日本のカケスに近い存在でしょうか。
 4枚目は、花の蜜も好物なオーチャード オリオールで、ボルチモア オリオールにそっくりですが色が違い、こちらはより地味な茶色をしています。これも日本では思い当たる種類がありません。

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 使用機材のカメラは Sony α77Ⅱ、レンズは Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.6、1/500sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。  
 

日本 今咲いている花

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 現在5月の中旬から下旬にかかっていますが、野山にはたくさんの花が咲いており、我々の目を楽しませてくれています。
 今日、根尾川沿いの堤防道路を走ったのですが、その路肩に濃い黄色の美しい花が、長く続いて咲いていて、それは見事な光景でした。残念ながらカメラを持っていなかったことから写真には撮れていないのですが。

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 今日の写真は今現在、自宅周辺に咲いている花々で、1枚目は杉林などの木陰に咲く可憐で豪華な印象のシャガ、2枚目が自宅庭の夏ミカンの花で、小さな木であるにもかかわらず、300は下らないと思われる数の花が付いています。
 ミカン類の花は今が最盛期らしく、道路から見る民家の庭などの木にもたくさんの白い花をつけています。

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 3枚目は岐阜市近郊の自宅から、車で10分ほどの距離にある文殊公園に咲くツツジで、この写真の紫色とここには写っていないオレンジ色がきれいに咲いていますが、こちらは時期が終わりに近づいています。

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 4枚目はこれから最盛期を迎えるハルジオンで、本来の白色の花びらに加えて、近頃この写真のピンク色の花が増えており、それがまた野に彩りを添えきれいです。
 ところで、昨日ご紹介した自宅に生った初めてのイチゴが、今朝何者かに食べられていました。イチゴのヘタが近くに捨てられていたことから、犯人は動物ではないような気がしますが、どちらにしても残念です。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離73.2mm、35ミリ版換算200mm、ISO 400、F 4.0、1/500sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。
 

日本 初めてのイチゴ

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 岐阜市近郊にある自宅の庭には、いくつかの実のなる木が植えられており、毎年それが実るのを楽しみにしています。
 今現在はサクランボの収穫時期の終わりで、今年はその出来はそれほど良くなかったのですが、実が付いただけでもありがたいことで、カラスやヒヨドリに大分やられてしまいましたが、いくつかの甘い実を堪能することができました。 

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 今日の写真は、今年初めて庭の隅に植えたイチゴが赤くなったので、その初物の記念写真です。品種は写真の隅に写っていますが、二文字の後ろに香の字が付く名前です。
 このイチゴを植えた場所には、去年石垣を積む際に山土を入れた場所で、そのため土の栄養価が期待できなかったことから、市販されている野菜作りのための土を入れてあります。

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 イチゴの大きさは現在小粒ですから、やはり足した土だけでは栄養価が低かったのかもしれません。でも今から収穫が楽しみです。
 3枚目、4枚目の写真は、もう植えてから10年以上経つ夏みかんの木で、これまでに合計で10個ぐらいを収穫しています。

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 ところが今年、ご覧の写真の通り驚くほど多くの花が付いています。これが全部実をつけるとは思いませんが、果たしていくつくらい生るのか、今から観察するのが楽しみです。
 ところでこの夏ミカンの、独特の花の匂いはとても強いのですが、これが虫たちを呼ぶのでしょうか。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離54.6mm、35ミリ版換算140mm、ISO 400、F 4.0、1/500sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 道路端の Roadside Hawk(ロードサイド ホーク)

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 通常野生の猛禽類は人間に対して警戒心が強いのが普通ですが、今日の写真の Roadside Hawk(ロードサイド ホーク)はその例に当てはまらず、やはりベリーズでよく見かけるバットファルコンと並んであまり人を怖がりません。

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 この2種は人間の生活圏に近い場所で暮らしており、中米ベリーズの日常の生活の中で見かけることができます。
 ロードサイドフォークを見かけるのは大抵その名の通り、電線の上など道路の近くで、ベリーズ最大の都市であるベリーズシティの郊外を車で走ると、ほぼ毎回と言っていいほど目にすることができます。

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 また郊外の集落を歩いている時など、その周辺で最も高い木の天辺で鋭く鳴いている姿が見られます。
 大きさは日本のハイタカよりやや大きい感じですが、目つきは精悍なオオタカに比べて少しおとなしいような気がします。時々自分よりもだいぶ小さな体格の鳥に追われていることがあり、少し情けない部分もあります。

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 ハイタカの胸は白っぽく、そこにある横の縞模様が美しい鳥ですが、このロードサイドホークも茶色の目立つやはり美しい縞模様をしています。
 写真の撮影場所は、ベリーズシティ郊外の道路脇でした。

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 使用機材のカメラは Sony α77Ⅱ、レンズは Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.6、1/500sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。
 
 

コスタリカ 背景はカニの爪

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 中米のコスタリカは熱帯地方に位置しますから、普段の生活の中で見られる植物の種類が日本とはだいぶ違います。
 その典型例は、コスタリカ国内のどこでも見られるココナッツのなるココヤシや、空高く伸びるパームツリーなどのヤシ科の木であり、季節になると枝が折れんばかりにたくさんの実をつけるマンゴーの木、そして、郊外の民家の庭には大抵あるバナナの木です。

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 花もまたしかりで、日本では決してお目に係れない変わった形の、いかにも熱帯らしい植物を目にします。
 今日の写真は、コスタリカ北部のカリブ海側の海岸を旅するツアーに参加した際、その途中で昼食をとるために休憩するレストランの庭で撮影したものです。
 背景に写っているのは、通称カニの爪と呼ばれている花の一種ですが、その名の通りとても変わった形をしており、日本で買えば高そうな全くの観葉植物に見えます。

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 葉の形を見るとバナナみたいですから、その仲間かもしれません。
 余談ながら、日本ではマンゴーは高級な果物ですが、こちらではまさに捨てるほど実り、そのほとんどは食べ切れないままに捨てられてしまいます。
 季節には道路端で売っており、50円で8個ほどきますが、自宅に腐るほどありますから地元の人は誰も買いません。買うのはもっぱら街からの旅行者です。熱帯地方は豊かですね。

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 使用機材のカメラは Sony α550、レンズは Sigma 70-300mm F4-5.6 DG APO MACRO。大きな写真の撮影データは、焦点距離90mm、35ミリ版換算135mm、ISO 400、F5.6、1/320sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。

ベリーズ ハチドリの掟破り

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 先日今年5月12日のこのブログで、中米の国ベリーズにおいて、チューリップフラワーに集まるハチドリの写真をご紹介しましたが、今日はその続きです。
 ハチドリは花の蜜を吸って生きていますから、くちばしは蜜を吸いやすいように発達しており、それはまるで長いストローのような形状をしています。
 その長いくちばしでもって花の奥にくちばしを差し込み、深い所にたまっている蜜を吸うのですが、花の種類は非常に多く、また形や大きさがそれぞれ違います。

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 ハチドリに種類が多いのは、それぞれの花の形状に合わせて蜜を吸いやすいようにハチドリが分岐し発達したと考えられます。中にはクチバシがとても長く、大きく曲がった種類がみられますから、まさに花に合わせてそうなったと思えるのです。
 花とハチドリの関係は、ミツバチとのそれと同じく、ハチドリは花から蜜をもらう代わりに彼らの受粉に貢献しています。こうして花とハチドリの持ちつ持たれつの関係ができあがっているのです。

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 しかしそれは花に合わせて様々な形のクチバシを発達させたハチドリたちが、おしべめしべに触りながら蜜を吸うことで成り立つのですが、今日の写真はその掟破りの場面を捉えています。
 写真の Rufus-tailed Hummingbird(ラフォステイルド ハミングバード)は、彼のくちばしの長さではこのチューリップフラワーの深い所にある密には届きません。そこで彼は花の根元近くに穴をあけ、そこからくちばしを差し込み蜜を吸っているのです。

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 ハチドリたちは自身のくちばしを、一年中咲いている訳でない総ての花の形状に合わせるわけにはいきませんから、時にはこうして掟破りをして密をいただいているのです。
 チューリップフラワーにしてみれば、これでは何のメリットもなさそうですが、複雑な自然ですから、きっとどこかで何らかの見返りを得ているに違いないことでしょう。
 4枚目の写真は、ハチドリ以外の鳥もこの花にやって来た場面で、彼もやはり花の蜜を吸います。

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 使用機材のカメラは Sony α77Ⅱ、レンズは Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離70mm、35ミリ版換算105mm、ISO 400、F9.0、1/1,600sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。

コスタリカ 店に集まる野生のコンゴウインコ

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 中米のコスタリカエコツーリズムの国として世界的にに有名で、その守られた豊かな自然を目指して多くの観光客が世界から集まります。
 コスタリカに住んでみると、確かに人々の自然保護に対する意識は高く、それがこの国の自慢でありまた誇りに思っているのがよく分かります。

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 そういった国内の観光地を訪れてみると、いかにもよく訓練され洗練されたガイドが、たくさん活躍していることに驚きます。また彼らの誰もが自身の仕事に誇りを持っているように見受けられました。こういったところに、さすがにエコツーを誇る国であることを売り物にするだけのことはあると感心しました。
 同じく中米のベリーズにも豊かな自然が多く残っており、街中でも野生があふれているのですが、エコツーにおけるコスタリカとの大きな違いは、ガイドの質と量でしょうか。無論ベリーズにも良いところはたくさんありますが。

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 さて今日の写真は、コスタリカの首都サンホセからグアナカステに車で向かい、2時間ほど走ったところにスナックが食べられるような休憩所を兼ねたお店がありますが、そのお店の庭になぜか、今日の写真のようにたくさんのコンゴウインコが集まっているのです。

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 彼らは全くの野生で、人に飼わわれている訳ではなく、自由に飛び去ることができます。しかし驚くことに人を全く恐れず、それどころか近くに立って彼らを見ていると、2枚目の写真の通り彼らはなぜか靴の先をかじろうとして近づいてきます。インコは人に慣れやすい鳥ですが、それにしてもこの信頼感はすごいと思いました。
 1枚目の写真には手前だけでなく、後方にも何羽か写っています。4枚目の写真は、こうして餌をもらう習慣があるのか、彼が現れると沢山のインコが集まってきます。
 このお店には写真のコンゴウインコだけでなく、美しくくちばしの大きなツゥカン、日本語でオオハシも現れます。

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 使用機材のカメラは Canon Ixy Digital 700。大きな写真の撮影データは、焦点距離7.7mm、35ミリ版換算39mm、ISO ?、F2.8、1/400sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。