中米の国ベリーズに住んでいた頃のこと、この国最大の都市であるベリーズシティの住宅地にある自宅上空を、毎日ほぼ決まった時刻に野鳥の群れが通過します。種類はシロトキや今日の写真のコサギたちで、この他にはブラックバードと呼ばれるムクドリモドキや、美しいインコの仲間もいました。
彼らは明け方に集団のねぐらから餌場に、夕方はその逆のコースをたどるのですが、その移動は、たまに1,2羽ということもありますが、ほとんどは10羽以上の群れを作っています。その理由は多分猛禽から身を守るためと思われます。
というのも、ある日彼らが自宅上空を移動している時に、たまたまその上空を小型軽飛行機が横切ったのですが、その時の彼らの右往左往する慌て様は、まさに臆病な子羊が敵から逃れようとするかのように見えたからです。
この上空を通過する鳥たちの移動を鑑賞する側からは、個別に飛ぶよりも群れで隊列を組んで飛ぶ様の方が見応えがあります。中でもシロトキは、美しい隊列を組んだ編隊飛行をしますから大変フォトジェニックな鳥です。
今日の写真のコサギは特に並んで飛ぶことはないのですが、集団で飛ぶと白い体に黒いくちばしと黒い脚、そして黄色の顔と黄色の足指のコントラストがとてもかわいらしく、これもまた青空に映え、絵になる鳥なのです。
使用機材のカメラはSony α57に、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F8.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。