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セントルシア Panasonic Lumix FX1の描写

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 今日の写真はカリブ海の島国セントルシアの、この国で最も人が集まる観光地である島北部のロドニーベイの、その北端にあるピジョンアイランド国立公園で撮影したものです。背景には園内に残るかつてイギリス軍が建設した軍事施設の遺跡が写っています。今回はその背景の話ではなくこれを撮影した機材についていです。カメラはPanasonic Lumix FX1というコンパクトデジタルで、パナソニックとしてはカメラ業界に参入してまだ初期の頃の製品です。ところがどうでしょう、この素晴らしい写り。このカメラの特徴は何といっても、この業界でいち早く取り入れた光学式手振れ補正機構です。1枚目はオリジナルの2,048×1,536ピクセルの有効320万画素で撮ったものを、ここに掲載するために1,400×1,050ピクセルに縮小してあります。このブログに掲載することでオリジナルから画質は落ちているのですがそれでも解像感、発色、露出、ボケともにご覧の通りこれが当時のコンパクトカメラの写真とは信じられないほど優秀です。

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 2枚目は上の写真をほぼ1/1の等倍で掲載したものです。眉毛やまつげなどの細部の描写、鼻のあたりの毛穴さえ見える肌の細部の質感描写、発色とも文句なしです。パナソニックはカメラ業界への最後発の参入者ですがどうしてここまで素晴らしいカメラを作り上げることができたのでしょうか。同じく新規参入者のソニーコニカミノルタをそのまま引き継ぎましたがパナソニックにそんな経緯はありません。もしかしたらヤシカコーワ、マミヤなどの技術者を集めたのでしょうか。

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 撮影機材は Panasonic Lumix FX1。1枚目の写真の撮影データは焦点距離 11.5 mm、35ミリ版換算 69 mm、 ISO 50、F 4.0、1/80sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。なおこのカメラのメーカーからのうたい文句は以下の通りです。
 「スローシャッターになる暗い場所や片手撮り、自分撮りなどは手ブレしやすいもの。コンパクトな光学3倍ズームデジタルカメラで初めて※1手ブレ補正機能を搭載。ズームやマクロ、夜景ポートレートが、今までよりぐんとキレイに撮れます。手ブレをジャイロセンサーがすばやく正確に検知して、補正レンズを動かす光学式の補正メカニズムは、画質劣化がないことが大きな特長です。
 光学性能を向上させる非球面レンズを3枚使用した、ライカDCバリオ・エルマリートレンズを搭載。コンパクトサイズなのに、画面のすみずみまで明るくシャープな高画質は目をみはるほどです。35mm判換算にして35mm~105mmの光学3倍ズームは、広角から中望遠まで使用頻度の高い焦点距離をカバーしています。」
 外観はシャープでいいデザインだと思います。