中米の国ベリーズに滞在していた頃、住まいはこの国最大の都市のベリーズシティの住宅地にありました。
そこは市の中心部から車で15分ほどの位置ですが、周りに建物が密集しているような場所はなく、広々とした感じの街区でした。
ベリーズシティは、川によって上流から流されてきた土砂が、遠浅の海岸に溜まってできたような平坦な土地で、またそのため標高は低く、平均で海抜50㎝もないほどです。そんな土地ですから、市内のあちこちに水場が多くあり、水の都ともいえるような街なのです。
街の中央をベリーズ川の支流が流れ、住宅地の一部には、低い土地をかさ上げするために掘られたと思われる運河があり、道路側溝はどこも幅が広く、いつも大量の水があります。
建物を建てるための、売地などの土地の多くは、水に浸かっている部分があったりしていますから、利用するためには埋め立てが必要です。
自宅周りにもそんな水に浸かった売地があり、そこは乾季には半分ほどが、雨期になると土地全体が水に浸かります。
その売地は広く水が多いことから、野生の生き物たちの格好の住み家となっており、様々な魚、たくさんのカエル、大きなタニシが生息しています。そしてそこに、それらを餌と狙ってたくさんの野鳥が集まるのです。
今日の写真は、自宅近くの水に浸かった売地で餌を探す Northern Jacana(ノーザン ジャカナ)ですが、水面が水草に覆われ、水が全く見えなくなっています。
それにしてもこれが建物を建てるための土地ですから、ここを買った場合は埋め立てと基礎工事に十分注意する必要があります。
使用機材のカメラは Sony α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F 6.3、1/640sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。