写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

日本と海外の野鳥の差

f:id:photolifenet:20170509212345j:plain

 野鳥と人間の距離について、海外に長く住むとこの距離感の違いを強く感じることが多々あります。

 日本の野鳥は非常に警戒心が強く、容易に人間を近づけさせません。これはどの種類でも同じで、特に感じるのが、狩猟の対象となっている鳥たちで、例えばカモやキジたちです。カモなどは100m以上離れていても、人を見つけると一目散に逃げだします。

 f:id:photolifenet:20170509212432j:plain

 キジも似たような状況で、こちらが彼らを先に発見しない限り、写真さえも撮れないような距離で逃げられてしまいます。ところが海外では、鳥たちのほとんどの種類は人間をそれほど怖がりません。

  今日の写真のサマータナガーのメスも、海外の他の鳥と同じく人をあまり怖がりません。そのタナガーが画面に大きく捉われていますが、この写真、まったくトリミングをしていません。しかもレンズ焦点距離は35㎜版換算240㎜ですから驚きですね。

 サマータナガーの大きさは、日本のシメを少し細くしたような体型ですが、それが画面にこれだけの大きさで写っているのですから、いかに近くで撮ったかが想像できるかと思います。更にこのタナガー、人がそこにいてもほとんど気にすることもなく、自身の目的のことしか頭になかったように見えました。

 このような日本と海外の鳥の習性の違いは、鳥たちの個性ではなく、これまでの人間とのかかわりが影響しているのではと感じています。日本の鳥たちもいつかもっと人間を信頼してくれる日が来ることを願って止みません。

 下の小さな写真は同じタナガーですが、さすがにこちらはトリミングしてあります。

f:id:photolifenet:20170509212455j:plain

 カメラはSony α57に、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離160mm、35ミリ版換算240mm、ISO 400、F5.0、1/160sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

岐阜公園で高倍率と大口径レンズの比較

f:id:photolifenet:20170508204814j:plain

 以前2014年3月21日付のこのブログ上で「懐かしの岐阜公園」という記事を載せました。その時に使った写真は、園内の日本庭園をバックにした場面でしたが、先日岐阜公園を久しぶりに訪れたことから、その写真を意識して同じ場所で撮ってみました。

 f:id:photolifenet:20170508223633j:plain

 この2枚の違いは、3年の月日の移ろいはもちろんですが、カメラマンにとって大きな関心事はカメラとレンズの違いです。

  以前の写真の機材は、Sony α700にレンズはTamron AF18-250の組み合わせで、今回はSony α7ⅡにTamron AF28-75 SP。

 前者がAPS-Cサイズカメラでレンズが便利な高倍率ズーム。後者がフルサイズ機でレンズが大口径高性能ズームの組み合わせです。

 その2枚を比べてみると、どちらも優秀な描写で、ピントや解像力、発色など難点を指摘できるような部分は見当たりません。ただやはり大口径レンズは透明感、解像感とも一枚上手ですが、一方で18㎜から250㎜をカバーする高倍率ズームレンズも、この広いレンジを持ちながら、これだけの性能を実現しているのですから素晴らしいと思います。

 二者の比較を感覚的な領域で見てみると、フルサイズセンサー、大口径レンズのコンビは人物の実在感というのか、リアリティや立体感をより一層感じます。さすがに高性能レンズで、値段に見合った描写だと思います。

 下の小さな写真は、岐阜公園からロープウエイで登る金華山頂上の、その頂上にある岐阜城のそばで見かけたヤマガラです。75㎜レンズで小さな鳥をここまで撮れるのですから、その解像力には驚きです。

f:id:photolifenet:20170508204907j:plain

 カメラはSony α7Ⅱに、レンズは Tamron 28-75 F2.8XR Di SP。大きな写真の撮影データは、焦点距離60mm、35ミリ版換算60mm、ISO320、F4.5、1/80sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

柿畑のキジ

f:id:photolifenet:20170507193719j:plain

 お天気さえよければ毎日、岐阜市近郊の自宅周辺をカメラを持って散歩していますが、近頃はめっきり野鳥を見かけることが少なくなっています。

 今日の散歩も何も収穫のないまま散歩道の後半まで来たところ、柿畑の中に何か黒っぽい生き物が動いているのが見え、とっさにイタチかと思いました。すぐさまカメラを構えてファインダーをのぞいたところ、なんとキジではありませんか。それも、これは撮った後にモニターで見て分かったのですが、写真の通りオスの美しい個体です。

 f:id:photolifenet:20170507193729j:plain

 以前から自宅周辺でキジの鳴き声をよく聞いており、また散歩中でもこれまでに何度か遠くから見たことがありましたから、この辺りに生息していることは分かっていました。

  キジは以前から撮りたい種類の一つで、今日の幸運に感謝しながらシャッターを押したのですが、距離があったこと、周りに草が茂っていたことから全身を撮ることができず、このショットがベストでした。

 この後、キジは柿畑の隣の麦畑の中に入ってしまい、後をそっと追ったのですが見失ってしまいました。

 下の小さな写真はトリミングなしの一枚で、手前が柿の木、奥が麦畑です。遠くからの撮影でしたが、やっぱりキジは美しいですね。こんな美しい鳥の数がたくさん増えてくれればと願っています。

 f:id:photolifenet:20170507193752j:plain

 カメラはSony α77Ⅱに、レンズは Sigma AF300mm Apo Tele Macro。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.0、1/800sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。 

庭のブルーベリー

f:id:photolifenet:20170506193559j:plain

 岐阜市近郊にある自宅庭には、びっくりグミ、サクランボ、夏みかん、ナツメなどの果物のなる木が植えられていますが、今日の写真のブルーベリーもその中の一つです。

 これまで海外生活が長かったことから、庭木の手入れはほとんどすることができず荒れ放題でしたが、今は何とか最低限程度ですが手入れをしています。

 f:id:photolifenet:20170506193609j:plain

 サクランボは毎年実がついているようですが、赤く熟す前にほとんどが落ちてしまい、これまで果実を見たことがありません。近くに住む兄が言うにはうまく交配ができていないのではとのことです。今年はこれの対策としてもう一本のサクランボ「暖地」という品種を近くに植えました。

  さてブルーベリーですが、植えてからもうだいぶたつのですが、土の栄養価が低いのか、あまり大きく育っていません。でも今年はたくさんの花をつけていますから、実が成るのではと期待しています。

 ただ心配なのは夜な夜な出没する鹿たちが、こちらが収穫する前に食べてしまわないかということです。びっくりグミはいつもからストヒヨドリたちに盗られてしまっていますから。

 下の小さな写真は、上の大きな写真の一部拡大ですが、真ん中のめしべの周りにおしべが見えます。この花、奥ゆかしいようで大きくは開かないのですね。かわいらしい花です。それにさすがにマクロレンズ、素晴らしい描写です。

f:id:photolifenet:20170506193626j:plain

 カメラはSony α77Ⅱに、レンズは Sigma AF300mm Apo Tele Macro。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F6.3、1/1,250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

春の空を舞うトビ

f:id:photolifenet:20170505204315j:plain

 一年中いつも日本の空を優雅に舞うトビは、歌にもうたわれ親しまれており、私も大好きな野鳥の一つです。それはなんといってもいつも身近にいること、姿が立派な猛禽であること、そしてカメラマンの目としては、遠くても写真に撮りやすい大きな体であること、そして飛んでいる姿を容易に撮れることなどが主な理由です。

 f:id:photolifenet:20170505204324j:plain

 岐阜市近郊の自宅近所を散歩する際に、頭上近くをトビが舞う際には必ずカメラに収めます。鳥が飛んでいる姿を撮るのはやさしいことではないのですが、このトビだけはそれができる数少ない野鳥ですから。

  もちろんクマタカとかオオワシ等を撮れるのであれば、そんな素晴らしいことはないのですが、それらが生息している地域に住んでいない限り、それはあまりにも非日常的で、実現するには大変な労力が必要になります。

 今日の写真は、散歩の途中で撮った二枚で、かなり近くを飛んでくれたおかげで良好なピントの写真になりました。それに今回の二枚ともトビに動きがみられる場面で、躍動感があっていいと思います。

 特に二枚目の写真は、斜めになったその姿がいかにも猛禽らしく勇ましく見え、翼が風を切る音が聞こえてきそうです。

 f:id:photolifenet:20170505204340j:plain

 カメラはSony α77Ⅱに、レンズは Sigma AF300mm Apo Tele Macro。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.6、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。 

Sony F828の試写

f:id:photolifenet:20170504222735j:plain

 これまでにフィルム、デジタル共にたくさんのカメラを入手し、それぞれのカメラの個性的な写りを楽しんでいるのですが、さすがにフィルムカメラはもうずいぶん長い間使っていません。

 でも、ソニーから発売されたα7シリーズは、フルサイズであることからレンズが持つ本来の持ち味を、そしてフランジバックが短いことから各種アダプターで色々なレンズを手軽に味わえるカメラであるため、フィルム時代の古いレンズであってもそれを今も楽しめますから、レンズに関しては問題ありません。

 f:id:photolifenet:20170504222759j:plain

 さて今日のカメラは、随分前に入手したのですが、これまでに使う機会がなく、ずっと防湿庫の中で眠っていました。今は海外に出ることなく時間がありますから、今まで使わなかったカメラを使うことができ、その中の一台がこのF828です。

  F828の発売は2003年の暮れ、レンズは28から200㎜/F2.0-2.8までをカバーする7倍大口径ズームで、カールツアイス銘のT*コーティング、800万画素の1/1.5インチサイズのCCDセンサー採用の、当時のソニーのフラッグシップ機で、価格は16万円と一眼レフ並みの高級機です。

 今頃になってこのカメラの試写というのは変ですが、私にとっては初めて使うカメラです。撮ってみた第一印象は発色の素晴らしさで、この日は天気が良かったせいもあるでしょうが、ホワイトバランスは正確で、色に深みがあります。ピントは正確で、解像力も問題ありません。これらの好印象の大部分に、新開発のセンサーとともに、カールツアイスレンズの良さが発揮されているんでしょうね。

 下の小さな写真は、マクロ性能を見ようと自宅庭のタンポポを撮りました。あいにく花の時期を過ぎたのしかなく種を撮りましたが、被写界深度が深すぎてマクロ写真らしくありません。でも臨場感、立体感が感じられ、こちらも好印象でした。

f:id:photolifenet:20170504222839j:plain

 カメラはSony Cyber-shot F828。大きな写真の撮影データは、焦点距離23.6mm、35ミリ版換算約96mm、ISO 64、F4.0、1/250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。 

知らないミツバチ?

f:id:photolifenet:20170503200112j:plain

 近頃はめっきりと見なくなった野鳥の代わりに、足元の昆虫を撮ることが多いのですが、覗いてみると、虫の世界もまた見知らぬ世界が広がっています。

 野鳥たちは普段目にすることが多くなじみがありますが、昆虫に関しては一部の種類以外なじみがないため発見があり、身の回りには知らない虫たちが、想像以上に多いことに驚かされます。

f:id:photolifenet:20170503200137j:plain

 今日の写真の虫は、見たところミツバチの仲間でしょうか、でも触角が異常に長く、普段見慣れているミツバチとは異質な感じがあります。ただ花に来ていることや、蜜を吸うためのくちばしの形はミツバチと言えそうです。多分、ミツバチにもいろいろな種類がいるのだろうと思います。

f:id:photolifenet:20170503200153j:plain 

  カメラはSony α77Ⅱに、レンズは Sigma AF300mm Apo Tele Macro。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F8.0、1/2,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。