この中米B 国で、初めて経験したハリケーンが通り過ぎた2日後、玄関ドアの前の階段に1匹のアノールがいました。彼らはこの辺りではきわめて普通のトカゲで、特に自宅玄関周りでは毎日のように見かけます。
彼らの最大の特徴は、その扇のように大きく開く喉の飾りです。普段は下の小さな写真のごとく、極めて普通の喉で、開いた姿が想像できない程にそれらしきものは見えません。ところが開くとこんなに大きく美しいのです。
このアノールはカリブの島国セントルシアにいました。でも喉の飾りはこのようなオレンジ色ではなくもっと黄色寄りでしたし、コスタリカで見かけたのはもっと赤が強い色でした。
このアノール、玄関前で何度も喉を開いて美しい扇を見せてくれましたが、周りに彼らの仲間がいたわけではなく、まるで私のためにサービスしてくれている感じでした。
彼らはハリケーン襲来時に、建物の隙間や床下に隠れていたのでしょうが、無事に生き延びて何よりです。たとえトカゲでも人間をそれほど警戒しないそのキャラクターはフレンドリーで親しみを感じます。こちらを見上げる姿がかわいいですね。この時の撮影距離は3m程でした。
カメラはSony α77Ⅱに、レンズはSony 70-300 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換450mm、ISO400、F6.3、1/640sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。