岐阜県揖斐川町谷汲にある横蔵寺の話題の続きです。
この寺は両側に傾斜の強い山が迫る谷間にあり、昼なお暗い深山幽谷というにふさわしい場所で、世俗から離れて、一生を仏に捧げる僧が修行のために開いたのだと想像します。この寺で修行した僧がミイラになっていますから、この感覚はあながち外れていないと思うのですが。
さてこのミイラが祭られていることで有名なこのお寺ですが、短くゆるい傾斜と、それに続く石段の参道を登ると、今日の大きな写真の背景となっている手水舎(ちょうずや)があります。そこは石垣と塀に囲まれ、空は樹木の枝葉でおおわれていますから、なんとなく屋外というのではなく、仏のいる内部に入り込んだような感覚に捉われます。
この手水舎から石段を上るとすぐ山門ですか、見ている位置が低く近いことから建物を見上げる形となり、山門は高くそびえるように見えます。2枚目の写真がその山門前の石段下で撮った一枚です。
3枚目の写真は、山門をくぐり、すぐにまたある石段の中ほどで撮ったもので、背景には奥に立派な本殿が見えています。回りの新緑がきれいですね。
これらの写真はどれも場所が暗く、また周りに緑が多いことから、これを撮った頃のカメラでは発色が悪くなり、ホワイトバランスも怪しくなりました。よってPICASAで後処理していますが、でも結果的にこれだけの写真が撮れているのですから特に不満はありません。
使用機材のカメラはSony α700に、レンズは Tamron AF18-250mm F/3.5-6.3 Di II LD Aspherical。大きな写真の撮影データは、焦点距離28mm、35ミリ版換算42mm、ISO 200、F4.5、1/80sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。