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カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

セントルシア 遺跡にて想う

 カリブ海の島国セントルシアは東カリブ諸国の中でも様々な観光資源に恵まれ、日本ではなじみが薄いのですが欧米では人気の観光地として有名です。特に新婚のカップルには最も行きたい旅行先に、これまでに何度も世界一になっています。セントルシアの魅力について、第一は勿論サンゴのある美しい海ですが、それに加えて島中央部のジャングル、世界遺産のピトン山、その近くの温泉、そして島に散らばるかつての大航海時代のイギリス軍の遺跡があります。この遺跡は当時フランスと激しくこの島の領有を争った時に造られたもので、現在傷みが激しいのですが面影は十分に残っています。遺跡は歴史の目に見える貴重な証拠ですから長く残してほしいと思います。今日の写真はそんな遺跡が残る島北部のピジョンアイランド国立公園で撮ったもので、1枚目は公園入口近くにある当時の兵舎を背景にしています。

 石造りの建物にくわえて当時の武器などが残されています。船に乗せられたり砦に据えられたりしたこれらの大砲はイギリスの技術の粋を集めたものだったに違いありません。今でも朽ち果てることなく原形を留めており整備次第で使えそうな状態に見えます。

 公園内にある二つの丘の一つは砲台を兼ねた砦になっています。ここで敵の船を見張り、近づけば大砲が火を噴いたのでしょう。どこまでも青い空と青い海のこの世の天国のようなこの島からはそんな情景を想像するのは難しいことです。人はいつまで愚かな戦争を続けるのでしょうか。
 1枚目の写真の撮影機材は Panasonic Lumix LC40。撮影データは焦点距離 8.2 mm、35ミリ版換算 38 mm、 ISO 100、F 2.9、1/186sでした。写真はクリックして大きく見ることができます。今日の機材はとても古いカメラです。