今日の写真は、蒸し暑い夏の終わりを告げるかのような、秋の気配を感じさせる8月31日に、昔のレンズで撮った3枚です。
今年の不安定のお天気は、結局8月のほとんどを占め、夏らしくスカッと晴れた日はほとんどありませんでしたが、こんな夏も珍しいのではないでしょうか。
8月31日はまさにそんな夏にお別れする象徴的な一日になりましたが、このお天気に誘われ、ポケモンのジムのある近くの神社に、フルサイズミラーレスカメラに昔のレンズを付けて出かけました。
この場所はこれまでに何度もこのブログに登場していますが、今回は参道の横に秋の訪れを告げる花が咲いていて、その色が赤だったこともあり、この場所がこれまでになく華やかな印象になっていました。
早速その花を背景に一枚、花畑と共に背後に写っている瓦屋根が美しいですね。
さて今日のこのレンズですが、ある資料によれば1983年に発表されていますから、既に30年以上は経っていることになります。
マニュアルフォーカスの当時、鏡胴にはプラスチックはあまり使われておらず、このレンズもすべて金属製だと思いますが、ガラスもみっちり詰まっているのでしょう、やはりそれなりに重く感じます。でも幸いに昔のライカやツアイスのレンズまでの比重はありません。造りは非常によく、可動部はなめらかで質感は重厚です。
さて写りですが、昔のズームレンズでありながらその解像力には驚かされます。フルサイズミラーレスカメラを入手してから使っているこれまでのどのオールドレンズに言えることですが、レンズの能力をフルに発揮して撮った写真の素晴らしいこと、本当に驚きます。
昔のズームレンズは期待できないという先入観は見事に打ち砕かれ、これまでにこのブログに登場した、ミノルタ、タムロン、そして今日のニコンなど、当時のレンズの性能の高さを再認識している次第です。
手元のミラーレスカメラは、手振れ防止機構がつき、ピント合わせは中央部を拡大して正確無比に合わせられますから、レンズの性能をそのままどこもスポイルされることなく知ることができます。
それらの写真を見ると、これまでの私のこれらのレンズに対する評価は、自身のスキルの未熟さに気づかず、全くの過小評価であったことは明白です。
今日の大きな写真ですが、この距離でモデルの毛穴まで写っているほどの解像力を見せています。それに四隅に破綻はなく、背景のボケもきれいです。
下の小さな写真は、背景にあった花と、この場所から見た南方向の景色ですが、空はすっかり秋ですね。
使用機材のカメラはSony α7Ⅱに、レンズはZoom-Nikkor 35-105mm f/3.5~4.5s MACRO。大きな写真の撮影データは、焦点距離約50mm、35ミリ版換算50mm、ISO 320、F5.6、1/500sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。