現在日本列島は秋雨前線の影響で、毎日すっきりしないお天気が続いていますが、朝晩はめっきりと涼しくなり、もう二度とあの真夏の酷暑は戻ってこないだろうと確信できるような気候となりました。
岐阜市近郊にある自宅周辺の散歩でも、柿の実が大きく育ちつつあるのを目にし、オレンジに色づくのはもう間近だと思う反面、散歩コースの河原の道路際の草は相変わらず背を伸ばして、狭い道路の道路に雪崩込み、ほとんど通行不可能な状態となっていますから、こちらはまだ真夏です。
普段なら漁協の人たちがアユ釣り客のために、道路際の草刈りをするのですが、今年は7月の西日本集中豪雨以来雨の日が多く、釣り客の出足が悪いためか、草刈りに熱心ではありません。
ところでここ数日、気のせいか自宅周りのもみじは既に色づき始めた枝があり、秋の到来を感じるのですが、今年の紅葉はどうなのかと気になり始めています。
今日の写真は、去年の秋の11月に、自宅近くにあるもみじの木を背景に撮った2枚です。
木に咲く花やもみじを背景にした人物撮影は、まず背景となる木を探すのが仕事で、それが写真の出来を左右します。というもの、いくらきれいな花や紅葉でも、高い位置にあっては背景になりにくいからです。
この写真を撮ったレンズは、今から50年以上も前に発売されているドイツ製で、当時ボディとセットで家が買える値段と言われたほど高価でした。
描写は文句なく素晴らしく、解像度、発色、立体感は、一度このレンズを使った人たちを魅了します。たださすがに逆光に関しては現在のレンズのコーティング技術には及ばす、大抵の場合はフレアーが出てしまいます。でもそうした中にも画面に透明感がありますから、嫌な感じではなく、これもレンズの味として楽しめます。
それにしても逆光で見る紅葉はきれいですね。それを当時の最高レベルのレンズで撮れるのですから、このレンズを使うことができるフルサイズデジタルカメラの登場に感謝しなければと思います。
使用機材のカメラは Sony α7Ⅱ、レンズは Ⅼeitz Summicron 50mm F2.0。大きな写真の撮影データは、焦点距離50mm、35ミリ版換算50mm、ISO 50、F2.8、1/60sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。