以前、仕事でコスタリカに赴任することになり、そのコスタリカはエコツーリズムが盛んで、動物や野鳥の撮影の機会が大いに期待できることから、そのためのレンズを滞在中に購入しました。野生動物が目的ですから当然望遠ですが、単焦点では融通が利かないことから望遠ズームとしました。
それが今日の写真を撮影したレンズですが、最望遠端である300㎜はF8.0まで絞っても期待したほどの解像力に達しません。その原因は、最初自分の手振れのせいかと思ったのですが、どんな撮り方をしてもやはりだめで、その性能には少々がっかりしました。もしかしたら個体差のある「はずれ」のレンズだったのかもしれません。
ところがこのレンズ、200㎜以上は緊急用以外使う気になりませんが、70㎜から200㎜以下の描写は素晴らしく、とても同じレンズとは思えないほどに高性能なのです。
ですから70~200㎜のレンズと割り切って使えば、解像力、発色、ボケ具合、質感描写など期待を裏切らない素晴らしいコストパフォーマンスを発揮してくれ、特に肌の描写は秀逸だと思います。
写真の場所は、コスタリカの首都サンホセの郊外にある東公園で、広い敷地に芝生のサッカーコート、子供用のプール、キャンプやバーべキュウ―サイト、巨木の林立する森、そしてジャングルの中の散策道などがあります。
写真はその散策道で、光の当たるジャングルの深い緑を背景に日陰で撮りました。1枚目の写真は立体感、臨場感が良く出ていると思います。
使用機材のカメラはSony α700に、レンズは Sigma AF70-300 DG Apo。大きな写真の撮影データは、焦点距離90mm、35ミリ版換算135mm、ISO 400、F4.0、1/125sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。
また3枚目の写真は、焦点距離180㎜、35ミリ版換算270mmで撮っています。