写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

日本 身近にいるキツツキ 谷汲のアオゲラ

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 日本でキツツキを、普段の生活の中で見ることはそれほど多くはないと思いますが、しかし実は意外と身近なところに生息していることに気づいています。
 海外から帰国してこれまで3年ほど、岐阜市近郊にある自宅近くを散歩するのが日課になっていますが、その散歩で秋から春にかけての寒い時期に、ほぼ毎日のようにキツツキを見かけます。

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 でも毎日のように見かけるきっかけとなったのは、物知りの友人からキツツキの鳴き声を教わってからのことでした。それまでは、その鳴き声はツグミのものと思い込んでいましたから、その声の主を探そうとしなかったため、身近にいながら気が付かなかったのです。
 野山を歩くとき、鳴き声とドラミングに注意していると、特に寒い時期には割と簡単に誰でもキツツキを見つけることができると思います。

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 このように以外とキツツキは身近に生息しているのですが、その証拠に3枚目の写真をご覧ください。これは本巣市根尾地区の、市場と言う集落に近い森の中にある神社の拝殿ですが、外壁にはご覧の通りキツツキがあけた穴がたくさん見られます。この写真の壁だけでなく、四方の壁にいっぱい穴が開いています。これらはキツツキたちが彫り、巣穴として利用したのでしょう。
 1枚目、2枚目の写真は、自宅から車で10分ほどの距離にある谷汲山華厳寺の、その近くの森で見かけたアオゲラです。
 自宅周辺ではアカゲラを見かける機会が多いのですが、谷汲ではなぜかアオゲラばかりを見かけます。

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 使用機材のカメラは SONY α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F7.1、1/800sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。

日本 真夏のカワアイサ

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 今日は久しぶりに、岐阜市近郊の自宅から北に向かった場所にある本巣市根尾地区に行って来ました。最近の連日の猛暑でうんざりし、避暑を兼ねて川遊びでもしようかと思ったからです。
 根尾川はこのところ雨が降っていないせいで水量が落ちており、流れが小さくなっていますが、その分水の透明度は高く、橋の上から見ると川底が良く見えます。
 川原に降りて、水辺で膝まで浸かったのですが相変わらず清流の水は冷たく、とても潜る気がしませんでした。

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 ところで根尾地区に入ってすぐの場所に根尾川を渡る赤い橋があり、その橋の下は、この少し下流にあるダムのため、流れがほとんどない深みになっています。この橋の下には冬の時期、いつも水鳥たちが群れていることから、今日はどうなのかと思い橋から下を覗きました。
 そしたらなんと思いもしないカワアイサの群れが、橋の下から逃げるように遠ざかっていくのが見えました。その数は7,8羽ほど。

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 これまで私は、カワアイサは冬鳥と思い込んでおり、この酷暑の八月に根尾川で出会うとは思ってもいませんでした。このカワアイサの群れの他にも10羽ほどが遠ざかっていく水鳥が見えましたが、こちらは逆光でまぶしく種類は分かりませんでした。
 この時期にここにカワアイサがいるということは、もしかしたら彼らはここで繁殖しているということでしょうか。それは川魚たちにとっては大変な脅威が増えることになります。
 今日のカワアイサの写真は、去年の12月に自宅近くの根尾川下流で撮影したもので、今日見かけたカワアイサとは別ものです。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 4.0、1/640sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 散歩道の美しい草花

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 今日の写真は、岐阜市近郊にある自宅の、周辺を散歩する際に見かける野の草花で、去年に撮ったものですが、今年ももうしばらくすると咲き始めると思います。
 私のイメージでは、野に咲く野生の花は形は小さく、鮮やかな色が少ないものと思っていましたが、自宅周辺を散歩するようになってから様々な草花に出会い、それが全くの誤りであることを知りました。

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 野に咲く花は、庭で育てる種類にはないような個性的な姿かたちが多く、人によって改良された種類にはない魅力があります。例えばここにはありませんがアザミや2枚目の写真の花は、普段見過ごされてしまいますが、マクロレンズなどで写真に撮ってゆよく見てみると、それまで全く気づかなかった美しい個性的な部分が見えてきます。

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 1枚目の写真は、畑の防獣ネットに絡んだ蔓に咲いていたのですが、形といい良く目立つオレンジの色といい、とてもきれいな花で、思わず立ち止まって見とれてしまいます。
 3枚目の写真の花はシンプルな色と形ですが、野生の花としては大きく、散歩道でとても目立ちます。この花は形が単純でしたから、色を鮮やかにするため、逆光で撮ってみました。
 鳥や昆虫もそうですが、花の世界も奥が深いですね。

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 使用機材のカメラは SONY α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F7.1、1/800sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。

日本 散歩道のモンキチョウ

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 岐阜市近郊にある自宅の周辺を散歩するのは、普段の運動不足の解消と共に、四季に依る野山の景色の移ろいや、そこに生息する動物たちの写真を撮る楽しみがあるからです。
 秋から冬にかけては散歩道に野鳥が増えますから、たとえ毎日同じコースでも歩くのはとても楽しみなのですが、桜の花の散る頃には野鳥を見かけるか回数が激減します。

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 その頃になると散歩コースには様々な草花が成長し、それぞれが花をつけるようになりますから、それらが被写体になり、更に花に集まる昆虫もフォトジェニックな対象になります。
 今日の写真は、4月に散歩道で出会ったモンキチョウで、これを望遠ズームレンズで撮った3枚です。

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 1枚目は2枚目の写真をトリミングして大きく見せているのですが、どうですかこの描写力、近頃のズームレンズはここまで写し取ってしまうのですね。
 3枚目の写真に写っている草花は、発色が良いためなのか、今にも風で揺れそうにとてもリアル感があり、更に背景のきれいなボケが主題を立体的に見せています。
 この望遠レンズ、さすがにメーカーが「G」という特別な名前を付けるだけのことはあると思いました。今ではさらにこの上に「GM」という最上クラスができていますが。

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 使用機材のカメラは SONY α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F6.3、1/640sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。

日本 背景は岐阜市河原町

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 岐阜市内を流れる長良川は夏の鵜飼で有名ですが、その鵜飼船の乗り場は河原町と言う古い町並みの端にあります。
 今日の写真はその河原町での3枚で、ご覧の通り江戸時代から続く古い民家が大切に保存され、それらは今でも住宅やお店として使われています。

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 以下は岐阜グランドホテルの公式サイトから抜粋です。https://www.gifugrandhotel.co.jp/stay/kawaramachi/
 「長良橋南詰の鵜飼観覧船のりばから西へ続く「湊町・玉井町・元浜町」の街並みは通称「川原町」といい格子戸のある古い街並みが今も残っています。
 狭い間口に長い奥行きという昔ながらの日本家屋が軒を連ねるこの辺りは、昔、長良川の水運を利用した川港として栄え、多くの商店で賑わっていました。現在でも、伝統工芸品「岐阜うちわ」を製造販売しているお店や、岐阜銘菓「鮎菓子」で知られる和菓子店などが、レトロな雰囲気を残したまま営業しています。

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 さらに、ここ数年町屋を利用したモダンな飲食店などが登場し新しい魅力もプラスされました。
 古い町並みは、歩いているだけで心を癒してくれます。
 江戸時代及び明治時代から昭和初期に建造された町家を利用した飲食店等が新たにできて、人気スポットとなっています。 」
 3枚目の写真の背景は長良川で、ここから鵜飼船に乗船します。背後に鵜飼遊覧船が見えています。岐阜にお寄りの際にはぜひ訪れてみてください。

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 使用機材のカメラは Sony α7Ⅱ、レンズは Tamron SP AF 28-75mm f2.8 LD。大きな写真の撮影データは、焦点距離55mm、35ミリ版換55mm、ISO 320、F8.0、1/250sでした。

日本 未だに素晴らしいと思える Sigma APO TELE MACRO 300mm F4

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 岐阜市近郊にある自宅の周辺の、一周僅か2.5㎞ほどの散歩でも、自然の中を歩けば様々な動植物を目にし、四季の移り変わりを感じることができます。
 それらを五感で楽しむのは快い喜びではあるのですが、更にそれらを記録に残し、後でも眺めることはまた楽しい趣味でもあります。
 今日の写真はモズのメス、ブルーベリーの花、ハルジオンと昆虫を、もう中古市場でも目にしなくなった古いレンズで捉えたものですが、撮影対象の美しさはもちろん、それを描写するこのレンズ性能のすばらしさに驚くばかりです。

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 このレンズは望遠マクロですから、遠くにいる鳥などの撮影はもちろん、花や昆虫などの近接撮影もできるとても便利なレンズなのです。
 そしてこのレンズはズームではなく単焦点ですから、古くなったとはいえやはりそれなりの性能レベルにはありますから、特に近接撮影においては、性能が良くなったとはいえ、現在のマクロ付きズームレンズには劣るとは思えません。

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 毎日散歩に持ち歩くにはちと大きく重いのですが、撮れた写真を見て、時にはその素晴らしい描写に出会えば少々の疲れや面倒など忘れさせてくれます。
 このように本来持っているレンズの性能を、特に古いレンズに関しては、現在の素晴らしく高性能なカメラボディが、存分にその秘めたる力を引き出しているのではないでしょうか。
 どんな骨董品でもアダプターさえあれば簡単に現代に蘇るレンズ、写真愛好家にとってはたまらない時代になっていると思います。

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 使用機材のカメラは Sony α77Ⅱ、レンズは Sigma APO TELE MACRO 300mm F4。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.0、1/800sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。

日本 オールドレンズの旅 Tamron 35-70mm F/3.5 華厳寺にて

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 今日の写真は、ミラーレスフルサイズカメラとアダプターを使って、過去に発売された古いレンズを使って撮ったものですが、その結果には驚いています。
 データを見るとこのレンズの発売は1982年となっていますから、今年で37年目ということになります。それほど古いにもかかわらず、解像力に全く問題はなく、写真でお分かりの通りボケ味もきれいで、立体感をつくりだすのに貢献しています。

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 このレンズは同社の高性能版であるSPにも匹敵する性能と言われていますが、確かにその通りと納得します。
 発色は少し冷たい感じがしますから、私は後処理で少し暖色寄りにしていますが、これは個人のお好み次第です。
 現代のレンズで最も進化した部分はフレアーを抑える逆光性能だそうですが、このシーンを見る限り、背後に極めて明るい部分があるのですが、フレアーの悪影響は感じられません。
 写りには関係がないのですが、このレンズの好きな部分は、小型軽量なことと、善玉の大きく弧を描く宝石のようなガラスの美しさです。
 性能も見た目でも、古くなってもいつまでも手元に置きたいレンズの一つです。以下にメーカーの製品情報を引用します。

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 「標準50mmを中心に、広角35mmから中望遠70mmまで日常的な撮影がこの1本でカバーできます。
またM.O.Dセレクターシステムにより本格的なマクロ撮影(最大撮影倍率1:2.8)を可能にしました。
焦点距離全域の開放F値が3.5の通しのため、オートストロボの使用が容易となりました。
ズーミンググリップの採用、明るさの向上を計りながら全体をコンパクト化した高い画質を持つ高性能ズームです。」
 撮影場所は、自宅近くの岐阜県揖斐川町谷汲の華厳寺です。

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 使用機材のカメラは Sony α7Ⅱ、レンズは Tamron 35-70mm F/3.5。大きな写真の撮影データは、焦点距離約50mm、35ミリ版換約50mm、ISO 320、F4.0、1/100sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。